2014年 タイム 1’07”4 (良) 1FAve=11.23 3FAve=33.70
ラップ
①12.2-②11.0-③10.9-④10.8-⑤11.0-⑥11.5
1FAveとの誤差
①+1.0 ②-0.2 ③-0.3 ④-0.4 ⑤-0.2 ⑥+0.3
テン34.1-上がり33.3 『加速』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
1着ストレイトガール・・・フジキセキ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔16-a〕 5-2
2着レディオブオペラ・・・Singspiel×Kingmambo=サドラーズウェルズ×キングマンボ 〔8-c〕 1-1
3着リトルゲルダ・・・Closing Argument×Buddha=マッチェム×ミスプロ 〔5-g〕 7-6
流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着ストレイトガールは、前走尾張S1着(=中京芝1200m)からの好走。京都芝コースは(0-0-0-2)、芝1200m戦は(7-2-0-4)でした。前走は、約3ヶ月半の休み明けだったがオープン戦でも1着好走し、休養前の前々走キーンランドC2着(=函館芝1200m:0.0秒差)の時のように上がり上位を繰り出して、本格化モード継続中の様子。現在8戦連続連対中で安定性は高く、京都芝コースは本格化前に凡走しているコースではあるが、その時は芝1200m戦ではなかったし、今の充実度を考えれば好走可能と考えて、好走に期待して評価し、結果1着好走。フジキセキ産駒ということで、得意技の内枠の“イン突き”が炸裂した感じで、またセカンドステージ突入のフジキセキ牝馬と考えれば、この好走は納得でした。母父タイキシャトルも好調期に連続好走が多く、今回の好走を含め連続好走モードは好調期の特性が良く活かされた結果と考える。父×母父ともに好調期には逆らわない方が良い血統配合にて、今後の好走にも期待したい。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
2着レディオブオペラは、前走淀短距離S1着(=京都芝1200m)からの好走。京都芝コースは(4-0-0-0)、芝1200m戦は(5-0-1-0)でした。近4走は全て京都芝1200mで連勝していた、京都芝巧者でもあり、やはりコース巧者には注目すべきと考えます。時計も1’07秒台を計上して、しかもすべて前にて展開して上がりも33秒台と上位を繰り出して好走というもので中身も濃い。しいて言うなら斤量がこれまで53~54kgでの好走から、今回55kgと斤量増にはなるのだが、極端に増えたわけではなく、好走は可能と考えて評価し、結果2着好走。ハンデ戦ということもあり、やや影響があったのだと考えます。スピード勝負に強いキングマンボ系が母父だし、しかも本格化モードのサドラーズウェルズ系ということで逆らわない方が無難と考えたが、やはり好走した事実からも、本格化と考えて今後の好走にも期待したい。差し有利な傾向の中、展開的には恵まれてはいるのだが、逃げての好走という点でも好走は評価したい。
Singspiel産駒はサドラーズウェルズ系で、芝1600mを中心に好走が多く、1400~1800mで重賞も好走しているが、中距離以上でも侮れない。淀みなく流れ、底力の問われる展開でこそ真価を発揮し、成長力も豊富で、条件戦よりも重賞で勝負してこその血統。もたもたしていた馬に安定感が出てきたら本格化の兆しで、いきなり重賞挑戦でも勝負になる。母父Kingmamboはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。究極のスピード勝負に強く厳しい展開こそ持ち味が活きるタイプ。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
3着リトルゲルダは、前走尾張S11着(=中京芝1200m:0.6秒差)からの激走。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(3-1-2-3)でした。近走は京阪杯8着(=京都芝1200m:0.4秒差)→尾張S11着と凡走していたが、着順よりも着差はそれほど大敗というわけではなく(=特に京阪杯では0.5秒差以内に好走していた)、13番人気だったが注意しても良かった馬だったと反省する。今回上がり2位の33秒3で好走したのだが、斤量53kgと軽量であったことも好走の要因と思われる。
Closing Argument産駒はマッチェム系で、距離は短距離~マイルに向き、2歳から走る馬もいれば、古馬になって成長する産駒も出す。芝・ダート兼用型。同系のウォーニング産駒のカルストンライトオやサニングデールがローカルコースの短距離戦で活躍したように、平坦ローカルコースの短距離戦は自慢のスピードを活かすには最適の条件にて、好走に期待して評価する。母父Buddhaはミスプロ系で、詳細は不明。アンブライドルド系なので、アンブライドルドの特性の特性は有すはず。芝・ダート兼用の中距離血統で、ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な脚を使うが、その分展開に左右され不発に終わることもあるが、強気に勝負したい血統。ダートなら先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
シルクロードSのポイントは、
①どんな流れでも差しが好走しやすく、上がり重視で考えること。逃げての好走もあるが、やはり上がり重視とみるべし。
②マイルGⅠ実績のある血統の好走が多い(=フジキセキ、マンハッタンカフェ、キングカメハメハなど)。
③サクラバクシンオー産駒は苦戦しやすく、人気でも過信禁物。
④京都芝1200m実績も重要。
⑤前走京阪杯好走馬は、0.5秒差以内ならこのレースでも好走しやすく、軸には最適。前々走に京阪杯出走馬なら、0.5秒差以内に好走している場合も注意は必要。
⑥穴なら阪神Cからのステップ馬。
⑦淀短距離S好走馬も好走しやすい。順
→次走狙い馬:ストレイトガール,レディオブオペラ