2015年 タイム 1’32”8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
ラップ
①12.7-②11.3-③11.6-④11.9-⑤11.3-⑥11.1-⑦11.1-⑧11.8
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.3 ③±0 ④+0.3 ⑤-0.3 ⑥-0.5 ⑦-0.5 ⑧+0.2
テン35.6-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.0 『加速』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
1着ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 1-1
2着エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕 8-6
3着マイネルメリエンダ・・・チーフベアハート×スペシャルウィーク=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔3-l〕 3-3
流れは、テン-上がりのラップ差と中盤も締まった流れにて『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着ウインフルブルームは、チャレンジC8着(=阪神芝1800m:0.9秒差)からの好走。京都芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-1-0)でした。京都芝コースでは崩れていない馬だったし、芝1600m戦でも好走が多い馬だったと考えると、14年皐月賞3着好走実績を考えるともう少し能力を評価すべき馬だったと反省します。また今回は開幕週ということもあり、流れも『加速』ということで展開に恵まれた馬だが、京都金杯では近年内枠の馬が非常に好走が多く、流れも考えると『加速』ならより前につける馬が有利だったと考えるなら、この点でもプラス要因があった馬だったと反省する。今後も開幕週などで展開利が見込めるならば好走の多い馬と思うが、京都芝コースではさらにプラスαの能力発揮が出来る馬と考えて、評価すべきと考えます。今後の好走にも期待します。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、時計の速い芝に強いマイラー血統。鋭く斬れる瞬発力、好位から抜け出す安定感があり、芝なら人気での信頼性は高い。ただし荒れ馬場では持ち味を活かせず、パンパンの良馬場でこその血統。2歳から3歳前半に活躍し、一度伸び悩んで、古馬になって再上昇する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
2着エキストラエンドは、前走マイルCS5着(=京都芝1600m:0.4秒差)からの好走。京都芝コースは(2-0-2-3)、芝1600m戦は(1-1-1-5)でした。13年京都金杯1着馬で、リピーターとしての好走に期待し、結果2着好走。近走は今一つな戦績だったが、前々走富士S5着(=東京芝1600m:0.1秒差)→前走マイルCS5着と復調の兆しがみられたし、出走馬中唯一のディープインパクト産駒ということでも、やはり侮ってはいけない馬だったと考える。最内枠も好走に大きく起因したと考える。京都芝1600mではディープインパクト産駒が非常に強く、ディープインパクト産駒は素直に評価すべしと考えたいと思います。今回の好走からも復調と考えて良さそうなので、次走の好走にも期待します。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Garde Royaleはネヴァーベンド系で、スタミナと持久力に優れたミルリーフ系。スローペースより消耗戦に強く、前走が不振でも展開が厳しくなると突っ込んでくる。強気な競馬をしてこそ持ち味が活きる。成長力があり、高齢になって甦る馬もいる。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。
3着マイネルメリエンダは、前走キャピタルS5着(=東京芝1600m:0.2秒差)からの好走。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(4-3-1-2)でした。前走キャピタルS上位好走馬は、重賞好走実績がなくても好走できる下地を秘めているようで、0.2秒差以内に好走している馬には注目すべしと反省する。今回の好走は、内枠に起因するものも多いと思うが、12年1着マイネルラクリマがチーフベアハート産駒で好走していたことも好走血統として注意すべきだったと反省します。4歳馬でまだ成長が見込める血統配合でもあり、今後のさらなる上昇に期待したいと思います。
チーフベアハート産駒はダンチヒ系で、前走で大敗していても軽く巻き返す穴血統。各馬が狭いストライクゾーンを持ち、ピンポイントで条件が揃うと好走する。天皇賞春好走のマイネルキッツがいれば、スプリンターズS好走のビービーガルダンもいる、距離適性も様々だが、共通しているのは“アンチ・スローの上がり勝負”で、緩まないペースの中で、スピードの持続力やスタミナを活かす。脚の使いどころの難しい馬が多く、ロングスパートで好走することが多い。穴は叩き4~5戦目。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
京都金杯のポイントは、
①流れは、『加速』なら逃げ・先行馬、『前傾』なら差し馬が展開利で好走しやすい。流れを見極めるべし。
②その上で上がりの瞬発力勝負になりやすく、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。母父サンデーサイレンスも注目。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬の好走が多い。
③ディープインパクト産駒は特注。
④基本内枠の馬の好走が多く、軸にするなら内枠の前走好走馬(=特に1~4枠の馬に注目)。外枠は割引だが、京都芝コース巧者や芝1600m巧者なら好走も可能。ただし連下候補にすべし。
⑤これまで重賞好走実績がある馬ならなお良い。
⑥前走オープン戦好走馬は重賞好走実績がなくとも、好走できると考えてよい。特にキャピタルSで、0.2秒差以内の上位好走馬に注目。
⑦どちらかというと中距離寄りの適性が問われやすい。
→次走狙い馬:ウインフルブルーム,マイネルメリエンダ