予想通り◎ヴァンセンヌが東京新聞杯を制した。

ディープインパクト産駒は、牡馬は『気の良いタイプ』、牝馬は『闘う意志の強いタイプ』が成功する傾向が強い。
しかし、この馬はちょっとポイントのズレたディープインパクト産駒で、闘う意志の強いタイプ牡馬である。

"連チャン期"というのは、闘争心主導の馬が、心身ともに充実しているタイミングで発生する。
気の悪い集中力主導系の馬ならば、馬ゴミに入れる事によって『他馬にぶつからないように』という気持ちが働き、闘志の主導を自制が期待出来るのだが、今回馬群の中で掛かっていた事からも、気の悪い集中力というよりは『闘争心』が前面に出たタイプだという事が理解出来る。
この掛かるアクションに対して、批判的な見方をする方も多いようだが、この掛かり癖こそがこの馬の『レースに勝とう』という気持ちの表れであり、走る原動力なのだ。

この気持ちをコントロールするには、やはりレースの攻防がよりハードになった方が良い。
疲労の無いタイミングならば、極限の問われるレースで最高のパフォーマンスを見せてくれる事だろう。

今回の重賞制覇で賞金的にも余裕が出たはずなので、今後は内回りコースの1800～2000㍍のレースを織り混ぜながら、新鮮味とテンションをキープしつつ安田記念に繋げて欲しい。

今後の理想のローテーションは、『大阪杯→安田記念』だろう。
このローテーションなら、レース間隔をしっかり開けて疲労を癒す事が出来るし、距離短縮で本番での精神コントロールがつけ易い。
大阪杯は距離延長になるが、内回りコースでこちらも精神コントロールがつけ易いはずだ。

一番気を付けて欲しいのは、疲労を残さないようにする事。
ディープインパクト産駒はとにかく疲労に脆く、疲労を残すと闘志が萎えるタイプが多い。

疲労さえ無ければ、安田記念で堂々と主役を張れるはずだ。

フルーキーは能力のある馬だが、最近のローテーションがキツく、前走の凡走も気掛かり。
ちょっと蓄積疲労の兆候も見え、加えて今回は最内を割る競馬で精神ストレスまで残してしまった。
間隔を開けずに次走を使って来るようならばかなり厳しいはず。
→次走狙い馬:ヴァンセンヌ  
→次走危険馬:フルーキー  

勝ったヴァンセンヌは中団から馬群を割り。
上がり馬の過剰人気ディープが勝つという毎度のパターン。
今回が狙い目だったので今後は消しますが。

2着アルフレードは最後方から直線一気。
もう終わった感が強かったのでビックリです。
ただ、こういう競馬しかできなくなっているので不安定でしょう。

3着フルーキーは後方からイン強襲。
どんな競馬でも上位に来る安定感は見事ですけど、
今一歩足りない面もありますね。

シャイニープリンスは期待通り脚をためてくれましたが弾けず。
何とも狙いにくい馬で、少なくとも人気で買うのは間違いでした。
レースレベル：3    
→次走危険馬:ヴァンセンヌ  

今週はとんだお門違いな予想をしてしまってました。
もう迷わないことにします。
勝つ馬はハンデ戦でもないかぎり、原則出馬表に載る近走、つまり１年以内のレースで必ず勝っています！

その観点でもう一度出馬表を見ます。比べるのは基本、同じコース同じ距離で勝っているレースです。

すると東京1600ｍを勝っているのは
シャイニープリンス　6/15　1600万ハンデ戦多摩川Ｓ　１着
ヴァンセンヌ　　　11/29　1000万エクセレントJT　　１着

ヴァンセンヌが勝ち、シャイニープリンスが馬券内に来ませんでした。シャイニープリンスが今回用なしだったのは、ハンデ戦での１着だったからです。

ちなみにエクセレントＪＴというレースは稍重でもありました。
→次走狙い馬:フルーキー       

狙…雨で馬場が悪くなったのが外面上の敗戦理由とされるだろうが、それでも道中最後方から同馬が競馬するなど誰も思っていなかっただろう。しかも、勝ち馬の騎手が騎手なので「東京新聞杯はあきらかなヤラセ」としか言えなくなってしまった。
いずれにしても同馬の競馬はＣデムーロにしては大いに不可解であり、２着馬までもが不可思議な騎手だった事からも少なくとも負けても構わないと言う気持ちで騎乗していたことだけは間違いないと思われる。ならば今回の敗戦は負けても構わないと言う状況だった事の裏返しであるからには次走好走必至と考えざるを得ないだろう。

危…荒れるレースで未熟者が勝つ事はよくある事。したがって、この騎手が乗っているからにはどうせこの先は尻つぼみになるのも当然の事になるはず。
いずれにしても今回の勝利など高評価するまでもないからには、次走危険馬どころか今後は騎手のせいで「良くて複勝、普通は着外」となるのが同馬の未来だろう。【同馬の優勝などより３着馬の方をより高評価すべき！】

ちなみに期待した菱田と北村宏は見事に見せ場なく負けてしまった…だが、そもそも菱田はその騎手としての実力から、北村宏は厩舎の仕上げシステムの傾向から凡走する材料は持っていたので仕方ないとあきらめられた。
しかし、勝った騎手が騎手なのでこればかりは大いに不可解でならない。
だが、これももう少しの辛抱である。ミルコでもルメールでも東西どちらのリーディングになれる“本物の騎手”なのですぐにこんな不可解な結果は激減しなければおかしくなるのだから！(ワクワク)
レースレベル：1
→次走狙い馬:エキストラエンド  
→次走危険馬:ヴァンセンヌ  

東京11R　東京新聞杯の結果


◎　10　フルーキー　　　　　3着
〇　4　シャイニープリンス　4着
▲　5　マイネルメリエンダ　7着
▲　6　ヴァンセンヌ　　　　1着
△　15　マイネルホウオウ　15着
△　12　エキストラエンド　6着

といった結果でした
すっとこどっこいの結果
→次走狙い馬:ヴァンセンヌ