前半３ハロンの通過タイムが35.6。
遅いペースに思える時計だが、上がり３ハロンが35.1(11.9→11.1→12.1)だった事を考えると、芝が深くスピードが出にくく消耗度の高い馬場なように思える。
ペース的には時計以上には流れていた感じだ。
アルマワイオリの位置取りが後方に置かれていた事からも、おそらくその見方は正しいと思う。

そのお陰でアルマワイオリには『頑張って追走』という質の競馬になりまたもや際どい競馬に持ち込んだ。
完璧な集中力主導型の差し馬だと思って良いだろう。
父マツリダゴッホというよりは、母父ピルサドスキーの影響が強いのではと見受けられる。

このレースを使ったという事はマイルＣを見据えてという事になるのだろうが、私個人の見解としては、春はクラッシック路線に向かって欲しいと願っている。
皐月賞、ダービーはタフさが求められるので、この馬には向く舞台だと思っている。
秋は菊花賞という馬でもないので、天皇賞(秋)を目指してもらい、その後マイル路線に進むかどうかを考えて欲しい。
鞍上もそのまんま勝浦で良いだろう。
彼はテレグノシスをマイルＣ勝利に導いているように、集中力主導型の扱いが意外に上手である。

ジュニアＣ組は、楽に逃がせて貰えたナイトフォックスを無印。
後方から長く使える末脚を駆使して差を詰めて来たエイムハイとヤングマンパワーを阪神外回りコースの適性ありと見て評価しましたが、そのヤングマンパワーが見事に優勝。
エイムハイは詰まっていたローテーションが響いたのか？、はたまた元々その程度の馬だったのか？...次走はちょっとレース間隔を開けて欲しい。評価はその後の走りを見てからです。

アルマワイオリは精神的に臨戦モードに入っており、ちょっとやそっとじゃ崩れません。
賞金はもう十分なんで、疲労蓄積には注意して欲しいものです。
レースレベル：4
→次走狙い馬:アルマワイオリ       

勝ったヤングマンパワーは好位から叩き合いを制し。
確かに来てもおかしくない成績ではありますね。
こういう毎回きっちり差してくるタイプは好調期に崩れにくいです。

2着アルマワイオリは最後方から大外一気。
反動やら色々気になったんですけど、思い切った競馬で。
これは次こそ反動が出そうですね。

3着マテンロウハピネスは逃げ粘り。
圧勝後でしたし、格上相手に粘るダイワメジャー産駒。
これを買わなかったのはミスでした。

ヤマカツエースは2着馬と一緒に伸びるも伸び負け。
やはり血統がいくら良くても他のマイナスは覆せず。
レースレベル：3    
→次走危険馬:アルマワイオリ  

まず前提として、半ばネオスターダムにやられていたレースでした。シュタルケの甘さというか、内ラチに激突して失速してますしね。評価は難しいレースになりそうです。
ただヤングマンパワーは中緩みの展開の中で掛かった分最速地点で相当苦しんだ。それでもラスト綺麗にバテ差しを決めているので強い内容だったと思います。皐月賞・マイルカップに向けて面白い馬は出てきたかなと。
アルマワイオリはハナから控えた勝浦の作戦勝ちというか、インにこだわって折り合いをつけたのでデイリー杯の二の舞にはならなかった。朝日杯と違って最速地点でも伸びを見せたので先を考えるといい内容だったかなと。
マテンロウハピネスは今日の走りで出し抜き戦は合わないのははっきりしましたね。ペースを引き上げるかタフな馬場で押し切る形がベスト。松田なのでその辺は合いそうですけど下手にペース落としてしまう騎手なら危ういかなと。
ナヴィオンはこちらも緩急ラップが合わない印象ですね。最速地点で急激に脚を使った分ラスト伸びなかった。作戦は間違ってなかったですけどこれは下手に距離延長で緩みをつけられるよりは今のままが・・・ただ皐月賞は面白いです。
他では惨敗馬は面白いですね。エイムハイは去年のエイシンブルズアイ同様、阪神マイルで下手くそな乗り方したデムーロが悪い。ナイトフォックスも脚の使いどころが難しい馬で無駄に回って最速地点で脚を浪費した。ネオルミエールは折り合いを欠いて出し抜く時点で余力がなかったのが全てでしょう。この３頭は全くレースに参加していないので次回は。
レースレベル：3
→次走狙い馬:エイムハイ,ナイトフォックス
→次走危険馬:マテンロウハピネス