モーニン デムーロ 10
まずレースのラップだけど、
12.2 - 10.8 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1と一見ハイレベルの時計だけど、ヒヤシンスSでも前半は遜色ないラップだったしこのメンツとしては普通のラップから中緩みしているし去年と似たようなラップにはなった。その中で、モーニンに関してはデムーロに乗り替われば外枠からなら勝ちに動いてくるなあという戦略と、ラップが嵌った。中緩みの中盤でしっかり2列目にとりついて仕掛けで主導権を握ったのはさすがだし、出負けさえなければこういう競馬で上位に来るなとは思っていたので納得。加えて馬場が渋ったのは大きかったかな。ペースは上がりきってなかったわけだし、逆を言えばかしわ記念や南部杯とか地方で重いダート決着になると不安はあるかな。まあ今回は条件が見事に嵌ったし、それを最大限活かしたデムーロに拍手。
ノンコノユメ ルメール 6
まあ脚は出し切る競馬ではあるんだけど、こういう展開で勝ち切るにはもう少し一か八かの賭けが欲しい。その意味ではルメールらしい消極的な競馬にはなってしまった。もちろん馬の状態もあるけど、コーナーでそれなり緩んではいるしがっつり追い出してという意識は持ってほしかったかな。どうしても最速地点の切れでは挽回できないし、それを最大限持続できるのが強みなのでそれを活かす競馬・・・ってのもなかなか難しいけどね。ドバイとかは面白いと思うけど、これ以降の距離ではサウンドトゥルーには分が悪いし、もう少し馬自体のパワーアップは必要かな。ルメールはまあ、期待しない程度に見ていた分には想定内。
アスカノロマン 太宰 7
多少行く意識はあったんだけど、芝スタートで出だしも良くなかったし早めに諦めたのはいい判断だったかな。太宰がどこまで意識していたかはわからないけど、内を捌くのを避けて外からコーナー出口で加速をつけながらの仕掛けにはなったし、ラップ的には正解だった。マイルでこういう競馬ができたのはいい材料だし、モーニン同様乾いた馬場での消耗戦が鍵にはなるけど収穫のある競馬にはなったかな。
ベストウォーリア 戸崎 5
多少ハイレベルな点にはなるけどやっぱ物足りない騎乗ではあるかな。まあ重馬場とはいえペースは速めだしあの位置で序盤止まってしまうのは仕方ない。ポイントになるのは4コーナーの出口で、前のロワジャルダンがモーニンの外からコース取った時点で、モーニンの背後に入り込む事は難しくはなかったと思う。ただここで戸崎が動かず、そのスペースはコパノリッキーが入って、ロワジャルダンの背後で空くのを持って仕掛ける形になった。結果この地点で後方からアスカノロマンに取りつかれているし、これが2~4着の細かい差にはなったと思うよ。これもルメール同様ではあるけど、攻める騎乗ではなかったのが馬券圏内を外した理由だし、戸崎の欠点ではあると思うしまあ治らないとは思うけど反省はしてほしいよね。まあペースが上がりきらずこの馬のベストの展開ではなかったのも確かだけど、馬群に入れるなら入れたなりに動き出しを意識してほしい。この辺が地方騎手はかなり甘いし、本気で巧いジョッキーと思うならここは改善してほしいわな。
ロワジャルダン 横山典 7
芝スタートでついていけたのは大きかったし、ノリのギャンブルとしては想定外の好位の競馬で結果流れに上手く乗れたかなというとこ。こちらも4コーナーの動きがポイントで、外のモーニンを行かせてその外に入って仕掛けをやや待った感じだけど、戸崎と違うのはスペースを確保した上で直線も仕掛けを我慢していたし、あくまでノリの観点として一瞬の脚に賭けるという意識はあった。実質ゴール前であの仕掛けでも甘くなっているし、これは他が末の持続力勝負で強敵というのもあったけど、難しい判断ではあったかな。
タガノトネール 柴田大 6
まあ極論で言えば、ペースが遅かった。根岸Sと同じような競馬でしまい甘くなっているし、この馬は使える脚は長くない反面、ハイペースで押し切っても同じ感じで脚を使う。これは去年以降からはっきり傾向であるし、それを活かしきれなかった競馬ではある。最序盤というよりは、コーナーでもう少し緩まないようプレッシャーをかける競馬が欲しかったかな。
コパノリッキー 武豊 4
今年のフェブラリーは馬場や時計は違うけどラップやペースバランスでいえば去年とそう違わない感覚だし、その上で位置を下げてしまったのがやはり敗因にはなる。まあ道悪が本質的にマイルでは命取りになった面はあるけど、脚を長く使えない馬だし差す競馬になってしまった時点で厳しかった。モンドクラッセが番手に張り付いた時にインを主張できず3列目まで下がってしまったのが響いた感じだし、良くないリズムに武豊が入ってしまっているなというとこ。
モンドクラッセ 田辺 6
まあ戦略面でヤマ張って失敗したなあというとこ。田辺の賭けとして番手を取ってペースを上げない意識はあったけど、スーザンやタガノがそれなりに行ってこの馬もインに閉じ込められてしまった。結果論だけどこの展開でヒヤシンスSのゴールドリーガルみたいな競馬をしてくれたら面白かったという感じ。この流れで先手になるとさすがにオーバーペースだったしなあ。
ローマンレジェンド 内田 6
こちらも展開は読み間違えたかな。好スタートではあったけど明らかに前潰れを意識した下げ方だったし、決め手の質は足りないけど、道悪ではみやこSや以前のエルムSで面白い馬とは思っていただけにやや残念。ただ出来落ちもあったしね。
ホワイトフーガ 大野 6
まあ難しい競馬にはなった。ギャンブル打つなら先行策だったけどやっぱりスピード的に厳しかったし、このラップ変動で消耗戦にならなかったのが響いた。瞬発力勝負では甘い馬だしまた出直しかな。
グレープブランデー ヴェロン 6
ベストウォーリアと似たような位置取りで悪くはなったし、スムーズさに欠けたベストよりいい運びだしでまともに遅れたし力不足としか言いようがないかな。
スーザンジョイ 和田 8
レース的には嵌った流れにはなったと思う。軽いダートで前半多少無理も息は入ってたし、残り200の最速地点では抵抗はできていてのバテ方が急なのでこれは距離の壁かな。一線級なら1400mまでかなというイメージ。
サノイチ 勝浦 2
地味に残念な競馬という感じ。まあ勝浦らしい競馬ではあるんだけど、ある程度取りついて1脚という馬をああ極端に競馬させるとね。相手関係以前に参考外にしていい競馬。
マルカフリート 石橋脩 6
根岸Sが攻めた騎乗で案外の伸びなので今回思い切った待機策になったけどこれでも抵抗できなかったし、馬場が軽すぎたかな。
コーリンベリー 松山 6
ハナは取りきったけど道悪だとどうしても緩急が狭まる分この馬のギアチェンジの良さを活かせなかったかな。序盤つつかれた分オーバーペースにもなった感じだし。
パッションダンス 三浦 5
まあダートだと厳しかったというとこ。
レースレベル:3
→次走狙い馬:ベストウォーリア,ホワイトフーガ
→次走危険馬:モーニン,ノンコノユメ