| ワイド 8-11番
470円的中 |
私のとしては、JCはキレる差し馬というよりは先行馬向きのレースというイメージ強い。
そこで、過去の勝馬の位置取りの傾向を実際に調べてみた。
2017年 シュヴァルグラン 4-4-4
2016年 キタサンブラック 1-1-1
2015年 ショウナンパンドラ 9-8-11
2014年 エピファネイア 2-3-4
2013年 ジェンティルドンナ 3-3-4
2012年 ジェンティルドンナ 2-3-6
2011年 ブエナビスタ 6-9-6
2010年 ローズキングダム 7-5-6
2009年 ウォッカ 3-4-5
2008年 スクリーンヒーロー 5-5-5
2015年のショウナンパンドラ以外、勝馬は4角6番手以内の位置取りだった。
ブエナビスタのような追い込み馬ですら、4角6番手。
昔は4角10番手以内が "ダービーポジション" と呼ばれていたが、それに似た考えがどうもJCにも存在するようだ。
この傾向の原因を掘り下げてみるべく、ラップを見てみる。
下記の表は、年度、勝ち時計、前半5Fのラップ(ラップが前傾か?後傾か?)、後半6Fのハロン毎のラップ。
2017年 2.23.7 60.2(フラット)…12.3-12.2-11.8-11.3-11.8-12.0
2016年 2.25.8 61.7(後傾)…12.7-12.3-11.9-11.2-11.4-12.1
2015年 2.24.7 59.3(前傾)…12.6-12.7-12.5-11.8-11.5-12.0
2014年 2.23.1 59.6(フラット)…11.9-11.8-12.4-11.9-11.5-11.8
2013年 2.26.1 62.4(後傾)…12.8-12.4-11.6-11.1-11.1-11.9
2012年 2.23.1 60.2(後傾)…12.2-12.0-11.9-11.7-11.5-11.5
2011年 2.24.1 61.8(後傾)…12.5-11.9-11.2-11.0-11.5-12.0
2010年 2.25.2 60.7(フラット)…12.9-12.0-12.2-11.2-11.3-11.9
2009年 2.22.4 59.0(フラット)…12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3
2008年 2.25.5 61.8(後傾)…12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9
唯一差し切り勝ちが決まった2015年は、唯一明らかな前傾ラップだった。
この年はどんな競馬だったかというと、カレンミロティックが後続を5馬身以上離しての逃げを打っていた。
力量のあるしっかりした逃げ馬が存在し、逃げ馬らしい逃げを打って出たが故にハイペースになり、ハイペースが各馬仕掛けのタイミングを1ハロン遅らせる要因となり、瞬発力勝負に持ち込まれる結果となった。
では今年はというと、近走逃げているのはキセキとウインテンダネスだが、2015年のカレンミロティックのように力で強引に先行するタイプでもない。
おそらくは後傾ラップか?、前半後半フラットなラップになるか? といった格好になり、残り800㍍地点辺りからペースアップする展開になり、持続力が求められる競馬になる事が予想される。
そんな訳で、今年も先行馬に注目してみたい。
牝馬3冠の功績は認めるが、2歳牝馬のレベルの高さに関しては、かなりの疑問を持っている。
桜花賞直前まではラッキーライラック一色、桜花賞からはアーモンドアイ一色だった訳で、他に対等して来る馬が全く出て来なかったのも事実。
レベルが高い世代というのは、レース毎に違った物理特性が問われ、そのレースに相応しい馬が勝利するものだが、牝馬3冠全てでアーモンドアイの瞬発力が通用してしまっている。
特に、秋華賞の3-4コーナーでの攻防は実に淡白。
昨年の秋華賞では、モズカッチャンら後続が4コーナーで逃げたカワキタエンカを飲み込んでいた訳で、そういった出走馬の力量を示すシーンが一切存在しない。
今回は牡馬の有力所のほとんどが、早いタイミングから自ら動いて力任せの競馬を見せてくる。
そんな馬達が作る展開の中に巻き込まれ、2ハロンの瞬発力に持ち込めるかどうか? には疑問を感じている。
天皇賞(秋)に出走していれば、間違いなく◎を付けていたが…
注目は菊花賞馬のキセキ。
瞬発力が問われる前走ではタブーとされる逃げでの好走、スピードが問われた前々走にしても適性が高かった訳でも無かったにも関わらず善戦出来た素晴らしい内容で、むしろこの馬の充実度がうかがえる。
今回は近2走よりも、物理条件がこの馬寄りにシフトしているはずなので、更なるパフォーマンスアップが期待出来る。
相手はスワーヴリチャード。
機動力と持続力があり大阪杯を制している事を評価。
軽いスピードが問われた安田記念も、適性外のレースにも関わらず善戦出来た。今春はかなりの充実度を見せた。
天皇賞(秋)は惨敗だったが、これはスタート直後の接触で既にレースが終わったといった感じ。
物理条件がこの馬寄りにシフトし、変わり身に期待。
外国馬で注目しているのは、サンダリングブルー。
勝利した前々走のスウェーデンでのG3レースでは、かなり早いタイミングから動いて突き抜けている。
スピードと持続力に加え前向きさも兼ね備えていそうだ。
最もスウェーデンのリーディングサイヤーが日本の短距離ダート路線のセカンドクラスで活躍していたエイシンダンカーク(笑)っていうのだから驚きで、この競馬自体のレベルには疑問も残るが、英インターナショナルSや加カナディアン国際Sを好走しており、かなりの力量を有していると見る。
さて、ここからは余談。
今回アーモンドアイを無印としたが、意図的に「×」印は付けないでいる。
ペースが大方スローになるのは判りきった事。
なお且つ、各後続馬が動き出すタイミングも遅くなるようなら、十分勝ち負けになるチャンスはある。
しかし例年通りの流れ(残り800㍍からの持続力勝負)になるようなら、この馬にとって厳しいといった趣旨の予想なのである。
有馬記念に出走してくるようなら、その時は自信を持って「×」印を付けようとも思っている(笑)。
ロードカナロアの出世した産駒2頭には共通した特徴がある。
それは…
①非常に気の良さがあり、道中無駄にエネルギーを消費せず脚が矯められる事。
②非常に軽いスピードがある。
…という事。
①でじっくり脚を矯め、最後②を末脚として転化させているのが、ステルヴィオでありアーモンドアイなのである。
昨日競馬ブックの動画を見せて貰ったが、「ロードカナロアはキングカメハメハだ」なんていうコメントを聞いて思わず吹き出した(笑)。
私の見解は全く逆だからである。
ドゥラメンテを見れば理解出来るように、キングカメハメハは燃え盛る闘志を剥き出しにするような産駒がクラッシック路線で活躍する。
それは、実は①とは真逆の性質。
ロードカナロアは父キングカメハメハではなく、
「母父ストームキャットの個性を忠実に再現した種牡馬」…だと私は認識している。
既に皐月賞前から「ステルヴィオはクラッシック路線を諦めて、短距離~マイル路線を歩んだ方が良い」と言い続けて来たが、マイルCSの結果は見ての通り(笑)。
これは、「ストームキャットの個性」として捉える事が出来たからこその予言である。
では、なぜアーモンドアイはオークスと秋華賞まで制する事が出来たか?であるが、答えは簡単。
母から優れた体力面も受け継いたから他ならない。
母フサイチパンドラはエリザベス女王杯の勝馬で、中長距離を走り切る体力を持ち合わせている。
要は、ストームキャットのスピードと性格、フサイチパンドラの体力を持ち合わせた「良い所取り」の馬がアーモンドアイなのだ。
一方、ステルヴィオの母父はファルブラヴ。
体力供給の乏しい種牡馬で、中距離路線で活躍出来たのはトランスワープとアイムユアーズくらいなものだ。
大半は、エーシンヴァーゴウやフォーエバーマークのような体力不足の短距離馬になっている。
フサイチパンドラの体力を持ち合わせてはいるものの、本質はストームキャットのスピードを売りにしている訳で、残り800㍍から始まる攻防に巻き込まれて、体力を消耗した後に更にあの末脚が出るのか?…私が危惧しているのはその部分である。
予想通りアーモンドアイが凡走するようなら、久しぶりに回顧でこの話の続きをしてみたいと思っております(勝ったらしません、笑)。
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