道中の位置取りと着順がほぼ変わらない、何とも出入りの少なく内容も総じて平凡なレースだった。中１週で函館記念を控えているが、重賞勝ちを想像させるような馬の存在は、今回に関してはほぼ皆無

　その中でマンハッタンスカイは前走より大幅な相手弱化も手伝ってか、順当に番手から逃げたドリームサンデーをつかまえて久々の勝利。前残りの展開プラス時計があまり速くならなかったのが良かったか。函館記念でも通用するとしたら、相手関係と時計次第だろう。

　ドリームサンデーは想定通り、メイショウレガーロを制して２コーナーからはマイペース。上がりもうまくまとめ寸前まで逃げ切り態勢も惜敗。レース運びは理想的だっただけに、距離延長や上積みといった点では、これ以上のパフォーマンスは望み辛い印象に映った。

　サクラオリオンは久々に見せ場を作ったが、それでも最後２頭を差し切れないというのがいかにももどかしい。あのジリッぽさは次走距離延長だとしても、それだけで解消される性質のものではないだろう。使える脚の長さも特筆すべきものはなく、次走人気が上がったら嫌っておきたい。

　注目していたブラックアルタイルは、さすがに久々の中距離と小回り1800の先手争いの忙しさが応えたか。しかも、３角過ぎから外々を回る競馬では万事休す。ただ、最後はジリジリ伸びており、好位で流れに乗れていたならば、もう少し違った結果が出ていてもおかしくない。どのみち、次走もおそらく気楽な人気薄。再度中距離へ出走でももう一回注意してみたい。

07/14 11:44　回顧アクセス：3733