レースは実質的に1番人気、2番人気の一騎打ちとなったが、想定発表後のメンバー構成からもそれはある程度判断できたこと。堅い決着に収まったことには全く驚かないが、少頭数でしかも絡んでくるダークホースが不在とくれば、時計面を抜きにして上位２頭は相当に楽な競馬をさせてもらった印象が強く、能力を再確認する上では少し疑問が残るレースでもあった。

　マイウェイには直線で最後まっすぐ走っていれば勝っていたであろう手応えがあった。とにかく気性の成長が待たれる１頭で、気の難しい面が反応と口向きの悪さに直結している。器はまだ上の上を目指せそうな３歳馬で、能力的には500万でとどまるとは考えにくいが、今回はとにかく非常に摩擦の少ない競馬。そこで勝ち切れなかったのもまた事実。次走人気を背負い、しかも多頭数でメンバー強化などの条件次第では案外危ない要素もあるのでは。

　対照的にグッドバニヤンは番手から抜け出して快勝。それほど切れる脚を使えなかったが、どちらかと言えば末脚はもともと持続力型。最後はマイウェイの気性にも助けられた面はあったが、内容は完勝と言って良い。春以降は500万で成績が安定、次走昇級でも大崩れは考えにくい。ただ、今回が楽過ぎる競馬だけに同じ正攻法で昇級即とまではどうか。

07/22 13:31　回顧アクセス：1465