前半4Fが49.0、後半4Fが49.8のやや前傾ラップ。
残り4Fでラップが加速するロングスパート勝負。

1着ボレアス
スタート直後下げて後方からの競馬。
道中も慌てず騒がず後方待機。
3角入口のペースが上がったところで徐々に進出開始。
4角大外を持ったままの手応えで回ってくると、直線は軽く追い出しただけで鋭く伸びた。
ゴール前では手綱を緩める余裕があるほどの完勝。
ロングスパート勝負になり展開が向いた側面もあるが、
直線に向いてからはほとんど一方的な内容で、力の違いを見せつけたという印象。
武豊Jの落ち着いたレースぶりが光った。
ただ、やや重で1:52.0という勝ち時計は平凡で、
古馬混合のオープンに入ると時計面で不安も。

2着タカオノボル
スタートで出して行って、道中はインの3番手絶好位をキープ。
しかし、4コーナーで前の2頭が壁になり、直線入り口でもなかなか外に出せず、
追い出しのタイミングが遅れてしまった。
思い通りに行かないレースながらも、前が空いてからはしっかり伸びて
2着を確保するあたりは地力の証明。
スムースなレース運びなら1着馬との差はもう少し詰められたはず。
ひとまず揉まれる競馬を経験したというのは収穫か。

3着タナトス
好スタートからハナをうかがうも、ファストワーカーがハナを主張し2番手追走。
3角で持ったままの手応えでハナを奪い返すも、
4角でタガノロックオンに外から来られる出入りの激しい流れ。
決して楽なレースでは無い中、直線では悪い手応えながらも懸命に粘り、
一度は交されたタガノロックオンを差し返しての3着。
前走の時計は昨年のサマーチャンピョン2着に相当する好タイム勝ちとはいえ、
中央の500万下も勝てなかった馬がよもやここまでの粘りを見せるとは思わなかった。
先行馬に乗せると上手い善臣Jのマジックが炸裂。

4着タガノロックオン
スタートして中段の外目に位置取り、道中は持ったままの手応えで徐々に進出。
4角でも持ったままの手応えで先頭に並びかけ、直線に向いて追い出し開始。
そのまま後続を突き離すに見えたが、そこからが案外伸びない。
外から来たボレアスにあっさりかわされると、そこから踏ん張り切れず、
最後には一度は交したタカオノボル、タナトスにも差し返されてしまった。
展開を考えると進出が早すぎた印象。
抑えが利かなかったのかもしれないが、もう少しじっくり競馬ができていれば
もっと違った結果になっていたのではないだろうか。
やはり気性面での成長が当面の課題だろう。

5着ダートムーア
スタートで下げて1角は最後方。
道中は後方でじっくりと脚をタメて末に賭ける競馬。
直線は後方からなかなかの脚で伸びてきたが2着争いには僅かに届かなかった。
後方で脚をタメていた馬のとって向いた流れになったぶんの5着という印象で、
今回の着順を鵜呑みにはしたくないが、芝とはいえ前走1000万下特別好走組で、
データ的には十分ある馬だったか。

8着コスタパルメーラ
スタートで気合を付けて前に行こうとするも、
前から4,5番手のポジションを取るのがやっと。
道中は前の馬に付いて行くだけの競馬になってしまったが、
直線で前が空くと一瞬伸びかけるシーンは見せていた。
今回は初の控える競馬となり、自分のレースができなかったのが全て。
自己条件に戻って自分のペースで競馬ができれば、巻き返しの余地は十分ある。

08/21 20:46　回顧アクセス：5343