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13.1 - 11.5 - 11.9 - 12.5 - 12.7 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.1
前半はスロー、中盤で緩んで1000m通過が1:01.7とかなりスローに落ち込む。馬群が凝縮し、L4の下り坂で加速。そこからは加速ラップで終えた。完全な切れ味勝負になっていて、L1でも落ち込まない、最近の京都らしい特殊な競馬になっている。個人的にはプレミアムブルー幸が抑えたせいで酷いラップになったんじゃないかと思っている。まあ、そういう展開の中ではレベルの高いレースだったとはいえる。時計自体はペースを考えるとかなり早く、4Fが45.3という競馬。ん~でも中山の皐月賞とは一切繋がりそうにない競馬だなこれ。
1着ワールドエースはやや出負けして、無理せず出たなりで後方からの競馬。すぐに馬群の外に持ち出していつでも動けるポジション。序盤はスローだがやや行きっぷりの良さを見せる程度で折り合って進める。3角の坂で一気に馬群が凝縮し、外目を追走。3角で外から加速しながらじわっと追走、4角でも外目を楽な手ごたえで追走し中団外、3馬身差ほどで直線。序盤で追われると一気に反応し突き抜ける。L1でも大きく追われず、ヒストリカルを寄せ付けずに完勝の内容。見た目は派手で、内容的にも絶対的なキレ味勝負なら、世代トップクラスじゃないですかね。まあ新馬戦で見せたパフォーマンスから同じような条件で大きく上げてきたというのは良かったと思います。ただ、ケチをつけるけど、このレースは重賞としては超スローの上り勝負、しかも京都外にありがちな4角団子、内外ばらけて差し馬でも前との差が無い状態。かつ外差し馬場だったことを考慮すれば、決して世代最強のパフォーマンスとは言えない。少なくとも、ペースが上がって縦長になったときに自ら動いて押し上げることができるのかどうかは未知数で、皐月賞では大きな不安があると言っていいでしょう。また、今回は坂の関係で多少は緩みやすい京都1800mでも、ちょっと異常なほど中盤が緩んでいるので、ここで押し上げていったという点でも、展開面で大きな恩恵があった。かつ下り坂からの加速戦となっているので、瞬発力を問われない展開であったことも事実。つまり、今回は純粋に上りだけの勝負。ディープ産駒はキレがあるが加速力に欠けるというのは京都が異常に得意だったり、スタートで遅れがちの馬が多かったりという点でも説明がつく。こういう馬は、緩んで前が勝手に下がってくれればいいが、ペースが落ちないレースでも自ら動いていけるのかどうか。キレ勝負では底を見せていないが、早いペースを経験していないのは純粋にマイナス。3角からスムーズな競馬が出来ての内容なので、東京の上り坂で自ら加速してスピードに乗ることが出来るのかどうか。
2着ヒストリカルは出負けして、これも後方からの競馬に。無理せず抑えて後方からの競馬になった。前のペースが緩いので、道中離されることなく、楽に追走。ワールドエースを丁度見るような競馬で進める。3角でワールドエースが外目から押し上げていくのを見ても動かず最内でじっと。4角でアンカツの手が動くと、ワールドエースの後ろ、中目から外目に持ち出して、後方、4馬身差ほどで直線。序盤で追われるが、ここでは伸びきれず、大外に持ち出す。L1で中団から一気に伸びを見せると、中目に切り込んで2番手に押し上げるが届かずの2着。まあ、結論から言えば、仕掛けがワンテンポ遅かった。相手はラストも余裕をもっていたけど、一応脚色は同じ。ポイントは直線入りでスピードに乗りきれなかったこと。これは内で貯めてワンテンポ遅らせた結果だと言える。今回はL1が最速地点となっているので、相手がスピードに乗っている時にゴール板を過ぎていて、こちらはやっとスピードに乗ったかなという所で終わってしまったと言える。まあ、相手を見るような競馬になった時点で、この結果は仕方ないかな。それに、ワールドエース同様、ペースが上がってどうかという点は解決できていない。今回は後方からでも出口の合流地点で内外に分かれる京都だから、差のない位置で競馬ができたし、道中緩んでくれたのも大きかった。緩まずに、リードが大きな状態で、脚を使ってそこから脚を使えるのかどうかは大きな課題。この馬も上りだけで判別してはいけない馬だろう。
3着ベールドインパクトはまずまずのスタートから押して前目を意識。緩いペースで外の好位で競馬を進める。特に折り合いを欠くこともなく順調に進める。3角で外目からじわっとプレッシャーをかけるように並んでいく。4角でも外から仕掛け気味に押し上げて、4角出口先頭、クビ差リードほどで直線。序盤で外目から抜け出しを図るが伸びきれずにワールドエースにかわされる。L1でもヒストリカルにキレ負けし、最後は粘り込んでの3着。悪くはない競馬。結局はペースが上がらなかったのが痛かったかな。収穫としては割と良い位置で競馬を運べたことかな。ただ、今回は4F勝負とはいえ、そこまでしんどいラップではなかったので、なだれ込んで34.3だと切れ味勝負では限界があるのかもしれない。テンの1Fが13.1の中で、外枠、押してのポジションで、これがもう少し序盤の先行争いが激しいコースでもしっかり先行できるかどうかはポイントでしょう。現時点では何とも言えないかな。
4着ジャスタウェイはやや出負けから馬なりでじわっと追走、中団、好位ぐらいで進める。序盤にやや掛かり気味の競馬で徐々にポジションを上げて4~5番手の中目で3角。3角で、内目、少し手を動かして追走するがここでの反応があまりよくない。4角でも手は動いているが、なかなかポジションを押し上げられずに内に切り込んで6番手、1馬身差ほどで直線。序盤で鞭が入ると内目からジリジリと伸びるが、外からの切れには歯が立たない。L1でもジリジリと伸びずばてずの完敗4着となった。う~ん…まあ、敗因らしいところはいくつかある。その中でも折り合いですかね。終始掛かるような感じだったんだけど、仕掛けどころまでずっと掛かってて、3角の下りで一気に手を動かして仕掛けたせいもあるのか、反応が悪かった。中盤ペースが緩み過ぎて、自分のペースでギアの入れ替えが出来なかったのが反応が悪かった原因じゃないかな。最後ふらついたのは軽い休み明けも影響したかも。あまり緩急がない東京向きの気がします。
5着ローレルブレットは五分のスタートから押してすっと先行争いに加わる。様子を見ながら抑えにかかるが、アルキメデスが抑えてスローにしてしまったので、外からハナをのぞかせる感じの競馬になった。3角手前で番手に控える。3角で外から早めにプレッシャーをかけられて内目追走、4角で押し出されて先頭に立つが、ここで速さ負けし、ベールドに先頭を譲って2~3番手クビ差で直線。序盤で中目から追われるが、切れ味で見劣り伸びずばてず。L1でもそのままジリジリ下がってしまい、完敗の5着。まあ、ハッキリ言って展開向かずですね。ある程度ペースが上がるとみて、序盤に押して行ったのも結果的に致命傷だった。まあ、この展開じゃあ勝ち負けは無理でしょう。ペースを上げて、総合力で勝負をしてきた馬。目標になったうえに、究極キレ勝負、直線ヨーイドンで突き抜ける鋭さはなかったですし、これは適性通りだと思います。逆に言えば、この馬が力を発揮できる展開なら十分逆転可能の範囲でしょう。距離どうこうの不安は別にしておいて、この馬は平均ペース向きなのは確か。今回は重賞でも極めてスローで、4角のリードがほとんどない状態だったわけで、全く悲観する要素はないです。まあ、上り勝負じゃあ太刀打ちできないでしょうが。もって2000までかな。
9着アルキメデスは出負けして馬なりで競馬も馬が掛かり気味にペースを上げてしまい、抑え込む競馬もハナに立ってしまう。そこから川田が無理に抑え込むような競馬になり、超スローの競馬に。3角でもまだ抑えているが、各馬が今度は外からプレッシャーをかけにきて、ここでようやくペースを上げる。4角でも馬なりで最内、2~4番手で直線。序盤で仕掛けるが追われても何の反応もない。そのまま伸びを欠き下がって9着完敗。まあ、この競馬じゃあ参考外ですかね。川田は…やっぱ下手くそだな、うん。前回褒めて損した。正直ペースをスローにして上り勝負にしたい社台の陰謀じゃねーのかとも思ったけど、単に掛かってただけだな。う~ん…まあこの競馬では評価は難しいですね。変な反動や気性難が出てこなければいいけど。
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02/08 00:24 回顧アクセス:4220 |