■＝パララサルー
アネモネＳから桜花賞で勝った馬は過去にいないが、今回勝ったパララサルーには「もしかしたら…」の期待が持てる内容だと思われた。

生憎の不良馬場で波乱もあるかと見ていたが、理想的な抜け出し方をしたマイネエポナをゴール前で捉えた脚にはビックリ。
鞍上の北村宏くんが通ったコースは褒められたものでなく、あきらかに「能力の違い」を見せつけられた気がしたからだ。何しろ、普通なら届かないはずの不良馬場での外回し競馬だったから。

大外を回ったおかげでよく見えたのだが、４コーナー手前から追い通しだったように直線に入るまでは「このまま馬群に沈むだろう」と思ったほど反応が鈍く見えていた。そのため、まさか直線で前の馬たちを捉え切るとは思わなかった。

また、４コーナーでノメった態を見せていたので、解説者が言うほど重馬場が上手いとは思えず、それでも差し切った脚には「良馬場の方が向くはず」と感じられた。

本番でも馬場が渋るようであればもちろん人気は上がるだろうが、私は良馬場でも狙ってみたい気持ちになった！

ちなみに、次走危険馬は特になし。と言うより、残りはどれも次走危険馬にしか見えなかった。
２着マイネエポナが理想の競馬で差されてしまったことで、さすがに本番では能力不足としか思えないから。
特に残念だったのがエクセラントカーヴ。枠入りは悪かったが、レース自体はかなり理想的に進められたにも関らず、不良馬場が祟ったのか、４コーナーで先団に取り付いたところでピタリと伸びなかったから。
同馬はクイーンＣで３着に好走した馬であり、今後の期待が大きかっただけに大変残念な結果である。

03/10 20:57　回顧アクセス：1434