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12.2 - 10.6 - 11.4 - 11.7 - 11.3 - 11.3 - 11.6
前半3Fは34.2。そこからはほぼ平均的なラップを刻んだ、比較的東京1400らしくないスピード持続戦になっていると思います。前週は馬場が重く、時計が掛かっていたのですが、この時はかなり高速馬場化していたのも大きいですね。軽いスピードと、キレ味が問われる展開になったかなと思います。平均的な競馬でポジションによる差があまりない競馬だと思いますし、ある程度結果を素直に受け取ってもいいかもしれません。ただ古馬500万下の同コースでも1:21.9をラップ的に緩みがありながら出してきているので、馬場を考えると、20秒を切ってもおかしくないぐらいだと思いますし、時計は早いが相対的な評価はそこまでできないかな。レースレベルとしてはそれほど高くないと思いますね。
1着サダムパテックはやや出負けから、中団ぐらいで進める。3角で内目楽に追走、4角で外に持ち出して、中団、5馬身差ほどで直線。序盤で仕掛けられるとすっと反応してじわっと伸びを見せる。L2でインプレスウィナーと併走状態で伸びを見せる。L1でばてたインプレスをしり目に1馬身差をつけると、レオプライムの追い込みを退けての完勝となった。特に語ることのないほど、オーソドックスな競馬をして勝ちましたね。出たなりで競馬してコーナーでのロスも少なく、変にポジションの上げ下げもなく、勝負どころでしっかり進路を開いて突き抜けた。あとはその競馬に馬が応えたということでしょう。力通りの競馬ということだと思います。ただ、個人的にはちょっとこの馬の判断を誤っていて、この馬はマイルのようなスピード勝負は合わない、東京1400mで緩んだら瞬発力が活きてくると判断したんですけど、こういった平均ペースで楽に中団につけてL1で抜け出すというような競馬をしてくるとはちょっと予想外でした。フジキセキ産駒本来のスピードが出てきてるんですかね。ちょっと驚きました。ウィリアムズが上手く引き出したのかもしれませんが。いずれにせよ、今日の競馬ができるようならマイルのスピード持続戦でも問題ないと思います。あとは一線級相手にどこまでやれるかでしょうね。
2着レオプライムは好スタートから控えて後方へ下げる競馬。3角で内目追走、4角で仕掛けて中目で直線。序盤で前が壁になり、進路を作る作業。L2で脚色の良い7枠2頭の後ろにつけてここから伸びを見せると、L1ではグンと伸びてきて、少し脚色を衰えさせたインプレスウィナーを捕えての2着となった。流石にサダムパテックには完敗だけど、強い競馬だったと思います。個人的にはちょっと下げ過ぎたかなと思う。もう一つ二つ前ぐらい…サダムの直後ぐらいにいたらなあという競馬。展開嵌ったのもあるけど、平均ペースで終いしっかりしていた点は評価。3~4角はコースロスなく乗れたし、全体的には好騎乗の部類だと思います。この競馬ならマイルはギリギリこなせそうな気もするが…どうだろうか。
3着インプレスウィナーはやや出負けから無理せず後方で競馬を進める。3角で中目追走、4角でそのままじわっと外目を押し上げていって中団、5馬身差ほどで直線。序盤コーナーで加速をつけた分、脚色は一番良い。L2でもサダムパテックと一緒に伸びて一瞬は勝つかと思う脚色だが、L1で鈍らせてレオプライムにも差されての3着となった。驚きのパフォーマンスではあるけど、前走も割とタフな馬場でL3最速、東京1400ではあまりみられない持続戦でグンと伸びてきた馬なんですよね。最初から無いと思ってしまっていたけど、よくよく分析するとここでも展開次第で通用する力はあったということでしょう。今回も前走ほどではないにせよ、緩みが少ない持続戦になったというのが大きいですね。早めに動いた分、L1で伸びを欠いた感じです。ただ仕掛け所としてはちょうどよかったと思うし、重賞好走レベルではあるけど、流石に勝ちきるほどの力はまだないということでしょう。高速馬場の時計勝負に対応できた点は良かった。ただ今日の内容だとマイルは少し長い気がするなあ。
4着ストロングリターンは出負けして後方からの競馬。道中外に出して少し口を割っているかなという感じで3角。3角で外目追走、4角でも外目で後方のまま直線。序盤で7枠2頭を見ながら外目から伸びてくる。L2-1でもジリジリとは伸びていたけど、レオプライムの方が脚色良く、圏内には届かない4着となった。ま、故障休み明けを考えればこんなもんでしょうね。叩いて次走という感じです。昨年は内伸び馬場で上手く立ち回って直線しぶとく伸びてきた感じ。今年はそういう意味では折り合いを欠いたりという感じもあったし、騎乗もパーフェクトではないと思いますが、追われて最後の伸びが足りなかったのは休み明けかなあ。
5着ヤマカツハクリュウは五分のスタートから前3頭から離れた好位ぐらいには付ける。3角で内目追走、4角で中に出して6番手、3馬身差ほどで直線。序盤で仕掛けられるが、やや反応が鈍い。L2でサダムに出られてからジリジリ後退していくのだが、L1でじわじわと盛り返しての5着完敗となった。ん~もやもやした競馬ですね。とりあえずすっと反応できる脚はなかった。これが序盤にある程度脚を使ってしまった分、ここでキレ味を出せなかったのかなという気もします。それでもL1でじわじわ盛り返していたので、ばてているわけではないんですよね。1400mでペースが上がると少し苦しいのかな。新潟の好走もそうなんだけど、ある程度のペースから末脚を出し切る競馬が合っているので、今回は序盤のペースとそこからのキレ味が求められて辛かったように感じます。これ見ている感じだと、1800mを一度試してほしいな。特に阪神1800m。今回は競馬自体はスマートだったけどなあ。
7着グランプリボスは出負けしてダッシュがつかずに後方からの競馬になる。道中は折り合って進めて3角。3角で中目追走、4角で外から押し上げて後方で直線。序盤で大外からそれなりに伸びてくる。L2-1で底からの加速がなく、ジリジリとしか伸びずになだれ込んでの7着完敗。序盤の位置取りが直接的な敗因。出負けが痛かったですね。それだけでなく、スピードを要求されて終いなかなか落ち込まずに、自分も一緒になって脚色衰えさせていて、この馬の良さが全く出なかった。やっぱりもう少しいい位置で競馬できないと辛い。反応の良さとそこからの加速力、キレ味が武器のはず。こういう力任せの競馬で勝てるような馬ではないと思いますね。それでもちょっと負けすぎ。個人的には内田とは合わないと思っているので、ウィリアムズ辺りが乗ってくれればなあ。日本人なら蛯名とか横山典あたり。とにかくここ最近は序盤の出負けが多い気がしますね。もう少し大事に乗ってほしい。今回は外枠だったし、うまく乗っても展開的に厳しかったとは思うけど。高速馬場で平均ペース以上だと1400mは少し短いかもなあ。
10着サンカルロは五分のスタートから積極的に押して押してなんと好位の内につける。3角で楽に先団に取り付き、4角で内目追走、ジョーカプチーノの後ろで3馬身差ほど4番手で直線。序盤で追われるとそれなりに伸びて前は捕えようとするが、L2でそこから伸びがない。そのまま10着に沈んだ。ん~なんでこういう競馬をしたのかなと。団子とはいえ1番人気なんだから、簡単に戦法を換えてはいけないわな。しかもこういった平均ペースになったならなおさら。もともとこういう器用な競馬ができない馬で、東京を意識しての競馬だとは思うけど、まあ参考外でしょう。
11着ジョーカプチーノはやや出負けして押して押して先行争いに加わっていく。最終的に3番手の外で競馬。3角で中目、2番手に押し上げると、4角で内目を通してスペシャルハートを見ながら1馬身差の2番手で直線。序盤で仕掛けられるが反応悪く伸びを欠く。L2-1では沈む一方で惨敗の11着。ん~得意の高速馬場だったんだけどなあ、全くいい位置を取れなかったし、出負けが痛い。ここ数走まともに出られないんだけど、東京1400mだと坂がある苦しいところで押し上げていかなきゃいけなかったし、平均ペースで苦しい競馬をしては厳しかったかな。昨年に比べると外差傾向ではあったし。まあ、今となっては1400でも短いのかもしれませんね。スピード負けなので、やはりマイルで一発を期待したい。ノーマークなら面白いと思うんだけどなあ。持続力が売りなので。
05/14 16:54 回顧アクセス:2099 |