1:07.9　 11.8 - 10.1 - 10.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9


　前半３Ｆが32.7とわかりやすい前傾ラップ、やや外差し傾向であることも含めて、特に例年と変わらない傾向になったのかなという印象。中団ぐらいで競馬をした馬が上位にきて、基本的には後方の馬が有利な条件ではあった。一応同日の牝馬500万下クラスよりは時計を0.1上回った上でＬ１も落としていないので評価はできるけど、現時点ではそれ以上の評価となるとちょっとまだ難しいところもあるのかな。


　１着マイネルエテルネルは五分のスタートから様子を見ながら押して先行争いを見る形。最終的に３列目の好位グループで落ち着く。３角で中目追走、４角で外からクラウンレガーロに閉められる形で先を行かれたので、この後ろでその外に持ち出して中団、３馬身差ほどで直線。序盤で脚色の良いクラウンレガーロに迫る勢いでポジションを上げ、Ｌ１でクラウンの２番手に抜け出し、そこから１完歩ずつしっかり伸びて捕えての勝利となった。ラップからも最後はまだ余裕があったと思うし、序盤も先行争いを余裕を持って見ながら進める基礎スピードの高さも見せた。時計的にはそこまで評価できる内容ではないけど、脚を出し切っていないという点は評価できる。着差以上の評価をしていい１頭だと思います。まだ時計を縮める余地は大いに残していると思います。今後は距離が延びて折り合った上で、しっかり反応してペースアップができるかどうか。適性面で幅を見せることができれば距離にも対応できるし、逆にそれが出来なければ1400までの馬になりそう。血統背景もガルチ系にウォーニング系。今のところ、持ってもマイルまで、ベストは1200かなあという感じ。


　２着クラウンレガーロはやや出負けするが追われるとすっとスピードに乗る。ただ少し窮屈になってブレーキをかける形になったところがあり、最終的には中団で競馬。３角で少し緩んだ中、大外を押し上げて好位グループに取り付く。４角でマイネルエテルネルを早めに交わして３～４番手２馬身差ほどで直線。序盤で外から鋭く伸びてＬ１で先頭に躍り出るが、外から一気にマイネルエテルネルが脚を伸ばしてきて押し切れずの２着惜敗。まあ、力は見せた形。札幌２歳Ｓで捲ったラウンドワールドとは逆に、こちらは11.5 - 11.8 - 11.9と緩んできたとはいえ減速ラップの速いところで脚を使って外から押し上げている点は評価。最後は少し甘くなったがハイペースで外から早めの仕掛けをしたことを考えると勝ち馬と比べても大きな差はないとみていい。ただし、展開面を考えると、うまく勝ち馬を出し抜く競馬ができているんだし、ラップ的にも踏ん張っていてこれで負けたのなら少し差はあるのかな。いずれにせよ今回のレースでは上位２頭だけは評価できる。


　３着ラヴァーズポイントは五分のスタートからじわっと押すような形でポジションを調整して中団で競馬。馬群の中でもスムーズに置かれることなく追走して３角。３角で内目おっつけながらもポジションは徐々に押し上げていく。４角で中目に出して２列目に取り付く脚を見せて５番手、２馬身半差ぐらいで直線。序盤でクラウンレガーロの後ろに進路を切り替え、マイネルに合わせに行くがキレで見劣る。Ｌ１でなだれ込んでくるが、前２頭とは脚色で見劣り完敗の３着。小坂君騎乗ということで個人的な応援はしていたけど、馬券になるとはちょっと驚いた。ペースが上がっても追走が意外と楽だったし、要所で内から押し上げていけたように、意外としっかりとした競馬ができていた。最後は外から勢いをつけてきた馬にスピード面で見劣った感じだけど、ピリッとした脚は使えないがしぶとく伸びていたのでペースが上がった方が良いのかもしれない。時計的には今のところ強調できるほどではないが、小坂-境ラインは本当に渋く、応援しているので、この馬で重賞制覇とかになってくれれば個人的には胸アツだなあ…。現時点ではまだちょっと苦しいとは思うしまずは500万下を勝ちきってほしい。上位２頭とは差があります。


　４着エーシンセノーテはまずまずのスタートから敢えてハナを狙わずに２列目で様子を窺う。最終的にメイショウユウダチが行き切ってくれたのでこれを見ながらの番手を確保。３～４角で内目、逃げ馬を見ながら仕掛けだして２番手１馬身差で直線。序盤で抜け出す脚がなく、外から交わされてしまう。そのまましぶとく粘ってはいたが最後はラヴァーズにも完全に交わされての４着完敗。まあ流れは厳しかったので、これを番手で進めて大きくばてなかったというのはまあそれなりに評価しても良い。ただまあ時計的には限界があるので、今後重賞で勝負になるかどうかとなると、緩めて良さが出てくるとかがない限りはちょっと苦しいんじゃないかなあ。まあ、フレンチの仔なので完成するのはもうちょい先なんだろうし、長い目で見る必要はありそう。


　５着スイートドーナッツは出負けしてダッシュもつかずに後方から進める。道中でスピードに乗って外から徐々に押し上げていく形で中団に取り付き３角。３角で大外を通し、４角で前のクラウンレガーロを目標に鞭を連発、完全に仕掛けて中団で直線。序盤で外からジリジリ伸びるが上位２頭には遥かに及ばない脚色。Ｌ１でもジリジリとしか伸びずになだれ込んでの５着となった。まあロスはあったにせよ外差し馬場を考えると展開面では恵まれた方。序盤の器用さも含めて、まだこのクラスでは足りないかな。内容面でも平凡の域は出ない。


　８着メイショウユウダチは好スタートから比較的楽にハナを取りきる。そのまま緩めずにハイペースを刻んで３角。３～４角でも最内を追走して１馬身ほどのリードで直線。序盤で脚色見劣り、Ｌ１で失速しての８着完敗となった。ん～とりあえず芝で軽いスピードを見せたというのはこの血統では大きかったかな。一番速い最序盤で一番スピードに乗っていたわけなのでこれは評価できる。今回は外差し馬場だったわけだし、完全な前傾ラップではちょっと苦しかった。それでも時計的には微妙なので、芝で目途が立ったとまではまだ言えないかな。とりあえず、芝でも先行争いでは優位に立てるので、フラットな馬場でどこまでできるかですかね。地味に芝スタートの中山1200や新潟1200にも対応できそうなところを見せたのは、ダート路線を考えた時に活きてきそう。


　１２着メジャーミノルは五分のスタートから想像以上に楽に先行争い、３番手をしっかりと確保した。３角で内目追走し、４角で前にスペースができたので仕掛けて２馬身差の３番手で直線。序盤で追われるが反応がなく、鞭が入っても全く抵抗できずに１２着惨敗。出負けしてからすっとスピードには乗ったし、ハイペースを考えると悪くはないんだけど。追われて反応なかったし、見た目以上にオーバーペースだったのかも。ちょっと残念な内容ではあるけど、新馬戦はもともと緩みがあっての内容だし、小倉1200でゴリゴリの時計勝負よりは距離が延びた方がこの馬の持ち味を活かせるんじゃないかな。距離延長なら狙っても良いかも。


　１７着マイネヴァイザーは好スタートからじわっと追う形で３列目、好位の外ぐらいで競馬。３～４角で中目追走、好位をキープして直線。ただ、直線を向いた瞬間ぐらいから一気に失速。あとは見せ場なく最後方まで下がっての惨敗殿負けとなった。展開を考えると前目につけたとはいえ無理なく進めたし、そんなに苦しい競馬ではなかったと思うので、ちょっと負けすぎかな。このクラスではちょっと。



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09/06 21:52　回顧アクセス：3829