| ワイド 1-6番
320円的中 |
【予想】
展開はトウショウフリークが単騎でハナを狙えるものの、大外枠のアントニオピサ、藤田のマイネルバイカ辺りも展開に影響してくるだろう。藤田のマイネルよりもトウショウの方が外枠なので、これを制することができるか。ただしテンに関してはこちらの方が速いし逃げさせれば基本積極的に逃げてくれる武豊なので、トウショウフリークが行き切るだろう。2列目構成がどうなるかで、マイネルバイカがある程度前目を意識した場合、内のニホンピロアワーズより前の2列目に入り込めばニホンピロは3列目以降になる。外からはアントニオ、トミケン辺りが2列目に来るか。
◎ナムラタイタンは前走でも2100m、58.5kgで2100mという舞台でも平均ペースなら12.3 - 12.4 - 12.6 - 12.3 - 12.3 - 12.6の流れで2列目外からしぶとく粘る内容。それでも2100mだと流石に距離が長い。東海Sでも12.2 - 12.4 - 13.0 - 12.5 - 12.7の流れでハイペース厳しいラップ。これで積極的に2番手で進めて粘り込み、ホッコータルマエは完封。厳しい競馬になればなるほど生きてくる馬。今回トウショウフリークの出方次第ではあるものの、基本的には武豊は逃げで小細工を打つ方ではないので厳しい競馬を追走する形ならば基礎スピードの高さとポテンシャルで戦える。ここはニホンピロアワーズが内枠に入り込んだ分、ポテンシャルでは負けないこの馬にとっては積極的な競馬で外から出し抜ける環境も揃っている。トウショウフリークをマークして外さず、かつニホンピロアワーズよりも外から積極的な競馬が出来れば東海S同様しぶとさを活かせるはず。ニホンピロアワーズを崩すには特化し実力馬だろう。ハンデも一気に56kgと軽くなるし、ニホンピロとは3kg差。前目のポジションなら。
〇ニホンピロアワーズはここでは総合力で抜けた存在。これまで1800mでは基礎スピードで押し切られたり厳しい競馬で早仕掛けで甘くなったりと言ったことがあったが、本格化してからJCDやみやこSを見てもわかるように、唯一の弱点が無くなった。もともと地方交流で図抜けたパフォーマンスを見せているように、基本的には1900以上の長距離に適性を持っている馬。ここに入れば基礎スピードも高く本気でポジションを取りに行けば2列目には楽につけられるはず。前走の敗戦で意識を下げる可能性はあるが、それでも壁の状態から直線すっと動けるだけのギアチェンジ能力もあり、余程後ろからの競馬にならない限りはトップスピードとギアチェンジ能力で要所で優位に立てる馬。鉄板とまで行かない理由はトウショウフリークがニホンピロが内枠であることを見越してスローに落とし込み、団子状態を作り出す可能性が高いという点。ペースをある程度上げてくれればまず勝ち負けだが、緩んで直線まで進路がない状態で、外々から各馬が押し上げてくる展開になると多少リスクがある。それでも総合力では抜けていて、59kgの実績もある。鉄板ではない以上軸には据えたくないが、抜けた1番人気というほどでもないし、素直に相手筆頭。
▲トミケンアルドールはまだ底を見せていない点で穴として。前走アンタレスSはある程度楽に前に取り付けるが、12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5とギアチェンジとトップスピードが問われる競馬で内ポケットから前を向けず直線序盤で置かれた形。最後まで頑張ってはいたが阪神であの競馬になってしまうと一流どころ相手には苦しい。今回は外目の枠を引いて、目標もハッキリしている。2~3列目からしっかりと前を向ける競馬になればチャンスは十分にある。
△トウショウフリークは単騎逃げ濃厚、武豊騎乗で基本的に小細工なしの逃げを打つだろう。前走でも2100mの流れで平均ペースを刻み0.2差、あわやの場面を演出。基礎スピードの高さとポテンシャルの高さはかなり高い。こういったスピード型なので、京都コースで平均的なラップを刻んで押し切る競馬が合っている。1800mでは若干基礎スピードで優位に立てないこともあり、前走で距離に目途を立てた今なら京都1900は良い条件だろう。押さえておく。
ハタノヴァンクールは1800よりは1900の方が良いだろうが、ポジショニングが悪いし何せ59kg。ただでさえスタートあまりうまくない馬が酷量なら基本的には嫌う。今回はメンバーも強敵。少し緩んでトップスピード勝負になればチャンスは有るが、敢えて狙う必要はないだろう。
ソリタリーも同様で、自分で動けない馬なので基本的にハイペース待ち。京都1900でズブズブの展開にはまずならないし、なったとしてもポジショニングで苦労することを考えると前走同様の58kgはマイナス材料。
【展望】
1月末からこの時期に移動して1900mへの変更と、これまでのイメージとは少し違う平安S。位置づけとしては帝王賞への前哨戦になるだろうか。しかしこの時期のダート中距離重賞としてはかなり豪華なメンバーが参戦。昨年のJCD覇者と今年の川崎記念馬が激突。更に重賞馬多数登録でGIIIとは思えない熱戦が期待できそうだ。
中心は昨年のJCDで完勝、今年のダート中距離路線の中心を担う実力馬ニホンピロアワーズ。前走のアンタレスSでも59kgを背負ったが楽に番手につけると12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5の流れ、要所でしっかり加速して直線ホッコータルマエとのたたき合い。L1で少し甘くなるも食い下がってGI馬の実力をしっかりと見せる2着。押し上げてきたホッコータルマエを待って直線を向いての仕掛けでも反応できているように、とにかく要所のギアチェンジ、トップスピードは現役最強と言っていいだろう。前走は休み明けもあったが、ホッコータルマエが脚を溜めてニホンピロアワーズを目標にする競馬でパフォーマンスを上げてきたとみてよさそう。これまではホッコーの方が前で競馬をしていたというのが順序が逆になった。勢いをつけてトップスピードに乗せたホッコータルマエに諸々の条件を合せて負けたと言ったところだろう。ただしタルマエとは2kgの差があった。それに相手のエンジンが掛かるのを待ってからの追い出しとこちらもまだまだ余裕があった。3着ハートビートソングは全く問題とせず。ホッコータルマエと高いレベルで今年の中距離路線を争うことになると思うが、現状総合力の高さはこの2頭が抜きんでている。しかも要所のギアチェンジ、トップスピードの高さが抜けていて、かつJCDで平均ペース、12.3 - 12.6 - 12.6 - 11.6 - 12.2と基礎スピード、ポテンシャルもある程度問われる展開で3列目からぶっちぎっているようにもはや隙はない。この馬はこれまで1800mだと基礎スピードで若干苦労して甘くなるケースがあったが1900m以上ならまず崩れないだろう。59kgでも前走スタートで影響がなかったし、ここでは不動の中心。
相手筆頭にはトウショウフリークを抜擢。今の所ニホンピロアワーズを破るには平均的なペースで刻んでニホンピロの良さであるギアチェンジを封じてトップスピードを削ぐ競馬しかない。スローに落とせば高いポジショニングとギアチェンジですっと動かれて出し抜かれる可能性が高いからだ。この馬はこれまで1800m路線、とりわけ道悪の軽い馬場で基礎スピードの高さで押し切る競馬を得意としていた。実際2年前のみやこS2着では12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.7のラップを刻んで押し切りを図っての2着。エスポワールシチーには完敗だったが、1800mでもハナを切れるだけの基礎スピードの高さ、ポジショニングの良さが持ち味。ただ、良馬場となるとパフォーマンスがあまり高くなかったこともあり、これまで高い評価は難しかった。所が前走のブリリアントSで驚きの競馬を披露。東京2100mの舞台で12.3 - 12.4 - 12.6 - 12.3 - 12.3 - 12.6と平均的なラップを刻んであわやの3着まで粘った。走破時計もまずまず優秀で、何より2100mで基礎スピードの高さを出して最後までばてていないという点にある。1800mだと上級条件では行き切るだけで苦労して脚を使い切って苦しくなるところが多かったが、今回は1900m。バーディバーディという同型の存在は厄介だが、ニホンピロアワーズよりも前で競馬ができるというのは非常に大きな武器だろう。目標にはなるだろうが、出来るだけ厳しい競馬でニホンピロアワーズの脚を封じることが出来れば面白い。
3番手には同じく厳しいラップで逃げの手に出れば反撃できるバーディバーディ。アンタレスSではハナに立てずに、2列目外と苦しい位置取り。12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5と加速していく流れの中でギアチェンジ能力やトップスピードでは見劣るこの馬が2列目外ではどうしようもなかった。マーチSではハナを切って13.0 - 12.4 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 13.5とロンスパ戦に持ち込み出し抜いてあわやの2着。グランドシチーには差されてしまったが3着以下は離した。トップスピードは平凡なのでできれば平均的な競馬に持ち込んで基礎スピードの高さとポテンシャルを発揮したいところ。少なくとも勝ち負けを考えればハナを切らないと難しいだろう。今回は距離延長で少しはハナに行きやすい条件ではある。が、トウショウフリークという強力な同型もいるのでこの辺りの兼ね合いが課題だろう。能力は高いのでこれを出し切れればニホンピロアワーズ相手でも抵抗できるだけの馬ではあると思っている。ただし、自分の土俵に相手を乗せないと苦しいので、積極的にハナを奪ってもらいたい。
4番手には川崎記念で悲願のGI制覇となったハタノヴァンクール。ワンダーアキュートを抑えての勝利なので評価したいところだが、内容的には川崎らしい競馬で14.7 - 11.9 - 12.3 - 12.6 - 12.5と向こう正面でペースアップして3角までに前を向けた馬が有利という内容だった。3~4角で外から捲ってワンダーアキュートを出し抜いて直線を向き、そのまま押し切ったという競馬。L1ではワンダーアキュートに詰められているようにポテンシャル面では見劣るが要所のトップスピードは速いと言ったところ。距離延長でポジショニング面で改善が見られたのが大きい。ただし、あくまで地方交流レベルでの話。ダイオライト記念では14.4 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 13.9の流れで3~4角押し上げて前を向いての競馬も伏兵オースミイチバンに逃げ粘られてしまっている。トップスピード勝負、L1落ち込んでもしっかり伸びてくるように後半勝負になれば安定する典型的なダートステイヤーの印象は3歳時から変わらない。それゆえ高いレベルで基礎スピードを問われ、しかもそこから加速するような競馬ではJCDやみやこSを見ても勝負になっていない。現状1800mでは最上位、ニホンピロやホッコーとの差は小さくはないだろう。ただし、今回は微妙な1900mという距離。ダートで考えるとこの100mの差はそこそこ大きい。しかもトップスピードを引き出しやすい京都1900mという舞台なので、後半勝負に偏ればノーチャンスではないだろう。ただし、ニホンピロアワーズはスローペースでもすっと動けてトップスピードにすぐに入り、その質も高い。余程上手く勢いづけて直線で差の無い状態に持ち込まないと中々飲み込むのは難しいだろう。しかも今回は59kg。ポジショニングも悪く動き出しもそこまで良い馬ではないだけに、この斤量はきびしいとみる。今回はニホンピロとの2強という状態を想定しているが、正直そこまでの武器はトップスピードしかなく、ポジショニングに難があって買い材料には乏しいだろう。4歳馬の成長力でどこまで太刀打ちできるか。
穴どころからはトミケンアルドール。前走アンタレスSでは昇級初戦にしてはかなり厳しいメンバー相手となったが意外と悪くない内容だった。平均ペースから12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5と一気に加速し4角~直線入りが最速の競馬。2列目の最内から直線で前が空く競馬にそこからの伸びは見せられなかったものの、ギアチェンジが問われる競馬で最速地点まで前が壁だったことを考えれば悪い内容ではない。ポジショニング面でもいいものを見せたので、距離延長で更に活かしてこれれば面白い存在だろう。摩耶Sは12.3 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 13.1の流れで2番手から前を向いてしぶとく抜け出しての完勝。高い基礎スピードが問われる競馬の方が合っている印象なので、1900mでもペースが落ち着かず、緩まずに淡々とした競馬になってくればかなり怖い存在と言える。内枠でロスなく進めた時に流れ次第で一発十分あり得るだろう。
ハートビートソングは京都1900mでどうか。前走アンタレスSではダートスタートながらしっかりと好位につけて外からジリジリ伸びてきた。 12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5の流れ、トップスピードが問われた直線序盤では2列目外から前を向いたにもかかわらず前列とは離される。最後はジリジリ伸びていたものの大勢には影響せず。ペースがそこまで早くない競馬で持ち味のトップスピードでどこまでやれるかという舞台だったが、上位2頭とは小さくない差を感じさせる内容だった。東海Sのように厳しいペースでポテンシャルが問われる競馬でもそれなりには伸びているものの、基本的には1900~2000mで要所のトップスピードを活かす競馬が合っている。それだけに京都1900m自体は悪くないだろうが、下り坂もあり阪神ほどL2最速戦になりづらいという点はこの馬としては競馬が難しくなりそう。3~4角でペースアップして平均的な脚を求められた時に外々を回されると脚を使わされる可能性は高い。外から押し上げて直線に向かうのが良い阪神から、ペースが上がればできるだけ内を通したい京都に替わる点は不安材料の一つとなりそう。前走のように勝ちに行って要所で外々を回す羽目になるよりは、3~4角ではロスなく立ち回って展開待ち、直線トップスピードを活かす競馬を狙う方がいいかもしれない。ニホンピロアワーズの外から押し上げて勝ちに行けるほどポテンシャルは見せていないので。
ソリタリーキングが復調気味か。前走アンタレスSでは後方からの競馬になったが12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 12.5の流れでメンバー最速の上り3Fで伸びてきていた。3~4角内目、直線でもロスなく捌いて4着まで押し上げたという形。ポジショニングの悪さは相変わらずネックだが、トップスピードに乗せてからの良さは見せたしポテンシャルもある。東海Sでは厳しいペースで12.2 - 12.4 - 13.0 - 12.5 - 12.7とポテンシャルが問われる競馬。3~4角を内目で立ち回りロスなく進めた分もあるが、最後までしぶとく伸びて4着。ホッコータルマエとはクビ差とポテンシャル勝負になれば太刀打ちできるだけのものは秘めている。ただし、ポジショニングが悪いのは致命的で、要所で動けないタイプなのはJCDで見せている通り。基礎スピードで1800mの上級条件は苦労するので100mでも距離が長くなるのは歓迎材料。あとはきびしいラップが刻まれることを願うのみだ。
最後にナムラタイタンまで注目しておく。前走ブリリアントSは休み明けで58.5kgと厳しい条件だったが4着と一応格好はつけた。東京大賞典でもハイペースで4着の実績があるとおり、前走も12.3 - 12.4 - 12.6 - 12.3 - 12.3 - 12.6と東京2100にしては緩急の無い一貫ペースでしぶとさを見せた。2列目中目から直線ジリジリと伸びきれなかったが、ハンデ、休み明けに距離も少し長かった。この馬の良さは平均ペースで緩急の無い競馬を前目で運んで粘り込むという競馬。もともと東京1600で高いパフォーマンスを見せていた馬なのだが、東海Sでは2番手で運んで12.2 - 12.4 - 13.0 - 12.5 - 12.7と厳しいラップを粘り込んでの2着。勝ち馬はポテンシャルの才馬グレープブランデー、そして3着はホッコータルマエということを考えてもこのパフォーマンスはかなり高い。トップスピードには乏しく、いかに厳しい競馬で基礎スピードを活かして押し切れるかがポイントだろう。展開次第だが今回は56kg。別定戦で条件も良い。1900mも許容範囲でとにかく積極的な競馬が好ましい。
http://blog.livedoor.jp/catassan/ 05/18 14:25
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