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1:08.0 12.0 - 11.1 - 11.1 - 10.8 - 11.0 - 12.0
展開はやはり中京1200ということで、そこまでペースは上がらない。前半3Fが34.2と後半よりも遅い流れで、トップスピードが要求される競馬になった。逃げたハクサンムーンが平均的な競馬。後はトップスピードが確実に必要になったし、もちろんポジショニングが良いというのは絶対条件だった。後方の馬では基本的に苦しい競馬になった。
1着マジンプロスパーはまずまずのスタートからハクサンムーンが楽にハナを切るのを見ながらも溜めて2列目ぐらいの位置取りで競馬。3~4角で中目を追走し、出口でじわっと仕掛けて2馬身半差ほどで直線。序盤で中目から追われるとジリジリ伸びてくる。L1では脚が上がったハクサンムーンをギリギリクビだけ交わしたところがゴールだった。ん~ヒヤヒヤだね。測って差したようには見えなかったね。ポジショニングが甘かったと思うな。溜めて良さが出るタイプじゃないから、ペースが緩いのにすっと下げて抑えてあのポジションだからね。中京はできれば早い段階でポジション取って内目で前を向いて立ち回りたいコースだから。ちょっと序盤は注文つけたいけどね。正直ハクサンが馬場がちょっと重いせいで思ったより踏ん張れなかったのと、この馬場でL1落ちたところをこの馬のポテンシャルで差し切れたという感じだね。福永今年重賞初制覇だけど、別に特に何とも思わないな。上手く乗ったとは思わない。この枠でこの馬場なんだからまともに走れば1~2枚は力抜けてるから。もっと楽に逃げ馬捕まえてほしかったね。ハンデ差はあったとは思うけど、序盤行ける馬だから。まあギリ差の方が人気になりにくいからそれはそれで良いか。タフな競馬になれば来るんだよ。基礎スピードちょっと足りないけどこういうペースなら楽に追走できるし、L1落ち込めば本領発揮だわなと。これ見てて思うけどやっぱりベストは1400だよ多分。こういった平均~ややスローでL1落ちて何ぼだから。このコースで馬場だから抑えるぐらいの手応えでポジション取れたけど。高速馬場でフラットな1200mになると序盤はやっぱり不安だね。この辺をどう解消してくるかが1200路線では重要。ロードカナロアって言う厄介な馬と同じ時代にいるのは不運だけど、この馬も大きいところを取れてもいいだけの素質はあるはず。
2着ハクサンムーンは五分のスタートだが二の脚速く一気にハナを奪取。そこからは少し抑えてきっちりコントロールし平均ペースに持ち込む。3~4角でも最内立ち回って上手く2列目との差を保ちながら4角で仕掛けて出し抜いて1馬身半差ほどで直線。序盤で楽な手ごたえで坂を駆け上がってくるがL1でマジンプロスパー傘を詰めてくると、最後は抵抗しきれず。それでも3着サドンストームは楽に抑えきっての2着。う~ん、素晴らしい逃げ。馬場がもうチョイ楽なら逃げ切ってたね。展開もエーシンダックマンを上手く引き寄せて2列目に押し上げられにくい展開を作れたし、最高の逃げだったと思う。これで捕まったんだからまだちょっとマジンプロスパークラスに力を出されると勝てないかな。この馬は今回もそうだけど平均ペースで道中少しペースを上げて出し抜く競馬の方が合っているので、今後も中京・京都1200は注目で、多分京都1400もこなせるはず。一度試してもらいたい。後は今の充実期に一度ゴリゴリのスプリント戦でどこまでやれるかも見てみたい。小倉1200なんかで基礎スピード勝負になった時に足りるのか。去年はこれで結果を出せなかったから。現時点ではまだちょっと足りないけど、重賞でマイペースに持ち込めれば要所の脚は魅力。単調な逃げ馬ではないのでノーマークだと怖いね。
3着サドンストームは出負けしてリカバーするも後方で競馬。3~4角では内目から中目を追走、上手く外目に持ち出し加速して前を向いて後方で直線。序盤ではやはり差ほど伸びなかったが、L1でばてずにぐんぐん伸びて単独3番手を確保したが、大勢は決していた。まあ、これは仕方ないね。スタートで勝負あったレースだから。ただ、上手く3~4角立ち回って外に導いたし、下り坂でブレーキを踏むことなくしっかりと進路を確保しながら加速できた。これで前2頭とはポジションで負けていても、同じ位置にいる馬に対してはワンテンポ早い仕掛けになって結果的にL1で脚を出しきれたと思う。これは地味に好騎乗に入ると思う。出が悪いのは仕方ないし、そういう意味で展開次第の面は拭えない。脚を出しきれる展開なら強いので、今後も展開待ちの身ではあるが注意は必要だろう。3角までは苦しい競馬になったけどそこからよく川田がスムーズに捌いて3着をもぎ取ったなあというのが正直な感想。
4着ザッハトルテは五分のスタートから押してリカバーし好位で競馬。3~4角は3列目の中目、上手くマジンプロスパーの直後につけて3列目で直線。序盤で外に出し、進路を確保するがここでジリジリと頑張る。L1でばてずに最後まで頑張ったが、最後はサドンストームに交わされての4着に終わった。健闘の部類だとは思うんだけどね、個人的には期待していたのでもう少し馬に頑張ってほしかったな。もうちょっとやれると思ったんだけどな。3~4角の立ち回りもなかなか良かったと思う。上手く勝ち馬を目標に勢い付けて回せたし、殺さずに直線に入れたから流れに沿った良い競馬だったと思うし、あれでL1甘くなったなら仕方ないかなと。トップスピードはやっぱり通用したんだけど、後はもう一つ強い要素が欲しいね。ポジションか、ポテンシャルか。このコースだとギアチェンジ能力は下り坂で相殺されてしまうので。まあこなせるとは思うんだけど現状は東京1400向きかな。1200ならまだトップスピードだけの勝負になりやすい京都の方が良いかも。今回はワンパンチ足りなかった。
5着バーバラはまずまずのスタートを切ったが無理せず下げて好位列で競馬。ここで少し掛かり気味になってしまい、馬群の中に包まれて3角。3角で内目を追走、4角で前にスペースが有りここでじわっと仕掛けて2列目内で直線。序盤で最内から一旦は3番手まで上がったが、L1で伸びを欠き5着に終わった。この馬前日の段階では1番人気だったんだよねえ。流石にそれは…って感じだったけど、まあ良く健闘した方だと思う。ただこの馬の場合は序盤何でもっといかなかったんだろうとは思う。内枠なので外から来られるのを嫌ったのかもしれないけど、この馬の良さはポジショニングに結構なものがあると思うから、もっと前の列で競馬できていたらなあという感じはある。厳しいペースでついていけなかったとかなら分からんでもないが、今回は抑えて掛かっていたぐらいなんだから、何でこんなに早い段階で下げちゃったのかなと。その辺はちともったいない感じがするなあ。まあでもある程度通用する目途を立てたって意味では良い一戦だったかな。今回さほどレースレベルが高いとは思わないので、難しいけど。
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07/03 16:46 回顧アクセス:1544 |