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【予想】
◎05ダコール
〇12エクスペディション
▲14ラッキーバニラ
▼02タガノエルシコ
△04マイネルラクリマ
×01マックスドリーム09サトノパンサー
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
展開は外からラッキーバニラがハナを窺いそう。中目からケイアイドウソジンも主張してくるのでこの2頭の出方がカギ。タムロスカイやユニバーサルバンクあたりが2,3列目に入りそうだし。有力馬は差し追い込みが多いという点でもやや展開的に難しい要素があるか。決め打つか、どんな展開でもある程度対応できる馬を軸に据えたいところ。
◎ダコールは総合力タイプの実力馬。2走前の小倉大賞典でも11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.8 - 11.9とL4最速のロングスパート戦。これに後方から外目を押し上げてしっかり最後まで伸びてきた。内からかなりロスなく完璧に立ち回ったヒットザターゲットには及ばなかったが勝ちに等しい高いパフォーマンス。トップスピードとポテンシャルを兼ね揃えた実力馬。反面で基礎スピードはそこそこ、ポジショニングはあまり良くないというのがネック。基本的には平均ペースよりは道中楽に進めてペースが上がってからトップスピード、ポテンシャルを活かす競馬になる方が良いだろう。今回は逃げ馬の出方次第という点はあるが、ケイアイは休み明けだしラッキーバニラは緩めて出し抜くタイプなので、ペースが上がらない可能性は高い。トップスピードは高いので、とにかく3角までに離されず、しっかりとトップスピードに乗せられればという所。外から押し上げるのが上手い蛯名なのでその辺には期待したい。
〇エクスペディションはポテンシャル特化型タイプ。特に超高速馬場に強い馬なので、夏の軽い時計が出やすい野芝中心の馬場が合う。前走の鳴尾記念もまさにこの馬の持ち味が生きる展開で、高速馬場で11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0とロンスパ戦。持ち味のポテンシャルをしっかりと出しきっての2着。こういった持久戦になれば実に強い。反面で小倉大賞典では崩れたりと、基本冬場のタフな馬場はあまり合わない。夏場に強いのは高速馬場で持久戦になりやすい部分も大きい。また昨年の小倉記念勝ちを見てもわかるが平均ペースで12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.6の流れで差し切っているように、緩急の無い流れでだらっと走るのが最も合っているので小回り2000で時計の出やすい馬場はベスト。今回緩みそうなのでこれに対応できるかどうかだが、緩まなければ力は出せるし、緩んだとしてもそこで合せずに惰性で押し上げていければポテンシャルを発揮しきれる。
▲ラッキーバニラはここはハナを狙える立場にある。外枠だが1角までの距離はそこそこ長いのでさほど心配はない。ケイアイとの比較で53kgでハナ争いはかなり有利になると思う。日本海Sの勝ち方がこの馬を象徴していて、道中緩めて13.2 - 12.1 - 11.9 - 11.3 - 11.6 - 11.2 - 12.0の流れで出し抜いてコーナーで更に加速して2~3列目の脚を使わせて逃げ切るというのが身上。今回はそれが狙えそうな条件というのは大きい。基礎スピードはさほどでもないので楽にハナを切って主導権を握れるかだろう。緩めることが出来れば3角手前で加速してここで押し上げてきた馬の脚を使わせたいところ。
▼タガノエルシコは大穴狙い。個人的には大穴というつもりはないんだけど、現時点で14番人気は流石に舐められすぎかなと。この馬は嵌らないとこないので本質的に穴馬になるのは仕方ないんだけど、その中でも安定している方。持ち味はL1の差し込みポテンシャル型なのは言うまでもないんだけど、この馬の場合は時計勝負にも対応できるしトップスピードの質もそこそこ高い。大阪城Sでも12.0 - 11.6 - 11.7 - 11.2 - 12.4の流れでL1バテ差で強敵リルダヴァルやトリップと言ったところは抑えている。今回は内枠で、内がかなり良い馬場状態。しかも展開的には序盤スローで道中のペースアップが起こる可能性が高い。早仕掛けで、最速地点で内を立ち回って上手くスペースが開けばポテンシャルはまとめて差し切れるだけのものを持っている。人気なさすぎる印象。
△マイネルラクリマは今回内枠に入ったのと内有利馬場なので、この馬の良さである基礎スピードとポテンシャルを活かし切れるかどうかが焦点。逃げ馬を見ながら内目の3列目ぐらいになると思うのだが、ここだとペースが上がらなかった時に凝縮されて自由に動けないリスクがある。トップスピードに乗ればそこそこのものは持っているけど、本質的には出しきって良いタイプのポテンシャル型だし、ギアチェンジはあまり高くない。内で前が壁になってペースアップが問われたときに要所で置かれる危険を考えると頭では狙い辛いかな。ただ前目で競馬できる可能性は十分にあるし、今の福島で内を立ち回れること自体は悪いことではない。
×マックスドリームは内枠を引いたので腹をくくって内で立ち回ってL1バテ差が有れば。ポテンシャルは高い馬なので。サトノパンサーは休み明けは気になったけど、追い切りだけ見ればかなり良く見えた。小倉大賞典はL4最速からのコーナーで大外ぶん回すロス。トップスピードは高く立ち回り次第で浮上しても良い。
【展望】
サマー2000シリーズの初戦、今年は久しぶりに7/7七夕にきっちり開催できる七夕賞だ。これまで開催後半に行われてきたので、過去を見ても追い込みが強いレースなのだが今年は開催2週目となるのでどう出るか。福島民報杯ワンツーを筆頭に重賞善戦級が中心も、重賞勝ち馬は意外と多く混戦模様。夏だけに状態の良さで取るか、それとも実績を重視するか、非常に悩ましい一戦だ。
中心は完全に復調したと言っていい昨年京都金杯勝ち馬のマイネルラクリマ。京都金杯勝ちがイメージとして強いので距離がどうかと思っていたのだが、不良馬場の福島民報杯で圧倒的なパフォーマンスを示したことで2000mにも高い適性を持っていることを証明した。その福島民報杯は不良馬場で12.5 - 12.8 - 12.9 - 12.1 - 12.5とややハイペースの流れ。ここで中団から追走し、捲っていった馬たちの直後につけて直線その2頭の外に出すと、先に抜け出したマックスドリームをL1で捕えて一気に突き放す圧巻のパフォーマンスで完勝。不良馬場でタフな展開、捲りの流れで前を目標に置いたと言っても最後までばてずに突き抜けた辺り、高いポテンシャルを見せたと言っていいだろう。もともと初重賞勝ちとなった京都金杯でも11.9 - 11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.8と平均的な競馬で3列目から直線外に持ち出して伸びを見せたし、何よりL1でアスカトップレディを離しているように高いポテンシャルがこの馬の武器だろう。前走都大路Sは内有利馬場で重馬場。上手くリルダヴァルの直後をつけたが、ポテンシャルタイプのリルダヴァルがばてなかったのも大きく差し切れなかった。それでも最後まで食い下がってジリジリとは詰めていたし、強敵エアソミュールは問題としていない。内をロスなく立ち回って理想的な競馬ではあったが、ここ2走からも重賞級なのは間違いなかろう。京都金杯勝ちも強い内容だった。問題は開催2週目の馬場にある。先週のラジオNIKKEI賞含め、少なくとも開幕週の先週はかなりの内有利馬場になっていた。この馬としては基本的にすっと動けるほど器用なギアチェンジ、質の高いトップスピードは持っていないので、ペースアップが問われる競馬になった時に前を向けているかどうかがポイントだろう。平均ペースなら大きな不安はないが、そこだけはポイントだ。斤量57kgは実力を考えれば少なくとも重くはない。もう少し背負わされてもおかしくなかったと思うので、57kgでも気にならない。
相手筆頭には安定感抜群のディープインパクト産駒ダコール。翻せば勝ち切るだけの武器が無いともいえるが、ポジショニングは悪くとも序盤無理せず道中トップスピードに乗せることが出来れば長くいい脚を繰り出せる典型的な後半ポテンシャルタイプ。2走前の小倉大賞典では1800mで序盤スローから11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.8 - 11.9とL4最速と非常にわかりやすいロンスパ戦のポテンシャル勝負。3角手前のペースアップぐらいから仕掛けるのだがここで置かれずにしっかりポジションを押し上げて行き、3~4角で中目やや窮屈になりながらもしっかりと押し上げて3列目に取り付けると直線外から鋭く伸びる。内でロスなく溜めて出し抜いたヒットザターゲットには僅差で負けたものの、ダローネガらは全く問題とせず、着差を考えても勝ちに等しい内容と言っていいだろう。この馬の良さは割とトップスピードも高いタイプなので、ペースが上がってからの仕掛けになっても置かれることなくしっかりと押し上げていける点にある。これが崩れない要素だろう。脚質の割にはあまり展開に左右されにくいタイプだ。またトップスピードタイプなので開幕2周目でもあまり気にしないで済むというのも良い。高速小倉を得意としているように、馬場の良いところを通ってトップスピードに乗せる事の方が大事だし、最後までばてないポテンシャルも持っているので、多少ロスが有っても武器であるトップスピードに乗せ、出しきる方が重要だろう。崩れているのは冬場の京都、内有利馬場もだが時計が少し掛かっていた日経新春杯、重馬場のオールカマーとGII、また昨年の時計が掛かりまくっていた新中京競馬場の名古屋城Sの4着。いずれも得意の高速馬場ではなかった条件だ。高速馬場のトップスピード戦ベストは間違いないが、ポテンシャルも高く、多少時計が掛かるぐらいなら大きくパフォーマンスを落とすわけではない。ここに入れば最上位の1頭になるしハンデも56kgと手ごろ。今の超絶内有利馬場は脚質からも相対的に見ればマイナスではあるが、高速馬場自体は歓迎だ。
3番手には夏馬の代名詞エクスペディション。前走も2,3走前の二桁着順から豪快に激変したが、夏の軽い阪神で持ち味のポテンシャルを発揮した形だ。トウケイヘイローがスローからハナを奪ってペースアップし11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0と分かりやすいロンスパ戦になり、この流れに乗って上手くポテンシャルを出しきって馬群の中からL1グンと伸びて2着を確保。3着ダノンバラード、4着エアソミュールと接戦だったがこの2頭ともかなり強敵だし、ポテンシャル型で再先着したという点は素直に評価すべきだろう。昨年の小倉記念勝ちでも12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.6と最後まで落とさないラップの中で中団からしっかり流れに乗って加速して行き、ポテンシャルを活かしてL1唯一ばてずに突き抜けた。平均ペースはあまり得意ではないが、トーセンラーに0.4差、更にダノンバラードには0.7差も付けての圧巻の勝ちっぷり。この馬は夏馬ということもあるのだろうが、超高速馬場での適性が高い馬で昨年でも雨で少し渋って重い馬場になっていた七夕賞では12.5 - 12.4 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 12.4とL4最速戦で平均ペースとこの馬にとっては良さそうな展開だったにも拘らず中団から前を向いて押し上げ気味の競馬も全く伸びなかった。ここからも単に平均ペース、ポテンシャル勝負向きというだけでなく、高速馬場という条件が必要なのだろう。そしてそういう競馬になりやすいのが夏の小倉ということではないか。ただ、昨年の七夕賞は休み明けでもあったし一概には言い切れない。いずれにせよ、先週の福島を見る限りこの馬には歓迎材料となりそうな馬場状態だったのではないか。ポテンシャルを発揮する形なら前走、小倉記念の勝ちっぷりからもかなり強い1頭なので、今回もそういう競馬が出来ればという所。前を向きたい馬なので内有利馬場はダコール同様相対的にはマイナス材料ではある。斤量57kgは重賞勝ち、前走2着からも仕方あるまい。悪い材料ではない。
4番手にはこのメンバーなら素質で対抗できそうなモンテエン。前走は休み明けでディセンバーS。割と平均ペースで11.5 - 11.8 - 12.2 - 11.5 - 12.4と仕掛けも早い流れ。かなり変なラップになっているが、後方から外々じわっと押し上げてL1でジリジリ伸びてきた形。5着と敗れているが、タフな展開になったことも影響しただろう。それに年末の中山の馬場に苦しんだともいえる。基本的に高速馬場向きで、メイSでは府中1800らしいスローから11.7 - 10.9 - 10.9 - 11.5と質の良いトップスピードだけでなくある程度のポテンシャルを問われる競馬で、ギアチェンジ馬エーシンリターンズには出し抜かれ、強敵ステラロッサにはトップスピード負けしたが、この馬も中団からいい脚を使えていた。トップスピードの高さはまずまず高い。また4走前福島民報杯では12.3 - 11.9 - 11.9 - 11.5 - 11.8の流れで最内前列壁になり仕掛けが遅れてしまったのがいたかった。L1ではヒットザターゲットとの差は詰めていたことを考えると相手関係からも悪くない競馬だったと言える。高速馬場向きは確定的なので、今の福島は歓迎できるし、勢いに乗る横山典弘想定というのも良い。ただ、ハンデ55kgは少し実績の割には見込まれた感じはする。それでも実力はここでも通用して良いし、高速馬場なら好勝負可能だろう。
穴どころからはラッキーバニラを推奨したい。この馬は新潟内回り巧者というイメージが強いが、要所でペースアップして二の足で出し抜くタイプの逃げ馬。特に昨年の日本海Sは顕著で、13.2 - 12.1 - 11.9 - 11.3 - 11.6 - 11.2 - 12.0とスローに落としてから向こう正面でペースアップし、3角で更に速めた。きついコーナーである新潟で外々を走らせて2列目に脚を使わせて自身は最内立ち回ってコーナーワークで出し抜く競馬だ。実際追いかけてきた馬は伸びを欠き、最後はメイショウジンムが大外強襲というように、この馬の良さは緩急をつけて2,3列目の脚を潰すところにあると言える。左回り巧者なら東京でも走れるはずだが、東京ではさほど能力は発揮できていないし、福島2600mの信夫山特別でも同じように12.3 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 12.4 - 12.5のラップを刻んでコーナーでペースアップし後続に脚を使わせて捻じ伏せている。こういったタイプなので、出来ればスローでまず序盤ゆったり目に運びたい。3角で2列目の動き出しに合わせてペースを引き上げて、潰しに来た馬たちを返り討ちにする競馬が出来れば面白い。そして先週の馬場を見る限り、この馬にとっては追い風となりそうな内有利馬場。ラジニケ賞でも外から押し上げていた馬が全滅する流れだったので、競馬はしやすいはずだ。今回は同型にケイアイドウソジンはいるが以前ほど積極的には行っていない。この距離は若干短い気もするが、上手くマイペースに持ち込んで舐められればしてやったりだろう。53kgという斤量もニヤリ。相手関係も何頭か強敵はいるが通常の重賞としては比較的楽。馬場、展開を味方につければ一仕事あっても驚けないだろう。
ナリタクリスタルは実績最上位。重賞3勝の力の持ち主だが、近走はやや下降線。それでも3走前の小倉記念では12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.6の流れで最後方から鋭く伸びての3着。トーセンラーとは僅差、ダノンバラードには先着といまだ健在ぶりをアピールしたと言っていいだろう。トップスピード、ポテンシャル共にそこそこのものを持っているし、本来は中団ぐらいで競馬ができる馬だ。前走鳴尾記念は休み明け初戦の競馬で、11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0とポテンシャル勝負になっていた。ここで内内を立ち回ってシッカリと置かれずに追走できていたのだが、直線で詰まって待たされてしまった。L1では進路開いてそこからはばてずにジリジリと盛り返していたので、休み明けとしては悪くない競馬と言っていいだろう。2走前の新潟記念はポジションを落としながら直線を向いたし、32.5の脚でそこから押し上げられないならポジション差が決定的だったというレースなので気にする必要はない。近走着順こそさえないが、このメンツなら普通に好勝負できる実力であることは間違いない。今回は内有利馬場になるので、ある程度ロスなく立ち回ることが出来ればという所。内田と窮屈になりやすい阪神内2000の前走でもコーナーでは加速の流れにも置かれずに上手く立ち回れていた。ポジションを落とさず競馬が出来ればチャンスは有るだろう。相変わらず斤量は58kgと背負わされるが実績的には仕方ない。ロンスパ戦、トップスピード戦の両方に対応できるタイプではあるが、どちらも武器になるほどではないのでどちらにせよポジショニングを良くすることでカバーしたい。それが好走条件になるだろう。
トレイルブレイザーが有馬記念以来久々に国内レース参戦となる。酷い鼻出血持ちの馬で、正直ゲートに入るまで出るかどうかも結構際どかったりするので何とも言えない。それに出れたとしても日本では鼻出血に対する薬であるラシックスが禁止されているため、これなしでどう調整してくるかという点においても不安の方が先に立つし、実力的には良いものを持っているので以上に狙い辛いところだ。ただ、それ抜きにしても2000mはこのクラスになると気持ち短い印象は有る。アメリカGIIではマイルでも2着に入ってはいるが、5頭立てだし参考にしづらい。アルゼンチン共和国杯では12.5 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.7 - 12.5のラップでポテンシャル勝負となっているが、これを好位から突き抜けてポテンシャルの猛者オウケンブルースリの強襲を楽にあしらった。かなり高いポテンシャルを見せた。京都記念では12.4 - 12.0 - 11.3 - 11.8 - 12.4の流れでL3最速。3角で3番手から一気に加速して押し上げ4角先頭列に並びかけ、そのままの勢いで押し切ってダークシャドウを封じ込めた。ここ2走からも後半ポテンシャル勝負向きのステイヤー型のパフォーマンスとみている。基礎スピードが問われて良さが出るような感じはしないので、福島の小回り2000で立ち回りを求められるとどうだろうか。いずれにせよ状態面をまず最大限に重視したい。ハンデ58kgは正直少し軽いぐらいだと思う。GII2勝のメンツを見ても、かなり強敵だし強い勝ち方をしている。59とまでは言わないけど、58.5kgでも決しておかしくない馬なので58kg自体はさほど悲観する材料ではないだろう。とにかくレースまでに鼻出血が再発しないか、もちろんそれを気にした調整で動きがイマイチならかなり割り引きたいところだ。人気次第にはなるだろうが、ある程度の人気は集めそうで狙い辛い存在にはなるだろう。
最後にこれもステイヤータイプのファタモルガーナまで。ダイヤモンドSではやや後方から13.2 - 13.2 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.0 - 12.5とコーナーでペースが上がる競馬の中で、速い地点で外から押し上げていることになり、そこそこのロスが有った分、伸びあぐねている。相手関係は結構強敵が多かったので、ここで勝ちに動いての内容なら別に悪い内容ではない。ステイヤーズSでは下り坂を使って13.2 - 13.0 - 12.5 - 12.0 - 12.2 - 12.1 - 12.6とこれもペースアップの中での押し上げになっているが、3角に入りきるまでに先頭列まで押し上げきったし、そこからは中目を立ち回って後続との差を広げながらの競馬になったのでしぶとく粘ることが出来ての2着だろう。中山と府中の差ともいえるが、いずれにせよ高いポテンシャルを見せているのは確か。ただし言うまでもなく、これらは3000m超の長距離レース。今回は中距離の中でも基礎スピードを要求される福島の2000mという舞台でしかも高速馬場内有利馬場ときた。U字コースなら対応できても良いが、やはり1周コースとなると条件的には難しいだろう。斤量55kgは思ったよりは軽いが、これでどこまでやれるか。
http://blog.livedoor.jp/catassan/ 07/07 14:59
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