いやあ、ここで来ましたか、グランデッツァ。
△か押さえで考えましたけど、高速馬場でのパフォーマンスと秋山の適性的にここは向かないかなと思ってました。ちょっとこの勝ち方は驚きです。

秋山真一郎のイメージとしては、ベッラレイアの一件から下手なイメージ。また騎乗ぶりの力無さから、「捌けない・追えない」と悪いイメージがつきがちです。まあそういう部分はありますけど、個人的には不当に評価が低い騎手だなあと思ってます。今は特に騎乗馬の質が落ちているのでアンマッチ度も高め（騎乗馬＜腕前）です。
秋山の特徴は柔らかいフォーム。おそらく当たりの柔らかさは現役トップクラスだと思っています。それが活きてくるのが時計のかかる馬場（芝の重馬場・ダートの良馬場）力が無いのではなく、しっかり柔らかく乗れているから余力が残りやすい。それが最後の１押しにつながるという形で適性になっています。時計勝負でも前崩れになれば食い込んできますが、前が速いラップのままなだれ込む展開では詰め切れない甘さもあります。
また、捌きの甘さを言うなら、そのマイナスイメージが強すぎてポジショニングの巧さが全く評価されてません。無理に先行せずにポジションをとれる。ブランネージュなどはその形で素質を開花させた例だと思っています。


と、秋山の適性を言ってきましたが、去年はデビュー２年目からの連続重賞勝利がストップし今年がどうなるか微妙な騎手でした。現状見ると完全に立ち直っているようですね。カレンブラックヒルの復活は絶好の条件だったし、エイシンブルズアイの毎日杯などもうまくポジションをとって我慢できたいい騎乗だったと思います。
その上で、今回グランデッツァの力で適性外の条件でもいい騎乗ができたのは大きいです。本人は自分の適性を最大限活かすことに集中している感じで、元気のない池添謙一に替わって「西のヒットマン」として勝負騎乗・自分のフィールドに持ち込んだ時の一発に期待していきたい騎手だと思っています。低い評価しているととんだしっぺ返しを喰らうかもですよ（笑）

05/17 19:42　回顧アクセス：2267