| 馬連 9-10番
380円的中 |
ハープスター1強となったオークス。桜花賞に続き、阪神競馬場改修後はG1実績のある上位人気馬の好走が多く、あまり荒れないのではないかというのが第一印象ですが、NHKマイルCのように1頭抜けていると紐荒れをしやすいのが競馬なので柔軟に考えていきたいですね。
5月26日(日)東京11R オークス 東京2400m
1.ベッラレジーナ(ネオユニヴァース) 54.9↓
2.ディルガ(Curlin) 54.4↓
3.マイネオーラム(ステイゴールド) 56.0↓
4.ペイシャフェリス(スペシャルウィーク) 55.5↓↓
5.バウンスシャッセ(ゼンノロブロイ) 57.1↓
6.パシフィックギャル(ゼンノロブロイ) 55.9↓
7.シャイニーガール(ブラックタイド) 56.0↓
8.サングレアル(ゼンノロブロイ) 57.0↓
9.ヌーヴォレコルト(ハーツクライ) 60.4↓↓
10.ハープスター(ディープインパクト) 62.6↓↓
11.マーブルカテドラル(ダイワメジャー) 59.3↓↓
12.マイネグレヴィル(ブライアンズタイム) 55.9↓
13.ニシノアカツキ(オペラハウス) 55.5↓
14.ブランネージュ(シンボリクリスエス) 55.8↓
15.マジックタイム(ハーツクライ) 55.0↓
16.クリスマス(バゴ) 56.3↓
17.フォーエバーモア(ネオユニヴァース) 62.1↓↓
18.エリーザベスト(クロフネ、SS) 53.8↓
◇スカイポットによる予想(天星指数及びリスク)の見方
→http://baryutensei.com/008tenseiindex.htm
1.上がり実績
過去9年の馬券圏内馬27頭中、上がり連対実績がなかったのは0頭。特筆すべきは、上がり連対経験が条件戦以上でなかった馬は1頭(アグネスワルツ)だけだったこと。アグネスワルツは指数が意外に高く、当時の牝馬番付評価でも小結と高く評価していた。上がり実績は重要と考える。
阪神競馬場改修後は、阪神JFや桜花賞との関連性が強まり、そこで上がり最速かつ勝利した馬(ブエナビスタ、ジェントルドンナ)はいずれもオークスも優勝している。
2.血統系統
父はSS系が多く、過去9年の3着以内馬27頭中18頭に入っている。次はND(ノーザンダンサー)系だが3頭、GS(グレイソヴリン)系2頭、MP(ミスタープロスペクター)系1頭と圧倒的である。母父はND系が多く、27頭中15頭に入っていて、MP系4頭、SS系3頭、RO(ロベルト)系1頭と比較してこちらもかなり優勢である。
3.指数
ほとんどの年では、指数上位を桜花賞組が形成するが、指数の低い中距離トライアル組からが穴を開けることがあるためここを拾えるかがポイント。マイル臨戦では、2400mへの距離延長リスクで指数が3くらい落ちることもよくあることだ。
ただ、中距離組も指数58以上くらいあることが目安。2013エバーブロッサム、デニムアンドルビー、2010サンテミリオン、アグネスワルツ、2007ベッラレイア、ラブカーナ、2006カワカミプリンセス、2005ディアデラノビアはこの条件に該当。
4.手応え
昨年のメイショウマンボ(本番好走)とレッドオーヴァル(本番惨敗)を比較すると、差し脚がある馬でも、直線入り口の手応えは悪いほうがむしろ好走している印象。大幅な距離延長となるので、動きにスピードが溢れている馬よりも、短距離ではズブいくらいの馬に適性が向く可能性が高い。2011年は馬場が重かったせいで、前2走の手応えが良くないエリンコート、ピュアブリーゼに更に適性が向いたように思える。
5.走法
上記までで推奨しにくい好走例では、2013メイショウマンボ、2012アイスフォーリスだが、こちらは脚が長い振り出し走法馬。中山や阪神では条件が向かなかったので、東京で指数が伸びたと考える。
6.コース適性
前5走における東京、京都、小倉、新潟の芝1600m以上のレースで、未勝利戦又は条件戦の4着以下かつ0.4秒差以上負け、OP以上の6着以下かつ0.6秒差以上負けがある馬の3着以内は過去9年で2006フサイチパンドラ、2011エリンコートのみ。フサイチパンドラのエルフィンSの惨敗は当時の馬場バイアスが異常だったこと、エリンコートは本番の降雨で馬場が特殊だったのではないかと考える。
上記の観点から今年のレースを予想していきます。まず、芝の条件戦以上での上がり1位実績のない、マイネオーラム、ペイシャフェリスを軽視します(ヌーヴォレコルトはG1で3位があるので保留)。
続いて、父の血統にSS系、母の血統にND系を持つ馬をプラス評価します。前者は、ベッラレジーナ、マイネオーラム、ペイシャフェリス、バウンスシャッセ、パシフィックギャル、シャイニーガール、サングレアル、ヌーヴォレコルト、ハープスター、マーブルカテドラル、マジックタイム、フォーエバーモア。後者は、ディルガ、マイネオーラム(※)、サングレアル(※)、ヌーヴォレコルト(※)、ハープスター(※)、マーブルカテドラル(※)、ブランネージュ。※は両方該当
持ち指数の低いディルガ、ペイシャフェリス、エリーザベストを軽視します。中距離指数58以上の馬はいないですが、56以下で線を引くと、ベッラレジーナ、マイネオーラム、パシフィックギャル、シャイニーガール、マイネグレヴィル、ニシノアカツキ、ブランネージュ、マジックタイム、クリスマスに軽視材料です。
コース適性では、ベッラレジーナ、ディルガ、バウンスシャッセ、マイネグレヴィル、ニシノアカツキ、クリスマスが軽視条件に該当します(サングレアルの福寿草特別は不利のため保留)。
手応えと走法は特筆すべきものがあれば各馬展望に記載します。
◎ハープスター(川田騎手 上がり:G1一位、血統系統:SS系×ND系)
追い込み一手の脚質が内有利の条件では危ないのではないかとも考えたが、過去のオークスにおいては、事前のレースで把握できる横(内外)のバイアスが内有利の時にも、オークス本番では外も伸びるフラットな馬場として計測されるケースが多かった。これは、展開がスローになりやすいものの、テンはある程度速い中弛みラップになることで、スタミナに欠ける先行馬が失速するために、距離に問題なく末脚のある馬は順当に追い込めているものと考える。走法及びSHP(持続する末脚)から考えて距離延長が苦になるとは思えず、勝ちに最も近い存在であることは間違いないが、ブエナビスタでもハナ差となったことを思い出せば、馬連や3連複という選択肢もあることを思い出しつつ馬券を検討したい。
・ベッラレジーナ(藤岡康騎手 上がり:OP二位、血統系統:SS系×ゲインズボロー系)
スイートピーSでは、道中少し行きたがったのを騎手が止めて折り合わせ、直線で外に持ち出してから振り出し系の末脚で2着まで追い上げた。未勝利戦でも少し掛かり気味でスピードを感じさせる。
2008年のオークスで1番人気に推されながら2着に敗れたベッラレイアの仔ということでドラマ性はあるが、3戦目の未勝利戦を勝ち上がってスイートピーS2着という戦績は、オークスで流石に貧弱。指数も高くなく、最内枠を引いたので内々を回れる利があるとしても、馬券圏まではやや厳しい位置にいると考える。
・ディルガ(浜中騎手 上がり:OP二位、血統系統:MP系×ND系)
オークスが波乱となる時に登場するのが忘れな草賞組。エリンコートやラブカーナなどもこのレースを走っていた。しかしながら、今年の忘れな草賞は出走メンバーのレベルが低かった上、中弛みミドルペースの展開であった。皐月賞予想時に若葉Sを勝ったアドマイヤデウスを軽視したのと同じ理由であるが、この展開で差して上位入線した馬は評価できない。人気もしないだろうが、忘れな草賞の勝ち馬なので言及しておく。
△マイネオーラム(松岡騎手 上がり:未勝利一位・G2三位、血統系統:SS系×ND系)
冒頭の分析項目では複数のマイナス及びプラスも該当。近走は枠順に恵まれておらず成績は安定していないように見えるが、スピード感よりもスタミナを感じさせるレースぶりであり延長は向くと考える。持続SHP馬に内を捌けるのか? という不安も当然あるが、捌けた時には外枠の馬より浮上できる可能性は高いのではないか。指数が圏内なので、データにこだわらず印を回す。
・ペイシャフェリス(内田騎手 上がり:新馬一位、血統系統:SS系×ND系)
BPRのアネモネSが1枠1番からの逃げ切り勝ち。相当の条件利の下でのパフォーマンスであり、指数が低い。他のレースでも特に推奨できる材料はなく、スピードタイプなので延長もマイナスと考える。
△バウンスシャッセ(北村宏騎手 上がり:条件一位、血統系統:SS系×シャーペンアップ系)
指数57、皐月賞で勝ち馬から0.7秒差なら通用できる可能性はあるが、今年は牡馬と牝馬のトップクラスのレベルは大差がない(ハープスターが一番強いかもしれない)ので価値はそこまで高くない。また、この馬は東京のアルテミスSで見せ場なく惨敗しており、実績が中山に偏っていること、馬体重が重すぎると思うこと、北村宏騎手が大舞台で信用できないというのも考慮するとおさえまでの評価。
走法は意外にも中山向きという感じでもないので、アルテミスSの時がたまたま仕上げ途上又は成長前だったということも考えられなくはない。内枠からうまく捌ければ。
・パシフィックギャル(ウィリアムズ騎手 上がり:OP二位、血統系統:SS系×MP系)
過去5走が全て馬券圏なので馬柱的に安定感を受けるが、その内容はアスター賞、芙蓉Sがいずれも指数が低く評価できず、過去2走も外国人騎手が距離ロスを防ぐ騎乗をしつつ、余力もなく上がりは4位以下とお釣りがない。脚質も中途半端で大化けするとは思えず、内枠でも軽視する。
△シャイニーガール(田中勝騎手 上がり:OP一位、血統系統:SS系×MP系)
過去の惨敗は全てパワーの要る阪神、中京でのものであり、東京、京都では好走している。エルフィンSを逃げ切っているが、スピード溢れる逃げ馬というタイプではなく、延長に耐えられるジリっぽさも見られ、前走は残り300mから追い出されて、2着馬が来たら二の脚を使っている。スイートピーS組なので強気にはなれないが、ある程度の位置の内で競馬ができそうなことと人気薄なので穴に一考。
▲サングレアル(戸崎騎手 上がり:G2一位、血統系統:SS系×ND系)
母は名繁殖牝馬のビワハイジ。福寿草特別を予想していた頃は、新馬戦の指数が高くないことから良血のために人気先行と考えていたが、福寿草特別のレースを見直したところ、離れて先行していた2頭が急失速してくるところ、隣のガリバルディに被せられたため直線半ばでブレーキを踏んでいるように見える(パトロールビデオがないので判別が難しいが)。フローラSでは、後方待機から進路を確保するのに手間取り、大外に立て直して追い込みを決めており、当時のメンバーでは力が一枚上だった。
馬格がないことは不安材料ではあるが、オークスでは体重が軽い馬が好走してきた歴史があって、それだけで軽視する必要はない。結局また外を追い込む形になって届かない事態も想定できるものの、内を捌ければ2着候補。前走乗っていた岩田騎手はヌーヴォレコルトに乗るが、戸崎騎手への乗り替わりであれば大きな不安はない。
○ヌーヴォレコルト(岩田騎手 上がり:G1三位、血統系統:SS系×ND系)
桜花賞予想時には、チューリップ賞の指数がそれほど高くなかったことから軽視してしまったのだが、一気に指数を上げて0.1秒差の3着と好走した。ハーツクライ産駒なので、距離延長に不安はなく、前走時の指数上昇が成長とも考えられるので、鞍上込みで一定の評価はしなければならない。
△マーブルカテドラル(田辺騎手 上がり:OP一位、血統系統:SS系×ND系)
指数は中山戦と余力残しだったアルテミスSを除き59.5程度を繰り返しており、能力はヌーヴォレコルトと接近している。人気のなさから3番手に上げようかとも思ったのだが、父がダイワメジャーだからだろうか、レースぶりがスピード寄りなのが距離延長に対してマイナス材料と考えられたため△までとした。しっかり折り合いをつけられれば、上位入線できる能力はある。
・マイネグレヴィル(柴田大騎手 上がり:G3二位、血統系統:RO系×SS系)
上がり実績がG3二位となっているが、超不良馬場の札幌2歳S時のものであり、他では新馬戦二位くらい。とにかく切れる脚を使えていないので、適性が合わないと考える。
・ニシノアカツキ(勝浦騎手 上がり:G3一位、血統系統:ND系×SS系)
クイーンCで上がり最速を、フローラSで上がり三位を出しており、東京コースとの相性の良さを感じさせつつ、レベルの低い百日草特別とベゴニア賞での惨敗歴もあり、その点を強調することもできない。穴ジョッキーとして評価している勝浦騎手騎乗は魅力であるが、今回は外枠を引いてしまったし、重賞3着以内に入った2戦は外国人騎手(ブノワ騎手)が乗っていることから、それ以上は期待薄か。
・ブランネージュ(秋山騎手 上がり:条件一位、血統系統:RO系×ND系)
一昔前は、フローラS(4歳牝特)組は道中二桁着順から追込んで勝ったような馬しかオークスで馬券に絡むことがなかったものの、2010年以降、3年連続でフローラSの先行馬が本番でも好走(サンテミリオン、アグネスワルツ、ピュアブリーゼ、アイスフォーリス)し、近年の穴パターンとなっている。その観点で言えば今年はこの馬となる。レースぶりは堅実で、折り合いに問題はないから距離不安はない。しかしながら、使える末脚の速さに限界がある(これは父シンボリクリスエスの影響か?)ので、G1で圏内に残るイメージは湧かなかった。外枠もマイナスだし、今回は軽視とする。
・マジックタイム
前走のフローラSでは1番人気に推されたものの6着。阪神JFでのパフォーマンス(指数59.5)やクイーンCでの最後の末脚が光っていたことから押し出されたのだろうが、他のレースではその指数水準を出せていない。内容を分析するに、この馬はスタミナに寄りすぎていて、消耗戦ラップになればなるほどパフォーマンスを上げることのできるタイプと考える。オークスは道中のラップが12秒台半ば以上に落ち着き、ラスト3ハロンから速くなることが多い。この馬は過去6戦全てで出遅れていて、今回も後方からおそらく外を回る競馬になるだろうが、ハープスターを牽制して仕掛けが全体的に遅れる可能性もあり、能力を全開できずにゴールを迎えてしまう公算が高いと考えて軽視した。
・クリスマス
冒頭の分析で書いたように、オークスではスピードよりもスタミナや末脚が求められる舞台。函館2歳S、阪神JFでの指数はここでも上位で通用できるレベルのものだが、この馬は当初よりスピード優位の馬であり、アルテミスSで大敗してしまっている時点で東京コース及び中弛みの展開に向かないし、更なる延長となることからも条件は合わないと考える(阪神JFは鞍上のファインプレーと見ている)。
△フォーエバーモア
阪神JF時の指数はハープスター、レッドリヴェールと同等(62)であるが、今年2戦の指数は58程度にまで落ちた。陣営は折り合いがつかなかったのが敗因としており、実際、レースを見直しても行きたがる様子が窺え、陣営としては内に潜り込んで折り合いをつけたかったところだろうが、外枠を引いてしまったことに逆風を感じるところ。絶好調の蛯名騎手が折り合いをつけられるか注目である。馬券としてはおさえまでで良いだろう。
・エリーザベスト
前々走の忘れな草賞の敗退は、中弛みミドルペースを先行した負荷が大きかったと思われるが、それでも芝の2戦で特筆できる内容はない。大外枠も馬を壁にできない分の不利があるので、軽視して問題ないと考える。
まとめ
◎ハープスター
○ヌーヴォレコルト
▲サングレアル
△マーブルカテドラル
△マイネオーラム
△バウンスシャッセ
△シャイニーガール
△フォーエバーモア
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スカイポット
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