今日のレースを見て、ゴールドシップの狙いのタイミング、消しのタイミング、海外遠征をするならどのレースを選定すれば良いかがはっきり理解出来た。

若駒の頃は体験するものが珍しく興味を持って競馬に接する分、どんなレースでも真面目に走ってくれる事が多い。
正にそんなレースが共同通信杯であり、神戸新聞杯であり、菊花賞であった。

巷では、おそらく『菊花賞こそがゴールドシップの本質』と思われているはず。
しかし、私の見解では『皐月賞や有馬記念や宝塚記念』こそがこの馬の本質だと見ている。

ゴールドシップという馬は...
『非力で加速効率が悪い』
...この事は有馬記念の予想の時に詳しく解説して来た。
しかし、問題はそれだけではなかった。
ゴールドシップのもう一つの欠点が、今回のレースを見てようやく理解出来た。
それは、
『気が短い』という事だ。

実は、古馬になってからゴールドシップの好走時と凡走時の傾向がはっきりしている。

ゴールドシップが古馬で馬券に絡んだレースは...
阪神大賞典　阪神内回り
宝塚記念　　阪神内回り
有馬記念　　中山内回り
札幌記念　　札幌

で、凡走したのは...
天皇賞(春)　京都外回り
京都大賞典　京都外回り
ジャパンＣ　東京
凱旋門賞　　ロンシャン

小回りコースで馬券に絡み、広いコースで凡走。
何故広いコースで凡走するか？
それは、『バックストレッチが長い』からである。
バックストレッチを走らされているタイミングでは、なかなか自分の走りに変化が起こらない。このダラダラした時間が長くなればなるほど気持ちがプッツり切れ易くなるのだ。
しかし、小回りコースではバックストレッチが短く、すぐに３コーナーに突入して走りにアクセントが付くので、『長時間ダラダラ...』という事にはならず、走る気持ちを維持出来るのである。

中山の外回りコースは２コーナーが終わってから、４コーナー出前までがほぼ直線状態となっており、その距離が長い。
それ故にこの地点で気持ちがプッツりいった公算が高い。
しかも、今回は超スローの展開で更なるダラダラ感を強要されてしまった。

スタートが悪くノヘッとしたイメージが強いイメージのあるゴールドシップだが、実はオルフェーヴル以上に気の悪い馬だった...それが、私的な見解です。

今後この馬は小回りコース出走のタイミングで狙い、広いコースで切れば良いだろう。
海外遠征を目指すなら、凱旋門など言語道断。行くなら断然アメリカだろう。アーリントンミリオンとか、ブリーダーズカップターフ辺りを目指してもらいたい。

01/25 19:06　回顧アクセス：3520