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★傾向分析★
2004年 タイム 2'27"2 (やや重) 1FAve=12.27 3FAve=36.80
テン36.6-中盤75.6(前半38.1-後半37.5)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着ダイワエルシエーロ・・・サンデーサイレンス×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔22-b〕 1-1
2着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 11-10
3着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 14-14
2005年 タイム 2'28"8 (良) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン37.1-中盤77.3(前半39.4-後半37.9)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着シーザリオ・・・スペシャルウィーク×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔16-a〕 13-12
2着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 7-6
3着ディアデラノビア・・・サンデーサイレンス×Potrillazo=サンデーサイレンス×ナスルーラ 〔2-u〕 11-9
2006年 タイム 2'26"2 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン34.7-中盤75.3(前半35.8-後半39.5)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着カワカミプリンセス・・・キングヘイロー×Seattle Slew=リファール×ボールドルーラー 〔4-m〕 5-5
2着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 8-7
3着アサヒライジング・・・ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ=サンデーサイレンス×ヒンドスタン 〔1-p〕 2-2
2007年 タイム 2'25"3 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン35.2-中盤74.3(前半36.7-後半37.6)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ローブデコルテ・・・Cozzene×Seeking the Gold=グレイソヴリン×ミスプロ 〔10-d〕 9-9
2着ベッラレイア・・・ナリタトップロード×Baldski=ファイントップ×ニジンスキー 〔3-o〕 6-5
3着ラブカーナ・・・オース×Caerleon=ノーザンダンサー×ニジンスキー 〔16-b〕 11-12
2008年 タイム 2'28"8 (やや重) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン35.9-中盤77.2(前半38.4-後半38.8)-上がり35.7 『中弛み』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 8-7
2着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 6-5
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10
2009年 タイム 2'26"1 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン36.0-中盤75.3(前半37.5-後半37.8)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 15-14
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 10-10
2010年 タイム 2'29"9 (やや重) 1FAve=12.49 3FAve=37.48
テン35.4-中盤78.6(前半38.3-後半40.3)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 13-11
1着サンテミリオン・・・ゼンノロブロイ×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-g〕 10-8
3着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 2-1
流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンスが得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。
血統の傾向は、サンデーサイレンスが強い傾向。06・07年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。
サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。
またキングカメハメハやヴァイスリージェント系など、東京芝コースGⅠ血統にも注目が必要と考えます。
牝系の傾向は、No.〔10〕が大物牝馬を出しやすくオークスと相性良し。
No.〔16〕は距離が延びて本領発揮のタイプが多く、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。
No.〔8〕は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意。
ステップの傾向は、以前は桜花賞ちょい負け組の逆襲が多かったが、阪神競馬場の改修以降桜花賞とのつながりが強くなり、桜花賞好走馬がそのまま好走することが多くなりました。近年の桜花賞はスピードの持続能力+スタミナ適性が問われることが多くなり、また桜花賞好走できる完成度の高さがそのまま活きる傾向となっているように思います。
フローラS組は、好走しても2・3着が多く00年以降で勝ち馬は01年レディパステル、10年サンテミリオンの2頭のみ。
あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。
★予想★
オークスのポイントは、
①牝馬限定戦特有の『中弛み』の瞬発力勝負になりやすい。
②サンデーサイレンス系優勢。その中でもキレを最大限に活かすタイプ向き。
③No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
④桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。
◎ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕
前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)。前走桜花賞では上がりも上位で、キレは抜群。東京芝コースでの好走歴もあり、末脚を信じて評価する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回は、父×母父ともに鮮度と勢いは前走好走から十分に期待できる状態と考えて、好走可能と期待する。ただし大幅な馬体重の変化には注意が必要で、馬体重が減り始めているので大幅減には注意。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
○マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕
前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)。近年桜花賞好走馬はオークスでも好走することが多く(=桜花賞→オークス:08年1着→3着レジネッタ、08年2着→2着エフティマイア、09年1着→1着ブエナビスタ、09年2着→2着レッドディザイア、09年3着→3着ジェルミナル、10年1着→1着アパパネ、など)、完成度と求められる適性が嵌ると考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は33秒台の上がりを使い好走したこともあり、また今回も上がりは上位(=34秒3と出走馬では2位)なので、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。父母父リファール系からも追って延びる産駒が多いと考え、末脚勝負は得意。特に馬体重450kg以下の小柄な産駒はキレに優れていて、逆に500kg以上の産駒は少しジリ脚な傾向が見て取れる。軽量馬は瞬発力を活かしやすいが、大型馬は加速するまで時間がかかるがその後ばてない末脚を繰り出すような感じに思う。前者は父系のサンデーサイレンス系の瞬発力を活かしやすく、後者は父母父リファール系の特性を活かしやすいと考える。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く、東京芝コースでも好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性から前走好走にて調子は良いと考えて期待する。
▲マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走フローラS5着(=東京芝2000m:0.2秒差)。前走は開幕週に加え、重馬場の道悪にて前につけた内枠の馬が上位を独占したが、その内容の中追込にて僅差5着に好走した内容を評価すべき。全7走のうち右回り芝コース(=阪神・京都など)が(0-0-0-3)に対し、直線の長い左回り芝コース(=東京・新潟)は4戦(2-1-0-1)と好走が多く、直線の短いコースよりも長いコース向きと考えるのでオークス向きのタイプと考える。
テレグノシス産駒はトニービン系のグレイソヴリン系で、初年度産駒。初年度産駒なので未だ未知数なところは多いが鮮度は高いし、トニービン系ということで考えるならば、ややエンジンの掛かりは遅いがいざ点火すれば末脚を長く使えるタイプ。直線の長い東京コースや新潟コースに向くタイプが多く、テレグノシス自身の戦績のように広いコース向きと考える。また父母父ノーザンテースト系なので、仕上がりも早いが成長能力にも優れているのではないか?と考える。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走は5着ながらも0.2秒差と着順ほど悪くなく、反撃可能と期待する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。
他に気になる馬は、アカンサスとグルヴェイグ。
△アカンサス・・・フジキセキ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-r〕
前走スイートピーS1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは1戦1勝。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。この器用さはこの時期では大きな武器。東京芝GⅠ好走血統でもあり、適性は向くと考える。母父Unbridled's Songはミスプロ系で、短距離から中距離までこなし芝・ダート不問のタイプ。ダートでの先行力や芝で溜めての一瞬のキレに優れたものがある。2歳から走り、3~4歳時が最も充実する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。
△グルヴェイグ・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕
前走矢車賞1着(=京都芝1800m)。前々走エルフィンS3着で、その時の勝ち馬はマルセリーナとは0.4秒差。2歳~桜花賞の頃までは、まだ本格的に能力全開とは行かない母系で、桜花賞よりもオークスとつながりのある母系なので、エルフィンSでマルセリーナと0.4秒差ならオークスの時期なら互角に戦うことも可能と考えて期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。この特性から距離延長はプラス要因と考えて期待します。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。重賞挑戦の相手強化もプラス要因。今回は初GⅠの鮮度と勢いがあるので、好走に期待する。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳春シーズンも好走は可能だが、中距離以上の距離で好走する。人気よりも伏兵の方が好走しやすいタイプなので(=それでも上位人気での好走が多い)、断然人気ではやや信頼は落ちる点がある。またクラシック春シーズンは東京芝2400m出の好走も多く(=シンボリクリスエス、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、フサイチパンドラなどがいる牝系なので)、距離延長は問題なく成長力に優れた牝系と考える。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性から前走好走にて調子は良いと考えて期待する。 05/22 10:35
軍神マルス
予想歴13年 回収率137% | 過去のレースからラップ・血統・ステップなどの傾向を考えて、好走しそうな馬を狙い撃つ!! 総拍手獲得数:3788 | |
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