|
2011年 タイム 1'52"0 (やや重) 1FAve=12.44 3FAve=37.33
ラップ
①12.2-②10.8-③12.3-④13.7-⑤13.2-⑥12.4-⑦12.8-⑧11.9-⑨12.7
1FAveとの誤差
①-0.2 ②-1.6 ③-0.1 ④+1.3 ⑤+0.8 ⑥±0 ⑦+0.4 ⑧-0.5 ⑨+0.3
テン35.3-中盤39.3-上がり37.4 『前傾・中弛み』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着ボレアス・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔4-n〕 11-7
2着タカオノボル・・・ネオユニヴァース×Touch Gold=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔2-b〕 4-4
3着タナトス・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 2-1
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。今年で3回目となるレパードSだが、3年とも流れは『前傾』が基本となり、中盤の弛み具合により上がりが決まるといった様相。今年は過去2年と比較して最も弛んだため、その分上がりが例年よりも速くなった感じ。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。
1着ボレアスは、前走ジャパンDD2着(=大井D2000m:0.0秒差)からの好走。ジャパンDDからのステップ馬は、09年6着→2着スーニ、10年4着→1着ミラクルレジェンドと毎年好走馬を輩出。この2頭に共通するのはジャパンDDでは負けていたが、中央のダート戦にて底を見せず好走していたこと。今回本馬はダートオープン2着や重賞3着(=ユニコーンS)好走実績があり、そのときに先着されていた馬(=グレープブランデー、アイアムアクトレス)は、グレープブランデーはユニコーンS2着→ジャパンDD1着と重賞連続好走しつつダートで連をはずしていないこと、アイアムアクトレスは中央ダート戦3戦3勝と底を見せていないと考えると、その2頭が出走していないのであれば能力を信じて堅軸と考えるべきと思いました(=また本馬の好走で前述の2頭はの能力は世代上位と考えて良いと考えます)。またダート1800m戦は(2-3-0-0)と得意条件で、この点から堅軸と考えて評価したのは正解と反省し、来年にも活かしたい傾向と考えます。近走中央ダートで好走していて、さらにその好走上位馬の比較にて能力を測ることが正解に近づく一つの方法として有効と考えます。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ただこの特性は芝で優位に有効で、ダートの場合は速い流れになりやすいため、好走実績があるときには大幅なマイナスにはならないと考えるべきかも。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、距離の融通性が広い。鮮度と勢いが重要で、前走好走ならば好走も多い。また馬体重の増減に注意が必要で、減りっぱなしや増減幅が大きい馬は信頼性が落ちる傾向がある。馬体重の変動も少なく、前走好走の勢いから好走しやすい状態だったと考える。また09年2着スーニ(=父Soto)、10年グリッターウイング(=父クロフネ)と、3年連続してヴァイスリージェント系の血を有した馬が好走。勢いのある時のヴァイスリージェント系は特注と考える。
No.〔4〕は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。またこの牝系は、09年3着スタッドジェルラン、10年3着ソリタリーキングと毎年好走馬が出ていて、この重賞と相性の良い牝系と考える。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。牝系の成長能力から、今後の活躍にも期待する。
2着タカオノボルは、前走麒麟山特別1着(=新潟D1800m)からの好走。前走古馬混合1000万条件戦好走からのステップ馬は、09年麒麟山特別1着(=新潟D1800m)→1着トランセンド、09年瀬波温泉特別3着(=新潟D1800m)→3着スタッドジェルラン、10年瀬波温泉特別2着(=新潟D1800m)→2着グリッターウイング、10年鷹取特別1着(=阪神D1800m)→3着ソリタリーキングと好走馬は多い。特にD1800mの古馬混合1000万条件戦好走馬には注目と来年の教訓にしたい。また本馬は新潟D1800mは(2-0-0-0)で得意条件でした。
ネオユニヴァース産駒はネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。3歳7月以降は、ダートの勝ち星がぐっと増える傾向もあり、芝の道悪などパワーを要する条件もプラス要因。母父Touch Goldはヴァイスリージェント系で、ダートを主体に芝もこなせる中距離血統。短距離向きのスピードも備えている。またヴァイスリージェント系の特性もしっかり有していて、勢いと鮮度があるときはクラスの壁を気にせずに連続好走する。この特性にも期待する。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強い。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。本馬も今後の成長能力に期待できる牝系でもあり、また特に直線の長いコースでは注目したい。
3着タナトスは、前走バルーンC1着(=佐賀D1400m)からの好走。これまでの過去2年の好走馬にはいなかったタイプだが、D1800m戦は(1-0-2-3)。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走の好走の勢いも、今回の好走に活きたと考える。
No.〔13〕の牝系は、、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性がある。
来年に活かしたい反省として、レパードSの傾向は、
①『前傾』の流れが基本。それでも前につけた馬の好走が多く、この辺はダート適性と考える。
②ヴァイスリージェント系には注目。前走好走時なら特注。
③ジャパンDD組は中央ダートで底を見せていない馬。
④古馬混合1000万条件戦好走馬(=特にD1800m)は要注目。
⑤No.〔4〕の牝系は特注。
08/24 23:43 回顧アクセス:5641 |