表面上はマイルＣＳへのステップなのだろうが、この対戦相手にこの結果。本当は一体どこにつながるレースなのか、ちょっと真剣に考え込んでしまいそう。

　サイレントプライドは休養明け何のその、注文通りに逃げるコンゴウリキシオーの２、３番手をインで追走。直線に入り内をピッタリ抜け出して１着でゴールするまで、これはほぼこちらのイメージ通りだった。戦前に一部では状態不安説もあったらしいが（そのため、個人的には馬券を買い損ねるはめに…）、休み明けでフレッシュな状態なら走れるというのがこの馬の長所であることを今回再認識させられた。ただ、今回はやや平凡なＧⅢ。これ以上強力な相手との対戦や極限での走破時計を要求されるとなるとどうか。常識的には叩いて良化傾向なのだろうが…

　好位から抜け出した時はサイレントプライド以上にこちらに軍配が上がったかと思えるようなレース内容だったバトルバニヤン。ただ、最後に脚が上がりかけ、同じく重賞未勝利馬のリザーブカードに差された辺りは「いかにも」な甘さがあった。今回は鞍上の岩田が相当上手に乗っていたこともあり、この場面で重賞勝ちを逃してしまったのは、将来への期待より現状ではむしろ能力の限界を見せたと判断したい。手薄なオープンならアッサリかもしれないが、たとえローカルでも重賞ではまだカベが存在しそう。今回以上のパフォーマンスを次回に望むのは酷というもの。

10/30 22:51　回顧アクセス：4021