| ◎単勝 6番
780円的中 |
【最終予想】
◎エーシンリターンズはやはり緩めての二の脚勝負でパフォーマンスが高い馬。マイルばかり使っているが、1800mでの実績もローズSの3着がある馬。緩急さえつけることが出来ればこのメンツなら勝ち負けしてほしいところ。ポジショニングはうまい戸崎ということと、逃げ馬不在という点からも、また番手からでも競馬が出来て鋭い切れ味を引き出せると条件も揃った。ハンデも54kgだし、普通にここは楽しみ。
〇オセアニアボスは出てくるとは思わなかったが出てきたので。ダービー卿で後方一気を決めているが、やや緩いペースから11.4 - 11.6 - 11.8 - 11.3のラップで、L1でもしっかり伸びていて、キレ負けする馬ではない。東京1400mでもハイレベル戦だったパラダイスSで12.2 - 11.2 - 11.2 - 11.5の瞬発力キレ勝負で対応出来ていて、東京がダメというわけではない。ここに入ればキレも足りるし、相手関係からも地力最上位は疑う余地もないので。穴人気もしていないし非常に狙いやすい。
【展望】
メイSが復活したここ2年では勝ち馬から安田記念馬ショウワモダンを出したり、2着馬からシルポートも出している。安田記念にそのまま直結するかはともかくとしても、夏のマイル~中距離重賞戦線に向けて、ここで力試しと言った馬が多数出走。今年は重賞善戦クラスが大挙して登録。力関係の把握の難しさからもかなり難解な一戦となっている印象。馬券師ならば是非とも気持ちよくド本線で取りたいレースだろう。夏の中距離路線を賑わせてくれる馬が出てくるか。
中心は1800mがどう転ぶかも、能力はかなり高いエーシンリターンズ。瞬発力とトップスピードという点ではこの馬をなめてはいけない。距離こそ短いが、京都外1400mのジュライSでは番手から11.7 - 11.7 - 10.4 - 11.1とかなりの瞬発力を問われる競馬で最速地点の直線序盤ですっと反応して突き抜けるという強烈なパフォーマンス。高速馬場が得意というのもあるが、この瞬発力は凄いものがあった。かなりの高速馬場で超スローではあったが、流石に最速地点の10.4というのはなかなかに凄い。レディアルバローザを完封したユートピアSでは11.9 - 11.4 - 11.1 - 11.7の最速地点でこれまた突き抜けるキレ味を見せる。この馬の良さは、とにかく安定した先行力と、そこからの抜群の反応とトップスピード。ただし、反面その良さが相殺されるL1が落ち込むタフな持続力勝負や平均ペースで追走に脚を使わされると良さが消されるケースも目立ち、2000mの秋華賞、オークスでは謎の大惨敗をしているように、距離不安もある。前走阪神牝馬Sでは阪神1400らしい持続戦となり、ポジションも後ろだったが、対応してきているように、本質的にはマイルより短い条件の方が良いかもしれない。それでも東京1800mでスローになれば持ち味の瞬発力とキレ味は活きてきそう。ここはOP特別の枠を出ないメンバー構成で、十分に戦えるはずだ。
相手筆頭は札幌記念でもトーセンジョーダンやレッドディザイア相手に0.3差と健闘のカリバーン。オールカマーでもアル共でも見事に善戦どまり。アル共はロンスパ戦になって強気の競馬でジリジリと粘っていた点は評価できるし相手が強かった。鳴尾記念で崩れたし、これが気がかりではある。序盤スピードに乗って離れた好位の内ポケットで追走していたが、中弛みで窮屈になり勝負どころの3~4角で加速できなかったというのもあるかもしれない。番手の外でスムーズな競馬ができた昨年の白富士Sでは終始手応え抜群で、追われてしっかり反応していたし、この辺りがポイントなのだろう。いずれにせよ、スピードに乗っての持続力が武器の馬なので、軽い馬場で時計勝負に変わりそうな条件は歓迎できる材料であると言える。あとは休み明けでどこまで戦えるかだが、休み明け自体は苦にしていない印象で、それほど気にする必要はなさそう。ただし、勝ち切れるかどうかとなると決め手に欠ける馬であり、レース運びが重要になってきそう。
3番手には前走福島牝馬Sで届かなかった4歳牝馬のアカンサス。ハイレベルの4歳牝馬世代の秋華賞では最内ロスなく乗られたとはいえ、終い鋭く伸びてきていて、長くいい脚と、キレ味を併せ持つ馬。この血統らしく、軽い時計勝負でパフォーマンスが高い馬で、あまり緩急がない競馬、それからL3最速戦で脚を余しにくい競馬が良さそう。今の高速東京で東京1800mという舞台はこの馬にとっては力を発揮しやすいコースであると言える。前走は12.4 - 12.3 - 11.5 - 11.7と、2F勝負で、前がばてない競馬。L1で伸びてきていたが、結果的に少し位置取りが悪すぎた。3走前ぐらいの中団よりやや前ぐらいがこの馬にとってベストポジションだと思うし、序盤の場所よりも自分の仕掛け所でしっかりと動ける位置にいられるかどうかがポイントだろう。ここは相手も揃った印象ではあるものの、条件は決して悪くない。
4番手には東京で2連勝、切れ味鋭いステラロッサ。ここ2走はメンバー最速の上がりを繰り出して完勝と底を見せない競馬。昇仙峡特別では12.1 - 11.5 - 11.3 - 11.9というラップで後方から差し切り勝ち。4角で上手く外から加速するような形で直線を迎えており、団子ということもあってキレ味でまとめて交わせたという感じ。ただ、ペースと馬場を考えるとL1の11.9というのは微妙なところ。府中Sではヤマニンエルブの大逃げで、3~4角から各馬動いていった印象。逃げたヤマニンがL3のラップを刻んでいるので、後続の最速ラップはL3じゃないかと推測できる。L3-2の地点での伸びはそこまで切れる脚というわけではなく、L1の11.9という地点でグンと伸びてきている点からも、やはり前がばててくれる前提が必要になってくると思われる。ペースと上がり、馬場の状況を考えても、脚を出し切っての33.3という上がり自体は大したものではないし、準OPとはいえ、前走のレースレベルはやや疑問が残る印象。ここは人気しそうなのだが、今の軽い馬場で1800mとなって、スピード勝負に対応できるかどうかだろう。少なくともここ2走の上がりだけを鵜呑みにするのは危険だろう。
穴どころからはマヤノライジンが面白い。流れに沿った競馬が出来なかった中日新聞杯を除くと、ここ4走は実に安定している。小倉大賞典の僅差食い込みもそうだが、基本的にはバテ差しロンスパ向きの馬で時計勝負は大歓迎の口。それだけに東京1800mではある程度展開の助けが必要ではあると思うが、L3最速でタフな競馬になってくるようなら、トップスピードの持続力では引けを取らない。重賞級の力の持ち主はあまりいないし、ここに入って地力で見劣るということもない。ハンデ54kgも実績の割にかなり軽く見積もられた。ただし、ここは夏の北海道開催を見据えての叩き台である可能性が高いし、休み明けでどこまで仕上げてきているかは慎重に見ておきたいところだ。あまりにも人気がなければヒモに拾う程度で面白いかもしれない。
福島民報杯で好走し、飛躍へのきっかけとしたいモンテエン。ゼンノロブロイ産駒らしいトップスピードの持続力はあるが、やはりこの馬としてはスピード面や持続力面での課題が付きまとう。前走は中だるみもあり、うまく内を突いた。勝負どころでどうしても開かなかったが、開いてからはそれなりに伸びてきてはいて、目途は立ったともいえそう。ただ、甲斐路Sでは番手で12.3 - 11.2 - 10.8 - 11.6のラップで直線ヨーイドン。最速地点ではアロマカフェに脚色見劣っていて、L1のばてで何とか伸びてきたという感じでもあり、トップスピードの持続力はあるが、キレ味で上位と戦えるかというとやや疑問が残る。ディセンバーSではロンスパ戦で馬群の中窮屈な競馬を強いられ、直線でも馬群を捌くのに苦労しながらも最後まで脚を使えていて、なかなかのパフォーマンス。本質的にはペースが上がった方が良いかもしれない。今の段階では1800mの時計勝負に不安があるのは確かだが、序盤からそれなりのペースで引っ張ってもらい、末脚を出し切れる展開ならば十分やれそうだ。
最後に近走少し持ち直し気味なアドマイヤコマンドまで。白富士Sでは相手がペルーサやヤングアットハートといったところだったがラップ的にも現時点では力負けの一戦だったと言える。ファイナルSでは割とタフな馬場で平均ペースでジリジリとは伸びてきていて、青葉賞勝ち馬ではあるが、今は少し短い距離の方が良いかもしれない。2年前の都大路Sではシルポートの大逃げに手も足も出なかったが、自身は番手から11.0 - 11.0 - 11.9 - 12.4のラップで33.7という脚を使えていて、やはりスピード持続力を活かしていく方が良いような気がする。ここは相手関係もまだマシだと言えるし、ハンデ戦で55kg。1800mぐらいの距離で先行してスピードを活かせると面白い。ただ、やはり積極的な買い材料には乏しいか。
http://blog.livedoor.jp/catassan/ 05/19 15:20
|