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2013年最初の重賞は、第62回中山金杯である。
第62回中山金杯は、中心馬不在のハンデ戦ということもあり、混戦が予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、第62回中山金杯に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
ディセンバーステークス組からは、3着のブリッツェン、4着のトップカミング(岩部)、5着のモンテエン(田中勝春)、6着のニシノメイゲツ、7着のヤングアットハート(北村宏)、9着のネオサクセス及び12着のアドマイヤメジャーが第62回中山金杯に出走する。
ブリッツェンのディセンバーステークスの3着という結果は、途中からネオサクセスに先頭を譲ったものの、イン有利の馬場を生かして粘り込んだものであり、レース内容としての価値は低い。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、ブリッツェンが好走するためにはマイペースで先行するなど展開の助けが必要と判断すべきである。
一方、モンテエンのディセンバーステークスの5着という結果は、終始外を回らされてのものであり、勝ったベールドインパクトと0秒2差であったことを考慮すると、レース内容としては着順以上の評価が必要である。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、外が伸びる馬場や追い込みが届く展開になるようであれば、モンテエンがディセンバーステークス組で最先着を果たす可能性が高いと判断すべきである。
ヤングアップハートのディセンバーステークスの7着という結果は、距離不足で7ヶ月ぶりの競馬であったことを考慮すると、度外視可能である。
なお、ヤングアップハートは、目黒記念で3着や白富士ステークスでペルーサを破って勝利を収めた実績があり、冬場のG3ならば能力的に互角以上と見ることができる。
よって、第62回中山金杯の競馬予想においては、ヤングアップハートが叩き2走目で一変する可能性も否定できないと判断すべきである。
トップカミング、モンテエン、ニシノメイゲツ、ネオサクセス及びアドマイヤメジャーは、ディセンバーステークスの見所のないレース内容を見る限り、第62回中山金杯の競馬予想で高い評価は不要である。
朝日チャレンジカップ組からは、2着のアドマイヤタイシ(ベリー)、3着のタガノエルシコ、7着のネオヴァンドーム、14着のイケドラゴン及び17着のテイエムアンコール(柴田善臣)が第62回中山金杯に出走する。
朝日チャレンジカップは、15着までが0秒5差以内であったように、出走メンバー内で決定的な差はない。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、朝日チャレンジカップ組は、展開や条件次第で着順が大きく入れ替わると判断すべきである。
特に、朝日チャンレンジカップは、人気薄の追い込み馬が上位に届いていることを考えると、先行して2着に粘り込んだアドマイヤタイシには第62回中山金杯の競馬予想において高い評価を与えるべきである。
さて、そのアドマイヤタイシが2着に好走した福島記念組からは、4着のヒットザターゲット(蛯名正義)、9着のキョウエイストーム及び13着のダンツホウテイが第62回中山金杯に出走する。
ヒットザターゲットの福島記念の4着という結果は、馬場の悪いところを通らされたと見ることもできるが、ポッカリと開いた内側をコースロスなく追走できたものとみることもでき、評価は難しい。
なお、ヒットザターゲットは、新潟大賞典において、1枠を生かして終始ラチ沿いのロスのない競馬で差し切っており、内で脚をためる競馬が得意である。
よって、第62回中山金杯の競馬予想においては、内枠を引いてラチ沿いで脚を貯められるようであれば、ヒットザターゲットにもそれなりの評価を与える必要がある。
キョウエイストーム及びダンツホウテイは、福島記念の見所のないレース内容から、中山記念の競馬予想で高い評価は不要である。
金鯱賞組からは、2着のダイワマッジョーレ(丸田)及び11着のコスモオオゾラ(柴田大知)が第62回中山金杯に出走する。
ダイワマッジョーレの金鯱賞の2着という結果は、スローの瞬発力勝負でコースロスのない競馬をさせた丸田騎手の好騎乗によるものと見ることもできる。
ただし、金鯱賞を制したオーシャンブルーが、続く有馬記念でも2着に好走したことから、金鯱賞のレベル自体にはそれなりの評価が必要である。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、能力的に底を見せていないダイワマッジョーレにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
コスモオオゾラは、皐月賞4着や天皇賞6着など、G3のメンバーに入れば実績的には一枚上と言える。
しかしコスモオオゾラは、休み明け後の2戦の菊花賞及び金鯱賞があまりに弱い内容であったため、本調子にない可能性が高い。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、調教の出来などから体調を見極めたうえで、コスモオオゾラに評価を下すべきである。
天皇賞秋組からは、6着のジャスタウェイ(内田博幸)が第62回中山金杯に出走する。
ジャスタウェイの天皇賞秋の6着という結果は、現時点のG1
では少し足りないものの、勝ったエイシンフラッシュと0秒5差で走っており、2013年の飛躍が楽しみな内容であった。
またジャスタウェイは、毎日王冠においても、ラチ沿いを通った馬が上位を独占する中で、ラチ沿いを走らずに2着を確保しており、レース内容としては一番であった。
よって第62回中山金杯の競馬予想においては、対戦メンバー比較で断然のジャスタウェイに本命級の高い評価を与えるべきである。
一方、そのジャスタウェイが2着に好走した毎日王冠組からは、3着のタッチミーノット(横山典弘)が第62回中山金杯に出走する。
タッチミーノットの毎日王冠の3着という結果は、
2着のジャスタウェイとはわずかに首差というものであって、イン有利の馬場において終始ラチ沿いでロスのない競馬をしたことを考えれば、レース内容としては着順以上の大きな差があったと言える。
よって、第62回中山金杯の競馬予想において、タッチミーノットがジャスタウェイを逆転するためには、展開などのかなりの助けが必要と判断すべきである。
以上のように競馬理論は、第62回中山金杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第62回中山金杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第62回中山金杯の予想をお楽しみに。
以下のURLから2013年以前の中山金杯の関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/nakayamakinpai
中山金杯のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。
予想屋マスターhttp://www.keibariron.com/ 12/27 09:20
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