| 馬連 4-16番
2,380円的中 |
【予想】
馬場がかなり重くなっていて、時計が掛かりやすい状態。京都1200は基本的にはスローペース想定で臨むべきコースではあるんだけど、平均ペースぐらいまでは覚悟した方が良いかもしれない。ただ、内有利は極端ではなくなっているので、先行争いはそこまで激しくはならないだろうし、アイラブリリが内から主張、外からマジンプロスパーが番手で進めて平均より少しスローかなというぐらいの流れ。
◎ダッシャーゴーゴーは素直に信頼。もともと斤量に関しては中京1200の重馬場でハイペースを追走してこなしているので気にしなくていい。11.1 - 11.2 - 11.3 - 12.5と速いラップ地点の3~4角で外目を回して終い落ち込むタフな競馬で脚を使い切った形。それでも59kgでハイペースの中京1200でこの内容ならやはり強い。もともとこの馬の良さは一瞬のトップスピードとギアチェンジ能力にある。キーンランドCで見せたように11.1 - 11.5 - 11.3 - 11.3のラップ推移で最後まで内ポケットで包まれながら終いしっかり抜けて僅差の2着に持ち込める鋭い末脚と反応がこの馬を安定させている。反面で今回は横山典から川田に替わることになるので、それによってこれまでポジショニングが安定してきたことがマイナスに作用する可能性は高い。それでも今回はそこまでハイペースにはなりにくい条件で、追走には苦労しないと思うし、中団ぐらいで進められれば今の内外フラットな馬場ならトップスピードで勝ち負けになる。追い切りも良く、そろそろ久々の勝利といきたいところだ。
〇アイラブリリは単純にポジショニングを評価。前走で番手でも行けることが証明できたのは良かったが、行く気になればオーセロワに競りかけていけそうなだけの脚を見せることができた。ここに入れば内枠ということもありマジンプロスパーよりも優位にハナを主張できる条件でもあり、道頓堀Sではハクサンムーンの逃げについていっても最後は大きく崩れていないように基礎スピード自体も高い。前走でタフな馬場にも対応できているので、ハンデ戦53kgで他の有力馬との斤量差を考えれば当然ここでも。
▲ドリームバレンチノは追い切りみると若干重い気もするし、目標は宮記念なのでここはまだ叩き台という感じが満々なので本命にはできなかったという感じ。適性的には函館SSでロードカナロアに勝っているように、函館の想い洋芝でトップスピードを活かせるほど、タフな馬場は合っているという印象。11.4 - 11.9 - 11.4 - 11.8のラップ推移、中弛みもあったので一概には言えないが、上手く捌いて4角で押し上げると、内でまごついていロードカナロアを尻目に抜け出した形。トップスピードの高さが武器で、京都1200は本来合っているはず。ポジションが甘くなりがちなので、今のタフな馬場は前がばてやすいという点で歓迎。58kgで休み明け、万全とまでは言えないので▲評価。
△キングレオポルドは大穴で。まず少し時計が掛かる馬場で結果を出しているという点を評価。それと、割と後半勝負向きでトップスピードを活かす馬。淀屋橋Sでは11.5 - 11.9 - 11.2 - 12.2のラップ推移で直線鋭く外から抜け出してきた。京都1200でも500万下戦だが11.9 - 11.7 - 11.0 - 11.0のラップ推移でボストンエンペラーに迫って上がり33.2と適性はある。この枠で54kgは結構恵まれたので、上手く流れに嵌れば一発まで。
マジンプロスパーは追い切りは引き続きよく見えたけど、今回は外枠なので行き切れる感じがしないというのと、トップスピード負けする可能性が高いので京都1200では調子に関わらず積極的に狙い辛い馬。ただ、少し時計が掛かっているのはこの馬にとってはプラス材料で、何とも。ただ前走の負け方が。ベスト条件だったと思うし。
サドンストームは内枠に入ったのでいったん下げきらないと難しい。下げきって外から差し切れるほど甘いメンバーでもないし斤量も軽くない。狙い辛いかな。エーシンホワイティは追い切りが微妙に見えたので。
買ってないけど一頭ニシノビークイックが不気味かな。穴人気しているのでキングレオポルドを上位に取ったけど、余裕が有れば押さえておいても良い一頭。
【展望】
春のスプリントGI高松宮記念へ向けて、スプリント路線も2013春シリーズが始動。第一弾はトリッキーコース淀の1200のハンデ戦で行われる荒れる重賞シルクロードS。ここ2年こそ1番人気が勝っているが、二桁人気馬が激走することも多く、3着まで全て人気ではまず決まらない難しいコース。先週の時点で既に内有利はなくなっていた印象で、更にコース替わりとなると外差に移行する可能性が高い。その分、ペースも上がりにくく淀の1200特有のトップスピード勝負になる可能性が高いか。今年は意外と好メンバーが揃ったが、春を見据え、このコースでどの馬が突き抜けるか。
中心はかつての実力馬ダッシャーゴーゴー。セントウルS勝ちをはじめ重賞3勝の輝かしい実績を誇るが、一方でGIとなると最初の挑戦で2位入線で4着に降着して以降は全て3着を外す結果となっており、詰めの甘さを露呈させている印象だ。この馬の持ち味はトップスピードの高さにあり、キーンランドCでは札幌でも軽い馬場状態だった中で11.1 - 11.5 - 11.3 - 11.3と加速ラップをパドトロワが刻む流れ。内ポケットの入ったのは良いが直線序盤で閉められて苦しい競馬。そこからL1で進路をこじ開けると11.3の所でも鋭く伸びてきた。完全に脚を余した形だが、最速地点で進路がない中で、確保してからのキレ味を見てもトップスピードの高さは魅力。昨年の高松宮記念ではタフな馬場で11.7 - 11.6 - 11.7 - 12.5と厳しいラップ推移。4角~直線序盤で一瞬は見せ場を作ったがL1の落ち込みで伸びきれず。この辺りからもポテンシャルタイプではなくトップスピードの高さを活かしてくるタイプだろう。その点では京都1200mでトップスピードが問われる舞台は合いそうな印象ではあるのだが、一度京阪杯では惨敗している。敗因は平均ペースになって外枠で押し上げられずにポジションが悪くなったのが原因だろう。京都1200で行われたCBC賞2着の実績もあるのだが、この2レースいずれもポジションはあまり良くない。それでも同じ坂スタートの中京1200mでは近走ではそれなりには前目につけられているし、今ならある程度の位置につけられるか。トップスピードの高さは現役屈指のスプリンターなので、ポジション負けさえしなければ当然最上位の存在。ただ今回は59kgを背負う条件で、坂スタートだけにこの斤量差は想像以上に響くかもしれない。その点では不安も小さくないと言える。出来れば内枠を引いて、出来るだけロスなくポジションを下げずに要所で持ち味のトップスピードを引き出したい。
相手筆頭にはこちらもトップスピードの高さが武器のドリームバレンチノ。函館スプリントSでは後の香港スプリント勝ち馬のロードカナロアを出し抜いての完勝。11.4 - 11.9 - 11.4 - 11.8と、3角で少し緩んだこともあるのだが2列目の外に押し上げ、4角で内ポケットにいたロードカナロアを外から出し抜く形で直線に向かう。しっかりトップスピードに入りきって先に抜け出し、仕掛けが遅れL1ようやく詰めてきたロードカナロアを完封した。力通りの勝利とは言えないものの、3着以下を引き離した完勝劇は素直に評価できるし、緩かった3角で勢いをつけてきたとはいえ、4角で一番いい脚を使っていたのも事実で高いトップスピードも見せている。安土城Sでは京都外1400mの舞台ではあるが11.4 - 11.4 - 11.2 - 11.4のラップ推移で中団から鋭くトップスピードを見せて要所で抜け出す。最後も詰められずの完勝で、こちらも高いトップスピードが武器だろう。また函館SSで完勝しているようにタフな洋芝に対しても適性を見せていて、単に高速馬場で上がり勝負というだけの馬ではないことも大きな材料だろう。唯一キーンランドCだけは謎の敗戦で、11.1 - 11.5 - 11.3 - 11.3のラップ推移を見てもこの馬にとっては良いトップスピードが問われる展開だったのだが、前が残る馬場でもあり外をまわした分だけ甘くなったともいえる。ただそれでも本来この展開で負けたくないスプリングサンダーに差されてしまっていて、敗因を騎手との相性に求める方が無難かもしれない。松山が能力を引き出してきた馬でもあるので。今回は適性的には悪くない京都1200m。課題はダッシャーゴーゴー同様序盤のポジショニングになる。今週からコース替わりで日曜でも外差し傾向になってきていたことを考えると、条件はまずまず。スプリンターズSでも強敵相手の3着と成長を見せてきた今、人気は確実で58kg。人馬ともにここは試金石の一戦だろう。
3番手には追い込み強烈サドンストーム。この馬はトップスピードの質の良さもさることながらやはり一番はポテンシャルにある。最後までトップスピードを維持してくるが、反面で序盤のポジショニングが悪い馬。単純にペースが上がってくれたほうがより早くトップスピードに切り替えることができるので、京洛Sのようにハクサンムーンのような快速スプリンターが飛ばしてくれると最後まで脚を使って余すことなく捕えることができる。11.0 - 11.4 - 12.0 - 11.4のラップ推移で前つぶれの展開、外から仕掛けながらの競馬になった分、しっかりと早くトップスピードまで持っていけたのが勝因だろう。前走の淀短距離Sでも重馬場ではあったが強烈な内有利馬場の中で大外から急追。これも11.4 - 11.6 - 11.5 - 12.2のラップ推移でL1が落ち込むバテ差戦になりポテンシャルが問われたことが大きいだろう。内外フラットな馬場であれば恐らく突き抜けていた。この馬の場合はトップスピードも高く持続力も高いので、勝ち切るにはとにもかくにもそれを余さないこと。そういう展開が好ましい。その点ではまず外差し馬場は前が勝手に止まってくれやすいという点では歓迎。それでもペースが上がらない可能性が高くなるという点では差し馬でギアチェンジ能力が高い馬を捕えることができるかどうかは微妙。展開次第で勝ち負けの中心にもなりうるし、3着までが精一杯の場合もありうる。ポテンシャルは最上位なのでそれが活きる展開になってくれればまとめて撫でぎってもおかしくないだろう。ハンデ56kgも強豪が総じてハンデがきついことを考えれば追い風。
4番手には尾張Sで直線一気、スギノエンデバーもここなら上位。北九州記念では6秒台の決着となるほど超高速馬場で前傾ラップ、10.5 - 11.3 - 11.6 - 11.8で大外からこれをぶっこ抜いたポテンシャルの高さも魅力。ただ、これまで高速馬場適性は高かったが時計が掛かる厳しい馬場になると脆さを見せていた馬でもあり、夏場の小倉でハイペースで脚を出し切ってというイメージ。実際京都1200でも昨年の淀団距離Sでは2着と好走してはいるが、内ポケットでスペースを作って完璧に乗られての2着。外々をまわしたドリームバレンチノに僅差の内容。重賞では昨年の京阪杯、シルクロードS共に勝負に加わることはできなかった。サクラバクシンオーの仔は意外とスローからギアチェンジを活かしたトップスピードタイプの馬が多いのだが、この馬の場合はどちらかというと正統派のスプリンターという印象で高速馬場での時計勝負に強い。ところが前走尾張Sではこれまでとは少し違うパターンでの勝利となっていた。新中京1200の特徴ともいえるスロースプリント戦で11.5 - 11.5 - 11.2 - 11.4のラップ推移。この流れで外から鋭く伸びて同着ではあったが勝利。トップスピードの高さで差し切った形になる。これは京都1200だと直線で坂がない分、前がばてにくく余計に重要なので、適性面でのパワーアップを見せてきたともいえる。ただ前走のレースレベル自体は微妙な所もあるので、今回57kgを背負ってこの相手でどこまでやれるのかという所。バクシンオー産駒は古馬になって覚醒する馬が多い。この馬も快進撃を見せることができるか。
マジンプロスパーが軌道になかなか乗りきらない。昨年はスプリント界の新星的な存在だった。阪急杯では1400mではあるが阪神1400らしいタフな馬場での平均ペース、12.1 - 11.9 - 11.8 - 12.5のラップ推移で鮮やかに2列目から抜け出しての完勝。高いポテンシャルと基礎スピードを見せた形。その勢いで挑んだ高松宮記念ではカレンチャンやロードカナロアと言ったところを相手にカレンチャンマークで2列目から外目を回して勝ちに行く競馬。最後は甘くなったがGIでも好勝負できるだけのパフォーマンスは見せていた。実際その後CBC賞では重馬場で11.1 - 11.2 - 11.3 - 12.5とタフな前傾ラップを番手追走でしっかり抜け出しての完勝。ここで1.5kg差あったとはいえダッシャーゴーゴーを寄せ付けない競馬。基礎スピードの高さとポテンシャルがこの馬最大の武器だろう。ところが、秋以降は失速。スプリンターズSでは果敢に攻めたものの高速馬場でオーバーペース。苦しかった。阪神Cではハイペースだが11.2 - 11.5 - 11.6 - 12.4とこの馬の持ち味を活かせる理想的な展開だったはずだが直線序盤でもう脚色厳しかったように、まだ本調子とはいかないと言ったところかもしれない。加えて京都1200はトリッキーコースで基礎スピードよりも坂の下り以降、後半からのトップスピードが問われやすい舞台。加えてコース替わりで先週日曜は外差にシフトしかけていた。イメージ的にはあまりペースが上がる要素に乏しい。その点でどういう競馬ができるか。トップスピードは足りない馬なので、何とかペースを上げてポテンシャル勝負に持ち込みたい。ハンデ58kgも辛いところで巻き返せるか。
淀短距離Sで鮮やかに番手から抜け出してきたアイラブリリも勢いでは負けない。京都1200で連勝。桂川Sではすっとハナを切って11.3 - 11.5 - 11.0 - 11.4のラップ推移を刻んで逃げ切った。4角でペースアップして3番手以降を引き離していて、テンもかなり速かった。着差以上の強さを見せた形だ。前走は道悪ではあったが内有利馬場で11.4 - 11.6 - 11.5 - 12.2とL1少し落とすスプリント戦らしい競馬にはなっているが、ここでも二の脚よく楽に番手を確保。直線で逃げ馬が早めにばてて抜け出してしまう形になり、内外から強襲を受けたが何とか凌いだ形。京都1200にしては厳しいペースになって差し馬が台頭する流れだったので、内有利馬場とはいえこれはそれなりには評価すべきことだろう。今回はコース替わりにこれまでほど内有利馬場ではないが、その分ペースが少し緩む可能性も出てくる。桂川Sで見せた要所での動きだしやここ2走のテンの速さはここではかなりの武器。また番手でも前走で強い競馬を見せながら、今回ハナを積極的に狙う馬も少ない。ハンデ53kgも相手を考えれば当然だが、相対的には軽い。この勢いと抜群のポジショニングを活かしてマイペースを刻めればやはり怖い存在だろう。
エーシンホワイティが壁にぶつかっている状態。ここ数走は得意の京都でも持ち味のトップスピードの良さが見られない競馬が続く。京阪杯では11.4 - 11.4 - 11.3 - 11.5と平均ペースではあったが、この馬の良さであるトップスピードがある程度は活きてきそうな展開だったが序盤から最後までジリジリ。オパールS2着の時はスローから11.2 - 11.1 - 10.9 - 11.5とかなりトップスピードが問われる展開で3列目、前が壁でポジションを下げて直線を向きながら序盤で一気に加速できているように、ギアチェンジ能力・トップスピードの質は本来高いはず。となると、やはり近走は1200mで序盤のペースで追走に脚を使わされていると考えるのが妥当か。前走はポジションも後ろだし、内目を通っていけた分、ポジションを下げずに済んで直線もジリジリという形。外から動いたサドンストームを最後まで詰められなかったことを考えるとまだちょっと厳しい面もあるが、ペースが緩くなった時に内から上手く捌いて来ればこの馬のトップスピードは少し怖いともいえる。紛れての2~3着なら可能性はあるだろう。56kgは近走を考えるとやや見込まれた印象はあるが、スローでトップスピード勝負になってくれば一変するだけの適性は不気味。
最後にアフォードまで。素質馬と言われながらオープンまで入るのにここまで掛かってしまったな、というのが正直な感想。新潟の直線1000mで勝ち上がってきた馬らしく、これまでも1200mではやや不安定な所を見せていた。それが前走みちのくSで10.9 - 11.6 - 11.8 - 12.1のラップ推移、純然たるスプリント戦に対応して直線馬群の中から伸びて勝ち切った。3~4角で内目、しかも前にスペースが大きく開いていた状況で展開は向いた部分もあるが、強敵ボストンエンペラーを最後しっかり捕えたという点は評価できる。今回は京都1200のトップスピード勝負で相手も強化という点にある。トップスピード勝負に実績があるわけではなく、ポジショニングも安定しない馬。適性面ではリスクもあるが、今回は54kgは確実に追い風。内枠でも引いてペースが緩みすぎず、平均ペースで流れてくれれば捌き次第では或いはというところだろうか。
http://blog.livedoor.jp/catassan/archives/6880761.html 01/27 14:38
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