| 3連複 1-5-14番
4,070円的中 |
【予想】
◎14ダノンカモン
〇05アドマイヤロイヤル
▲08エアウルフ
△01セイクリムズン
△07マルカフリート
×02シルクフォーチュン12スノードラゴン
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
展開は昨年同様トシキャンディが芝スタートでの速さを活かしてハナ。恐らくこれを突くのは和田のスノードラゴンになるかなと思っている。芝スタート適性高いし、基礎スピードもあるので。この2頭が外から行き切る形だろう。このスペースで内ポケットにガンジスやアドマイヤサガスあたり。かなり前掛かりのイメージで、縦長になる可能性が高い。中京1400らしく基礎スピードがないと苦しくなりそう。
◎ダノンカモン。今回は個人的にメンバー揃ったと思っているし、熱いレースなので配当よりもとにかくビシッと当てたい。これまでも説明したとおり、基礎スピードがかなり高い馬で、それをコントロールしてある程度トップスピードを引き出せる馬なので東京1600は対応できたが、本質的には1400がベストだと思っている。実際東京マイルでも緩い競馬よりはGI級のフェブラリーSや南部杯のパフォーマンスの方が明らかに高く、紛れの無い競馬でこそ力を発揮できる。その証明が前走アハルテケS。GI級のハイペースから11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.6と超タフな持続戦。高い基礎スピードとポテンシャルが問われた競馬で前目につけた馬で唯一にして序盤に鋭く突き抜けた。3列目の外目でしっかり勝ちに行く競馬。最後は遊んで甘くなったのはいつも通りのご愛嬌。この馬は紛れない競馬の方が断然あっているし、もともと1400では最強クラスと思っている馬。阪神1400で最強と思っていたケイアイガーベラをエニフSで捕えた時も11.9 - 11.6 - 11.5 - 12.8の流れでL1涼しげに差し切るパフォーマンス。ケイアイも牝馬で57kgはきつかったがこの馬も59kg背負ってこれ。中京1400の舞台は初めてだが、正直このメンバーでも基礎スピードは1枚上だと思っているので突き抜けてもらいたい。
〇アドマイヤロイヤルは中京1400で浮上する。もともと東京1600ばかり好んで使われてきた馬なんだが、東京1600だと緩いペースでトップスピード勝負になってギアチェンジ能力ですっと加速して捕える競馬が得意だった。実際東京GPとかは12.8 - 12.2 - 11.8 - 11.7の流れで団子状態を中団やや後方から鋭く伸びて勝ち切る競馬。L1が最速地点の流れでもあり、この馬の良さが出た。相手もエアウルフやサイレントメロディだ。反面でナムラタイタンにぶっちぎられたオアシスSでは12.4 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 12.2の流れで直線序盤はそこそこいい脚を使うものの、最後に伸びきれず甘くなっての3着。このように基礎スピードが問われない方が良かった。ところが昨年のプロキオンSでは1400mの舞台で11.6 - 11.5 - 11.9 - 13.6の流れで中団追走し、L1ばてずに伸びてきての2着確保。基礎スピードが問われ、L1のバテ差という競馬だったが、これでファリダットやシルクフォーチュンと言った厄介な強敵を退けての2着。逃げ馬には逃げ切られてしまったが、基礎スピード戦は1400mでパフォーマンスを大きく上げてきたと言える。それだけに、今回内枠でロスなく立ち回れ、要所でギアチェンジ能力、トップスピードも見せている馬ということなので、条件的にはかなり面白い。どんな展開になっても期待できるだろう。ダノンカモンには基礎スピードでは若干見劣るが、総合力なら大きな差はない。1400なら。
▲エアウルフはまだちょっとつかみどころのない馬ではあるのだが、序盤あまり脚を使わない方が良いタイプ。それでいてマイペースで進めればポテンシャルは非凡というちょっと特殊な馬。3走前すばるSではハイペースを気持ちよく追走して脚を無くしてしまっている。ポラリスSでは12.0 - 11.8 - 12.1 - 12.9の流れで外から押し上げてスティールパスら中堅どころはしっかりと撃破。5走前の準OP勝ち桶狭間Sでは中団から内目をジリジリ押し上げて11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.5のラップで突き抜ける圧勝。時計はレコードだがこの当時は出やすい馬場だったので額面通りにはいかないものの、早い時計に対応できる要素はしっかりと見せている。前走欅Sではスローから12.3 - 12.3 - 11.4 - 12.0とギアチェンジ、トップスピード戦になっていて、中団からしっかり伸びてこの展開での強敵アドマイヤロイヤルには負けたものの広い適性の幅を見せた。正直良い意味でも悪い意味でも底が知れない馬でまだ掴みきれないのだが、少なくとも余力を持った状態である程度インを立ち回れそうな今回は面白い存在だろう。人気次第だと思っていたが、思ったよりは控えめな人気でもある。立ち回りひとつ。
△セイクリムズンは正直全盛期ほどえげつないパフォーマンスはしていないが、決して近走も悪くない。フェブラリーでも後方で脚を使わず何とか距離に対応して12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.4の流れでジリジリ差しこんでの4着。根岸Sでも平均ペースから12.3 - 11.9 - 11.8 - 12.0の流れで内からしぶとく抜け出してきての3着。全盛期にはカペラS勝ったり、阪神1400のコーラルSで11.6 - 11.7 - 11.8 - 12.9の流れでインペリアルマーチやナムラタイタンと言った基礎スピード高い馬たちの土俵で59kgで中団から捻じ伏せているように、総合力が極めて高かった。ただ流石に近走は若干の衰えも感じられるので、評価はするも上手く立ち回って2着ぐらいかなという所。本質的にはトップスピードが問われる舞台の方が合うと思うので。
△マルカフリートはポテンシャルが高いタイプだがトップスピードも高い。大和Sでは58kg背負って12.2 - 11.7 - 11.4 - 12.2の流れで外回して普通にエアウルフをL1で捕えている。ただ基本的には平均ペースでポテンシャルを出しきる競馬が合っているのは間違いない。エニフSでは完璧な競馬をしたインペリアルマーチが刻む11.5 - 11.9 - 11.7 - 13.1の流れでL1予想通りシッカリと伸びてきての完勝。なかなかばてない。こういったタイプなので中京1400の舞台は合うだろう。ただ今回はかなりメンバーが強力だし、ポテンシャル面ではダノンカモンの方が1枚は上だと思うので、ダノンカモンよりも後ろの競馬になりそうな今回はちょっと勝ち切るには難しいところがあるかなと。
×シルクフォーチュンは内枠を引いたのでまあ一応警戒しておく。基礎スピードはあまり高くないので、出来れば縦長にはならない方が良いし今回はあまり良い条件ではないが、3~4角内を立ち回れるので、上手くロスなく進めてコーナーで押し上げられれば3着ぐらいはという所。スノードラゴンは中山1200で強いように基礎スピードは本来高い馬。トシキャンディの逃げを少し離れた位置で上手く単独2番手を確保できれば面白い存在。
【展望】
多頭数の登録で例によって 展望が難しいレースなのだが、メンツを見てもわかるとおり1400路線でトップクラスの馬たちが一堂に会したというような超豪華メンバーだ。GI、JpnI好走馬は当然のことながらディフェンディングチャンピオン、重賞善戦クラス、オープン勝ち馬はぞろぞろ。出走馬想定は難しいのだが、上位が勢ぞろいすれば今年のJBCスプリントを見据える上でも重要な一戦となるに違いない。
中心はアハルテケSでハイペースを好位追走して突き抜けた古豪ダノンカモン。前走は早めに抜け出しながらも遊ぶ癖を最小限にとどめてしっかりと押し切るかなり強い競馬だった。11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.6というかなり早い流れでL1落ち込みきびしい競馬。前半の厳しいペースを楽に好位で進め、前列を見ながら直線でも前が壁と苦しい競馬。それでもL2で進路を確保するとL1でグンと突き抜けてしまうほどの強烈なパフォーマンスを見せた。もともとこの馬は東京1600mで高いパフォーマンスを見せてはいるのだが、中でも南部杯のハイペースでの強烈な抜け出し、フェブラリーSでの好走が光るように、ペースが早い方が明らかに適性的に良い馬だ。昨年の武蔵野Sのようにある程度中弛みでも対応できるだけのギアチェンジ、トップスピードも持っているが、基本的にはきびしいペースを好位で楽に進める基礎スピードと、そこから維持して消耗戦で一気に突き抜けられるだけの高いポテンシャルが身上だろう。さて、1400mだが個人的には重賞クラスなら1400mの方がこの馬の高い基礎スピードを殺すことなく進められるのでむしろ歓迎だと思っている。ダートスタートの東京1400だと平均ペースになりやすい点でやや不安があるのだが、芝スタートの1400ならば厳しいペースを追走することで高いパフォーマンスを見せている。特に2年前になるがエニフSは衝撃だった。基礎スピードでは当時現役最強だとみていた阪神1400の女王ケイアイガーベラが刻む11.9 - 11.6 - 11.5 - 12.8と強烈なラップを3番手で追走し、直線で問題にしないと言わんばかりの突き抜けを見せたからだ。これは正直驚いたし、ずっと芝スタートの1400の重賞を使ってほしいと思っていたので今回は個人的には非常に楽しみにしている。惜しむらくは前走で強い競馬をしたので人気になることは間違いないという点だ。中京1400ならまず一貫ペースになるだろうし、3~4角の下りで緩まずに進む。ここを2~3列目で立ち回って直線でしぶとく抜け出すというようなシーンが想像できる。ここは相手もかなり強敵ではあるが、56kgでこの条件なら無様な競馬は出来まい。
相手筆頭にはここが本当に力を突けたかどうかが分かる、重賞2着2回の4歳馬ガンジス。武蔵野Sではイジゲンの大捲りを食らって出し抜かれての2着。これで勝負付けが済んだと思われてあまり人気先行にならないというのは個人的にはありがたい。この馬の良さはその武蔵野Sで見せたようにとにかく要所ですっと動けるギアチェンジ能力とトップスピードが速い点にある。前後半が早いペースで11.9 - 12.7 - 12.9 - 12.4 - 11.5 - 11.9の流れ。前半で好位につけて脚を使い、前が壁で緩いペースに合わせてしまい、ここで楽に捲ってきたイジゲンに4角で先にトップスピードに入れられて出し抜かれる。進路確保はL3で、L2の最速地点でグンと加速しL1ではイジゲンを詰めていたようにこのペースアップが問われる競馬で何事もなかったかのようにすっと反応するのがこの馬の持ち味。完璧ではないが比較的早い段階で前を向いていたダノンカモンより先にトップスピードに入ったように、とにかく器用だ。ただそれだけではない。重馬場ではあるが阪神1400のギャラントSでは11.5 - 11.8 - 11.6 - 12.3と高い基礎スピードが問われる競馬で好位から鋭く突き抜けている。この通り、中京1400で問われる基礎スピードも示しているという点は大きい。それでもこの馬の持ち味はやはりミドル~ややスローですっと動き出せるギアチェンジ能力にあるし、それはペルセウスSの出し抜き、武蔵野Sでの反応、相手関係からも明らかだろう。フェブラリーSではハイペースを2列目追走で脚を無くしている。これ自体はかなり厳しい競馬だったので仕方ないが、このクラスで高い基礎スピードやポテンシャルを問われてどこまでやれるか。ここに注目したいところだ。下り坂戦になるので持ち味のギアチェンジも少し削がれる危険がある。この辺りは注意だが、それでも素質は高いし、不気味なものは持っている。
3番手には実績最上位、古豪揺るがず、若者たちの壁として高くそびえるセイクリムズンだ。1400のスペシャリストで、実に15勝中の11勝が1400mなのだから1400路線はこの馬抜きには語れまい。何度か成績が芳しくない時もあったが、今年は再び持ち直し根岸S3着、フェブラリーS4着と結果を出してきている。得意の1400mで捲土重来を期す。前走のさきたま杯では浦和1400mの1周コース、外枠で出がさほど良くなかったが好位からの競馬。道中で岩田らしくやはりインにつけるのだが、そうこうしている内に3~4角でテスタマッタが先に前を向いて捲ってしまい、直線進路を確保してから鋭く伸びてくるも届かない2着に終わった。岩田は少なくとも地方交流重賞ではかなり下手な部類だと思っていて、今回も川崎ほどきつくないとはいえ小回りの浦和で内に入り込んで要所で動けずに脚を余す酷い競馬だったと思っている。12.8 - 12.4 - 12.0 - 12.7 - 13.7というラップ推移でL1ここまで落ちていて、実際凄い脚を使えているように高いポテンシャルは見せた。勝ったテスタマッタもポテンシャル型で、これが脚を出しきっての勝利であり、こちらは要所で前を向けなかったのが痛かったと言っていいだろう。ダートスタート1400のテスタマッタに負けてしまったのは残念だが、相手も得意の展開にはなったし、こちらも力負けではないのでさほど気にしなくていいだろう。かしわ記念では出も悪かったが本来1600mは長い馬なので、ダートスタートでタフな展開になっては苦しかった。この馬は1400でもダートスタートで平均的な競馬になりやすい東京1400で結果を出してきている馬だが、厳しいペースで基礎スピードが要求されてもやれている点は魅力。阪神1400のコーラルSではインペリアルマーチやナムラタイタンと言った強敵を11.6 - 11.7 - 11.8 - 12.9のラップで中団からしぶとく伸びてL1差し切っている。こういった総合力が高い馬なので、中京1400にも対応できそうだ。前走の敗因はハッキリしているし、2,3走前は適距離ではなかった。今年に入れば内容的には持ち直してきているので、ここも古豪の意地を見せてもらおうか。
4番手には追い込み一閃シルクフォーチュン。この馬は終い鋭く伸びるトップスピードの高さが武器の追い込み馬。今年はカペラSを制覇したが、これは正直適性外だったと思う。それでも圧勝できたのは力というよりは展開のアヤだろう。中山1200としては11.7 - 12.4 - 12.1 - 12.1と異色の中弛みがあったレース。3角ぐらいで凝縮してきていて、ここで大外から前を向いて加速していくことができたのと、何より楽なペースとなってトップスピード勝負に持ち込めたことが一番大きいだろう。派手な勝ち方だったが、これは正直大した評価はしていない。この馬のポイントとなるのは基本的にはトップスピード型でポテンシャルはそこそこしかないという点にある。実際フェブラリーS5着も11.9 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.4とタフな展開になり、ある程度縦長になって後方から差は詰めてくるもポジションの差が致命的でL1も甘くなり届かなかった。基本的に直線でも序盤の最速地点で伸びてくるトップスピードタイプなので、これを活かすためにもできれば馬群は凝縮していて楽なペースの方が良い。ただし、これはあくまでマイルに限る。実は1400だと厳しいペースでも最後まで伸びてくるポテンシャルを見せてきていて、2年前京都で行われたプロキオンSでは11.2 - 11.7 - 11.9 - 12.0 - 12.6の流れで最後方からばてずに突き抜けている。2着ダノンカモン、3着ケイアイガーベラと1400路線の最上位馬を相手に縦長の展開で苦しい位置から恐ろしい程の脚を披露している。これは忘れられないし、恐らく1600mは気持ち長く1400がベストだと思っている。戦績を見ても1400mでは安定しないのも事実なので、この辺が評価の難しいところではある。それに中京1400は基本3~4角で外から押し上げていくと甘くなるコース。この辺りをどう対応してくるかだ。1400なら厳しいペースで勝ち切れる馬だけに、怖い存在。
穴どころからはそろそろ忘れられそうな昨年の覇者トシキャンディだ。昨年の勝ちっぷりは正直かなりの内容で、同型で強敵だったテイクアベットを相手でも楽にハナを取りきる抜群のテンのスピードとそこから11.6 - 11.5 - 11.9 - 13.6と強烈な基礎スピードでラップを刻んで追い込みを封じ切る高いパフォーマンスを見せた。しかし、これ以降が泣かず飛ばず。そこには原因が有って、この馬はダートスタートは下手くそだということだ。昨年のプロキオンSまでもほぼ徹底して芝スタートのレースを使われているが、それ以降は交流重賞含めてダートスタートも使われてきた。佐賀では出負けし、3走前は芝でハクサンムーンに競りかけるスピードは見せるも坂スタートの京都1200ではあまりに無謀なペースで共倒れ。2走前は中山1200で番手につけるも11.7 - 12.4 - 12.1 - 12.1とかなり緩い流れに付き合って持ち味の基礎スピードを殺す競馬。前走は東京1400の平均ペースで総合力が問われる競馬で苦しんだ、とほぼ全て敗因が説明できる。この馬は基礎スピード特化型なので、芝スタートで勢いに乗ってごまかさずに淡々と刻んで後続の脚を使わせどこまで粘れるかという戦法しかない馬。それだけに今回は昨年勝っていることから言うまでもないがこの馬の基礎スピードを最大限に活かせる舞台だ。昨年より斤量は1kg増えるが侮れない存在であることは間違いあるまい。
基礎スピード勝負の1400mならば怖い存在マルカフリートも圏内。前走天保山Sではスリーボストンがかなり良質な基礎スピードで一気に押し切ってしまったが、この馬もこれを追走するだけの高い基礎スピードを見せたし、
11.6 - 11.7 - 11.5 - 12.6のL1で詰めてきて3着シセイオウジとはしっかりと差をつけたこの馬のもう一つの良さであるポテンシャルを見せた。重馬場で21秒台の決着になると基礎スピードで若干スリーボストンに見劣っただけなので、これはさほど気にすることは無いだろう。良馬場である程度タフな競馬になればこの馬の良さが確実に生きてくる。コーラルSでは11.7 - 11.7 - 12.0 - 12.5の流れで中団からアドマイヤサガスをあと少し捕えきれずのハナ差2着だが、この当時はサガス55kgでこちらは58kgと3kgの差があった。それが今回同斤量になることを考えれば当然この路線のオープン特別組とは力関係でもかなり優位に立てるだろう。今回は相手がかなり強化されるのでそこがポイントにはなるのだが、ある程度ペースを刻んでくれそうな逃げ馬がいるし、武蔵野Sのように大きく緩まなければ安定して力は発揮できる馬。ここも好勝負の圏内にいるはずだ。
昨年の2着馬アドマイヤロイヤルが前走欅Sを勝って今年も参戦。前走は12.3 - 12.3 - 11.4 - 12.0とL2最速戦となりギアチェンジ、トップスピードが問われる競馬で直線2列目から終始楽な手ごたえで半ばで抜け出しにかかる。L1で追われるとしっかりと他馬を寄せ付けずの完勝だった。相手関係がある程度楽ではあったが、この馬の良さであるギアチェンジ、トップスピードという面を2列目から引き出してきた。また、この馬は1400mでは昨年のこのプロキオンSで11.6 - 11.5 - 11.9 - 13.6の流れで中団やや後方から直線大外一気でL1突っ込んできた。勝ち切れなかったのはこの馬らしいところなのだが、シルクフォーチュンやファリダットよりも先着するとは正直驚かされた。1400の安定度をみてもこの馬としては1400m我的距離ではないかと思わせる内容だった。東京1600mではハイペースとなるとどうしても終い甘くなり、要所の反応の良さ、総合力で安定はするがという内容だったので、1400で基礎スピードが問われて中団外目、3~4角で追走しながら最後まで頑張った点は評価したい。今回はかなり相手強化の一戦にはなるので、昨年以上となると難しいかもしれないが、器用さはあるので昨年ほど極端なハイペースにならなければ面白いかもしれない。好位の内内で立ち回ってくれば器用さが活きてきそうだが。流石に基礎スピード勝負では強敵揃いなので、出来れば上手く立ち回りたい。
最後にそろそろ重賞で通用してきそうなエアウルフだ。準OP入りしてからがなかなか勝ち切れずに非常に長かったのだが、脱出した桶狭間Sが強烈の一言だった。11.3 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.5と厳しいペースだがL1をあまり落とさず、中団内からL1敢然と突き抜けての完勝だった。3~4角では内を立ち回り、直線序盤ではさほどそこまでの伸びは無かったが、進路を確保してからL1のバテでばてずにグングン伸びた。かなり高いポテンシャルを見せたと言っていいだろう。大和Sではハナを切ってスローに落とし込んだがマルカフリートに完敗。12.2 - 11.7 - 11.4 - 12.2の流れで逃げて出し抜いての内容で差されているので、出し抜きの競馬だとマルカクラスには通用しなかった。すばるSではハイペースを積極果敢に先行する形だが、序盤のハイペースで脚を使ってこれまでにない失速を見せた。大和Sではスローだったので楽に逃げられたが、これまで好位~中団で競馬していた馬だけに、序盤で脚を使ってスピード面で苦戦しての惨敗だろうと判断。実際にハイペースのポラリスSでは中団スタートからじわっと外目を押し上げていく形でOP特別勝利。スティールパスやトウショウカズンと言ったそこそこの強敵相手に12.0 - 11.8 - 12.1 - 12.9の流れで捻じ伏せる内容。こういった競馬が良いのだろう。前走は欅Sで12.3 - 12.3 - 11.4 - 12.0の流れで中団から。要所の反応、トップスピード面でアドマイヤロイヤルには完敗だったので、基本的にはポテンシャルを行かせる厳しい競馬を中団ぐらいで序盤無理せず運べればいいだろう。相手関係はかなり強化、ポテンシャル面で強敵も多いのでここが試金石の一戦だ。
http://blog.livedoor.jp/catassan/archives/7201869.html 07/07 14:51
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