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【予想】
◎14マイネルラクリマ
〇02エクスペディション
▲01タガノエルシコ
△04メイショウナルト
△07マックスドリーム
×10サトノパンサー11ミキノバンジョー
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
馬場は超高速状態を維持。馬場の割にペースが上がりきるかどうかすら結構怪しい程。1000万下の1200m戦で6秒台が出るぐらいだから、57秒台の決着は当然視野で、56秒台まで突っ込んでもおかしくない。展開はミキノバンジョーがハナを主張。これに内からメイショウサミットが抵抗し、枠の関係、番手でもいいミキノバンジョーということもあり、恐らくメイショウサミットがハナ。これをマイネルラクリマが緩めさせずにプレッシャーをかける形だろう。ある程度早い流れで超高速馬場ということもあり大きく緩むことはまずない。基礎スピードの高さ、ポテンシャルの高さを重視。特に高速馬場適性の高い馬を狙いたい。
◎マイネルラクリマは前走の七夕賞を最大限に評価。良馬場発表とはいえ雨が含んだ馬場でそこそこ時計が掛かる馬場状態だった。ここで12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1の流れで3番手外目を追走して逃げ馬がばてて押し出されるような感じで4角先頭に立ったがそこからがしぶとく直線で突き放しての圧勝となった。かなり強い競馬だったし、内有利を差し引いても目標になって最後まで詰められなかったように高いポテンシャルを持つ。と同時に基礎スピードがかなり歌角、福島のハイペースを楽に追走するだけのスピードを見せた。この馬はトップスピード面ではやや物足りないがポテンシャルではもともと非凡なものを見せていて、京都金杯でもタフな競馬で良さを見せていた。またマイルでも基礎スピードは高い部類にいたのだが、2000mに延長することで明らかにパフォーマンスを上げてきている。小倉の超高速馬場はやはり不安材料にはなるのだが、それでも序盤から楽についていける馬だし、ロンスパ戦でトップスピードを問われなければ大きな懸念材料にはならないと判断。前走の内容ならGI級でも戦えるだけのものを見せたと言えるので素直に。
〇エクスペディションは夏の超高速小倉専用機と言っても過言ではない。実際は小倉だけでなく超高速馬場でロンスパ戦なら確実に食い込んでくるポテンシャルタイプの実力馬。2走前の鳴尾記念でも11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0の流れで中団から馬群を捌いてL1でグンと伸びて2着を確保した。トウケイヘイローがペースアップして出し抜く競馬で完敗は喫したものの相手を考えると超高速馬場ならばやはり重賞で安定して勝ち負けできるポテンシャルを持っているし、トップスピードも乗ってしまえばそこそこ速い。昨年の小倉記念のイメージ通りなら後半のロンスパ戦に持ち込めれば1枚違う競馬ができる。七夕賞は緩い馬場でハイペース、外から押し上げて行く競馬になったがそこで脚を使ってしまった形。超高速馬場ならその惰性で押し切れる。当然だがあまり人気を落としていないのが残念。
▲タガノエルシコはまたしても全く人気が無いので普通に単穴。というか個人的にはタフな馬場よりも超高速馬場の方が得意なイメージだし、脚を出しきれる競馬になる方が良いポテンシャルタイプながらトップスピードも高い馬。嵌れば上でもやれると思っている馬。七夕賞は内内を立ち回って嵌ったと思われがちだけど、12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1と多少の中弛みがあってL2最速戦。ここで4角で最内前を向けず惰性を活かせずに直線L1だけで伸びてきた形。確かにマイネルラクリマ以外はL1のバテで差せたけど、この馬の良さはトップスピードを出しきる競馬で良さが出る馬なので、ロスなく立ち回るという競馬でも前が壁で動きたいタイミングで動けないのはロスだった。その点で高速小倉は合う。もともと超高速馬場は昔だが大原Sで11.1 - 11.5 - 11.5 - 11.9 - 11.2 - 11.9のラップ推移で先行して3着と変わった形で結果を出している。この馬の持ち味であるポテンシャルを序盤に使ってしまって良さが出しきれなかったがハイレベル戦だったし評価できる内容。時計勝負になるのは普通に大歓迎で、トップスピードに乗せやすい小倉2000も合う。本命にしても良いぐらいだったが枠が内すぎるので展開次第なのと、マイネルラクリマに敬意を表して。
△マックスドリームは前走の内容が強かった。12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1の流れで外から押し上げてL1で甘くなったがペースとラップ推移、更に馬場状態を考えるとかなり強い競馬。ダコールをこの展開で抑えたとなればやはり評価せざるを得ない。マイネルラクリマにはポテンシャルで若干見劣るものの、後方から押し上げて安定して力を発揮できるだけにヒモとしては狙いやすい。高速馬場適性がどうか。
△メイショウナルトは出来が良いのと、三田特別で平均ペースを刻んでから12.6 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 12.1のラップで2列目内から直線外に出してジリジリ伸びて押し切った。タフな競馬でタフな阪神2200m。これで最後までしぶとかったのは良い材料。基礎スピード面でも一応の目途は立てた。力関係ではまだ少し足りないが、出来の良さと内枠で上手く2列目を見ながら内ポケットを立ち回れる立場は魅力的。これに軽ハンデで内から見せ場があっても。
×サトノパンサーはキングカメハメハ産駒で高速馬場適性が高い。プロミネントJTでは高速府中で12.2 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.5の流れで中団から抜け出す強い競馬。トップスピードに乗って良さを出すタイプだし、キンカメの仔で小倉の下りからのロンスパ戦は適性的にも面白そう。高速馬場で紛れて浮上。メイショウサミットはここならハナを切れるチャンスがあるし、前走、3走前垂水Sから基礎スピード面で良いものを見せた。マイネルが後続を意識して仕掛けが少し遅れてくれれば。
ダコールは状態面であまり良く見せなかったので評価を下げたい。七夕賞でマックスドリームに先着されてしまっているし、超高速で持久戦になると甘さもある馬なので。
【展望】
サマー2000シリーズの第3戦となるのが夏の小倉2000m、小倉記念。ポイントを積みに七夕賞組が多く登録。当然勝ち馬も参戦だ。また七夕賞組の中にも小倉巧者が何頭もいて、昨年の小倉記念馬も得意の舞台で巻き返しを図る。 これにダービーで復調気配を示した3歳馬、1600万下クラスを勝ち上がった馬なども加わってくる。夏の小倉、高速2000の舞台で勝つのはどの馬か。
中心は2000m路線で遂に開花、力をはっきりとつけてきているマイネルラクリマだ。元々は京都金杯で重賞初制覇を達成していたようにマイル路線を走っていた。マイル路線でもそこそこやれていたが、京都金杯では11.9 - 11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.8と序盤ハイペースで平均的な基礎スピードとポテンシャルが要求される競馬で好位からしぶとく抜け出していた。基本マイル路線でも基礎スピードは通用していた。東京新聞杯では外枠もあったが11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8とそれなりにトップスピードも要求され、ここで外を回して良さが出なかった。このレースは内を突いた馬がワンツーだったのである程度仕方ないが、トップスピード面ではこれまでも上位とは見劣る。長い休養を経てから4戦。ポイントは2000mのタフな競馬でパフォーマンスを大きく上げてきたところにある。特に七夕賞ではハイペースで前が刻む流れ、12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1と途中少し緩んでいるものの終始前を突いてこのペースに合わせた競馬。それでいて3角で外目から馬なりで先頭に並びかけ、4角先頭で直線。そこからジリッと突き放した馬を全く寄せ付けなかった。前半ハイペースを追走できる基礎スピードの高さはマイルでも通用していたので当然だが、そこから全くばてずにこのラップ推移でしぶとく粘って他馬を突き放す競馬。これは圧巻だったと言わざるを得ない。GIでも通用しそうな目途を立てた。若干緩んだとはいえ誤差の範囲。高いポテンシャルと基礎スピードは武器で小回りならば安定しそうだ。ただ、福島はさほど高速状態ではなかったし、今回は超高速馬場が懸念される小倉の2000m。この辺りは多少影響を及ぼす可能性は有る。高速馬場で時計勝負となるとこの馬の適性以上に相手がパフォーマンスを上げてくることも考えられるので、この辺りは注意。ここ3走は全くばてておらずポテンシャルでは底を見せていない。そういう展開になれば当然ここも最上位だ。
相手筆頭には超高速小倉巧者のエクスペディション。この馬は分かりやすいぐらいの超高速馬場巧者で、それ以外とでは実績が全く変わってくる。まず昨年の小倉記念。これは圧巻だった。あまり淀みの無い展開で12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.6の流れ。流れとしては今年の七夕賞に近い流れでもあったが、違うのは高速馬場でL1まで落ちない競馬になったこと。中団外で3角からじわっと押し上げ4角2列目で直線を迎えると、そこからL1まで全く他馬を寄せ付けずに突き抜けての圧勝だった。正直かなりのパフォーマンスでトーセンラーやダノンバラードを問題としていない。L1が落ちていないが、この流れならこの馬のポテンシャルの高さが抜けていたというのと、やはりこのラップ推移で外から押し上げられるトップスピードの高さも見せたとみていい。また2走前の鳴尾記念でも超高速馬場で11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0の流れをトウケイヘイローが作ったが、ここで中団からしぶとく伸びてL1で2着を確保した。この馬はトップスピードに乗ってからが魅力的の馬で質、ポテンシャル共に高い。しかし、こういうタイプの馬なのに七夕賞では惨敗している。押し上げて行くまではいつもの流れだがL1で甘くなってしまった。序盤で脚を使ってしまったことも無関係ではないだろうが、超高速馬場とまではいかない馬場だったし、ロンスパ戦で脚を使い果たしてしまったことからも馬場適性の問題の方が大きいだろう。新潟記念ですら好走できているのだからコース適正というよりは馬場に集約されるのではないかと思っている。そう考えれば冬場に走らない理由も想像できる。いずれにせよこの馬にとっては追い風ばかりの夏の小倉記念。序盤楽に進めて後半のロンスパ戦に持ち込めれば面白い。マイネルラクリマは強敵だがトップスピードはこちらの方が上。3~4角勢いをつけて押し上げて行ければ超高速馬場でトップスピードの違いで差し切ってL1も大きく落とさないこちらの方が適性的には魅力だ。
3番手には七夕賞5着からの巻き返しを期待するダコール。前走はハイペースで後方のまま、押し上げるポイントもなく良さが出なかった。中弛みは少しあったが12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1の流れでほとんど落ちずに前のマイネルラクリマが突き抜ける競馬。この流れで3~4角大外をぶん回して最後まで脚が持つほど高いポテンシャルは持っていない。この馬の良さはトップスピードの高さにある。実際今年の小倉大賞典ではスローからスローからの11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.8 - 11.9のペースアップで外目から要所で押し上げているように、ペースアップでしっかりと加速して速い地点で押し上げて行けるトップスピードが魅力。このラップでしぶとく最後まで伸びているようにポテンシャル自体もそれなりにはあるのだが、このレースを見てもわかるように序盤スローで脚を使わずに追走できる舞台で好走している。また、小倉のように要所で下り坂があり、かつトップスピードをそれなりに要求されるコースがあっている。福島でも5走前の福島記念のように12.6 - 12.7 - 11.8 - 11.8 - 11.3 - 12.0とはっきりと中弛みがあって楽に押し上げたうえでトップスピードを問われる競馬なら外から押し上げて行っても最後まで伸びている。前走の敗因はペースが早すぎて押し上げるポイントがなかったことが一番だろう。小倉2000だと一貫ペースになる可能性も高いが、今の超高速馬場ならペースが上がりきる心配はあまりない。淡々としたペースでは不安は有るのだが超高速小倉のロンスパ戦で向こう正面の下りでトップスピードに乗せやすい条件は確実に合っているはずだ。ただし、エクスペディションには完敗しているし、勝ち切るまでとなると展開面で恵まれないと難しいかもしれない。強敵2頭には少し差があると思うが、超高速小倉なら安定して上位争いに加わってきそうだ。
4番手にはタガノエルシコ。前走またも不可解な14番人気で3着と大波乱を演出したと思われているが、そもそも14番人気が不当に低すぎただけだろう。この馬はもともと馬場を問わずL1が落ち込むような競馬になれば必ず突っ込んでくる馬。条件が揃えばほぼ確実に好勝負圏内にきている馬なので、常にヒモ穴候補として頭に残しておくべき1頭だ。実際前走七夕賞でも12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1の流れで内内で立ち回ったのだがラップ的にはそこまで苦しい流れでもなく、L2で加速している状況。ここで内目で立ち回ったとはいえ前が壁で仕掛けが遅れてL1の差し込みを考えると必ずしも展開が向いたフロックでの3着とは言えないはずだ。パターン的にも内有利だった福島の馬場状態で嫌われそうだが、もう少し前を向くのが早ければ楽な競馬になったようにも感じる。またこれだけでなく夏の高速小倉にも対応できる馬で、昨年の小倉日経OPでは11.5 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.9と一貫ペースで後方大外から鋭く伸びてダローネガと僅差の2着。このレースは結構レースレベルが高く、3着はリルダヴァル、4着はアグネスワルツと重賞級との戦い相手にポテンシャルを見せての差し込み。相手に関わらずトップスピードに乗せられてL1落ち込めば伸びてくる典型的なロベルト系差し馬。個々も条件的には面白く、特にポテンシャル面に関してはダコールと遜色ないと思うので、マイネルラクリマが2列目でペースを緩めない競馬をして、エクスペディションが早めの競馬になれば展開的にはこの馬の出番があっていいはず。再度嵌れば怖い存在だ。前走の3着がフロック視されるようなら再度狙いたい。毎度思うがこの馬の力をもう少し評価した方が良いだろう。もちろん展開次第なので、来ない時は来ないが。
穴どころからはラブリーデイに注目してみる。正直3歳の内容で終わったと思っていたのだがダービーで復活してきた。7着で0.4差。後方最内で完全にロスなく進めて直線だけの競馬だったが直線序盤では意外と鋭い脚を使えていて、あわや圏内かという所までのパフォーマンスは見せた。最終的にはL1甘くなったもののキズナから0.4差は評価できる内容だろう。ダービーのレースレベル自体は正直やや疑問が残るところもあるのだが、ポイントは距離が伸びて問題なかったことと、12.3 - 11.9 - 11.6 - 11.7 - 11.9のラップ推移の直線序盤最速地点で鋭く伸びたという所にある。キングカメハメハ産駒らしく、タフな競馬は好まずにトップスピードを問われる競馬が合っている可能性が非常に高い。京王杯2歳Sでも11.9 - 11.3 - 11.0 - 11.4の流れで2列目内からエーシントップやカオスモスと言ったところ相手にしっかりと直線序盤から伸びを見せて食らいついた。ここからも楽な競馬でトップスピードを引き出す競馬が良いというのと、高速馬場が合っているという認識で良さそう。今回は小倉2000なので超高速馬場ということもありその点はプラス材料だが、古馬との初対決にもなるのでペースが大きく上がる可能性があり、ここで惑わされないかどうかが焦点だろう。初春の阪神のような重い馬場は合わなかっただろうし、毎日杯、朝日杯、皐月賞共にかなり厳しいラップ。 距離に目途が立った今、小倉2000でマイペースで運んだ時にどこまでやれるのかという点でも面白い存在ではある。ペースが上がり切らずにトップスピードを活かせる展開になれば一発の要素は秘めている。
マックスドリームが小倉の超高速馬場にどう対応してくるか。前走七夕賞ではハイペースを離れた後方から競馬し、12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.1の流れで大外から押し上げてという厳しい競馬でもしぶとく最後まで頑張った。ロスなく運んだ上位に完敗も内容としては決して悪くなかった。またほとんど淀みない展開で外から脚を使いながら差を詰めてこのラップで最後まで踏ん張っていた点は大いに評価でき、特にダコールに先着できているのは大きい。不良馬場の福島民報杯でも12.5 - 12.5 - 12.8 - 12.9 - 12.1 - 12.5の流れで大外から押し上げて行ったが、ここでマイネルラクリマの目標になってしまいL1で差された形。このラップ推移なので大外を捲ることはさほどマイナスにはならなかったが、やはりマイネルラクリマがしっかりとトップスピードに乗せるだけのスペースを与えてしまったのがいたかった。いずれにせよポテンシャルはかなり高いが、マイネルラクリマには及ばないのはここ2走で仕方ないか。それと今回は小倉に変わり、超高速馬場にどう対応してくるかが大きなポイントだ。ただ、これに関しては結構不気味な材料があり、昨年9月の超高速状態だった阪神の1400m戦、瀬戸内海特別でシャイニーホークやノーブルジュエリーと言った強敵相手にハイペースから11.4 - 11.4 - 11.5 - 12.1の流れでL1猛追している。最後方からの競馬にはなったが直線外に出してからの伸び脚は良いものを見せていた。ただトップスピードに乗せてL1落ち込む競馬で好走という点では同じなので、馬場に関わらずそう言った競馬になるかどうかがポイントだ。昨年のようにL1落ち込まない競馬になるとポジショニングの悪さはネックになるだろう。この点はダコールと同じだ。洛陽Sでは上がり最速だが最後方最内でスペースがもろに開いていたこともあるし、Bコースで外差有利だったとはいえロスなく進めた分は大きいしあまりあてにはならない。まずは前を向いて押し上げて行けるかどうかだろう。
ミキノバンジョーがそろそろ怖い。同型との兼ね合いは有るが、番手からでも運べるタイプの逃げ馬なのでその点はさほど問題は無い。この馬の魅力は自由度の高い逃げ馬という点にある。昨年の福島テレビOPでは12.5 - 11.6 - 11.8 - 11.7 - 12.2の流れでややスローからペースアップして押し切る競馬。昨年の七夕賞でも12.4 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 12.4の流れでペースアップするもペース的には平均ペース、この流れでもしぶとく食い下がっての3着。基礎スピードの高さ、ポテンシャルも高いが、緩ければ要所で程度ペースを引き上げて行けるタイプ。阪神1600のポートアイランドSでは11.8 - 11.4 - 11.1 - 11.2 - 12.3と厳しいペースを2列目で競馬して直線序盤にしぶとく先頭に並びかけている。L1でもかなり頑張って3着を確保した。こういった展開によって戦法を変えつつも、シッカリとそれに対応できる魅力はある。今回は小倉2000mの舞台だ。小倉では昨年の小倉日経OPで2列目で競馬したものの11.5 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.9の流れでここでは1歩見劣った5着。レースレベル自体は高かったが、タガノエルシコに先着されているように、やはりこの辺りは気になるところ。この馬の良さを活かすにはペースが上がり切らない方が良いし、時計勝負にはあまり強くない。昨年の小倉記念を見ても、やはり下り坂で各馬が勢いに乗せやすい小倉では良さはあまり出にくいか。そろそろ復活してきそうなイメージもあるが、マイペースで楽にハナを切れればという所。それでもマイネルラクリマに突かれる展開も苦しく、条件的にはあまり良くない材料が揃う。
最後にゲシュタルト。この路線の古豪的存在になるが、ここ数走煮え切らない競馬が続く。古馬になってからのベストパフォーマンスは一昨年の中日新聞杯だろう。このレースは小倉2000で行われたのだが、平均ペースから11.7 - 12.0 - 12.4 - 11.8 - 11.6 - 12.6の流れを外から押し上げてきわどい2着にまで持ち込んだレース。 この流れで外から押し上げてL1落ち込む苦しい競馬になってしまったが、それでも上手く立ち回ったコスモファントムとは僅差、ダノンバラードは捻じ伏せての2着である。このパフォーマンスは高い。ただ、近走は煮え切らない。前走は11.7 - 11.8 - 12.2 - 11.9 - 12.3の流れで外から押し上げるまでは良かったがそこから伸びなかった。もともとL1甘くなる馬で、トップスピードを活かす競馬で良さが出ていた馬。ここ近走はそれでも良い材料がないのだが、小倉2000mでマイペースで進めてペースが上がり切らなければパフォーマンスを考えれば圏内に食い込んできても驚けない1頭だ。前走は平凡なので、状態面で上昇があるかどうかは見ておきたいところ。
http://blog.livedoor.jp/catassan/archives/7244522.html 08/04 14:10
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