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・ステップレース見解
有馬記念
内外フラット。テン中盤の早い底力戦。
ウインバリアシオンは最内→5・6頭分外。
ゴールドシップは2頭分外→4・5頭分外。
日経新春杯
内外フラットな馬場。テン緩く緩急の小さい前有利の持続力(末脚)勝負。
サトノノブレスは最内。
アドマイヤフライトは2・3頭分外。
アドマイヤフライトのパフォーマンスがサトノノブレスより上で、なおかつ長距離向きの適性を示したと言えそう。
ダイヤモンドS
少し内有利な馬場。テン緩いも中盤早い底力戦。
フェイムゲームは最後方→3頭分外。
阪神大章典
内外フラットな馬場。スローからのスパート戦。後続は超スローからのスパート戦。
ゴールドシップは最内。
アドマイヤラクティは1頭分外。
後続は非効率に溜めすぎで、そこから追い上げたアドマイヤラクティの長距離適性は相当だと思われる。
ゴールドシップは岩田騎手が戦法にこだわることなく、常識的なレースをさせての勝利。
日経賞
少し内有利な馬場。超スローからのロングスパート戦。
ウインバリアシオンは1・2頭分外→3・4頭分外。捲り。
ホッコーブレーヴは1頭分外→2・3頭分外。
フェノーメノは2頭分外。
ラストインパクトは最内。
アドマイヤフライトは3頭分外。
ウインバリアシオンのパフォーマンスは圧巻。
フェノーメノは末脚重点のレースが苦手なのか、パフォーマンスを落とす。
・各馬評
人気になりそうな順に。
キズナ
前走は、「エピファネイアの消極策&スパート地点が向こう正面の直線になったこと」に助けられての勝利。
コーナーでの加速も改善されてきているとはいえ、一気の加速が求められると不安は大きくなります。
長距離戦ならば、「スパート地点を向こう正面からに出来る&テンが緩くなりやすいので前に付けやすい」メリットがあるので、キズナが致命的な弱点を露呈させるシーンは少ないと考えられるので、妙味無い相手候補として期待です。
ゴールドシップ
前走と比較してのマイナス要素を並べます。「平坦、高速馬場、頭数増」。
ウィリアムズ騎手なので、テンが遅ければ先行策を取りそうですが、「頭数が増えた&馬場の高速度が増した」今回は、前走のようにスムーズにはいかないかもしれません。
スピードコントロールが上手い(騎手の手とピッチがリンクしている)ので、ペースの緩みを利用すれば好走する可能性は高まりますが、妙味無い押さえまででしょうか。
ただ、昨年よりかは条件が好転しそう(タイムトライアル的に運ぶ先行馬が少ない)なので、勝ちを狙えるシーンも出てくるはずです。
ウインバリアシオン
タイムトライアルのように運んだカレンミロティックに完封された金鯱賞、2500mの割りにタイトなペースで推移して2着した有馬記念、超スローペースを一気に捲った日経賞。
怪我の前は、歴史的な底力戦となった宝塚記念を積極的に動いて4着、超スローから上がり最速でなんとか3着を確保した天皇賞(春)などがあり、幅広い資質を見せています。
追走の遅いレースでもしっかり余力を末脚を繋げており、長距離適性は相当あります。
有馬記念にて、捲るスピードもゴールドシップより明らかに勝っていたことからも、不安要素は少なく、本命級の評価を与えるべきです。
フェノーメノ
忙しいところがない流れで、追走力を活かす馬。
対ゴールドシップでいえば、全体的にはゆったりとしつつもタイムトライアルに近い競馬を行ったダービー・春天が高パフォーマンス。
今年は引っ張る馬がいないので、去年ほどの競馬は出来ないかもしれません。
日経賞は「超スロー、58キロ、休み明け」と悪条件が重なっての敗戦なので、有る程度度外視出来ますが、ウインバリアシオンとは差があると見た方が良いでしょう。
馬場とペースを上手く利用して、後続に隙を与えず押し切るような競馬が叶えば勝ちも狙えますが、再現率を考えると本線には置けません。
デスペラード
京都記念は単騎逃げが叶った上、同馬の弱点であるコーナリングも直線まで強く追い出さなかったことでカバー出来ました。
トーセンラーを差し返した脚は見事でしたが、そこに至るまでのプロセス(直線に入るまでの挙動)が完璧すぎましたので、今回はパフォーマンスを落とすと見ます。
2013年の阪神大賞典で見せたように、漁夫の利を狙ってどこまで……となりそうです。
ラストインパクト
早めに動いて完勝した小倉大賞典は、前半の超スローを利用したとも言えます。
日経賞は馬群を割る力強さは見せましたが、コースロスは小さいものでした。
前進する余地は小さく、評価は控えめです。
フェイムゲーム
ダイヤモンドSは横綱競馬でしたが、ペースの速かった中盤で脚を溜められた側面もあります。
こちらも前進の余地は小さいと考え、評価を控えめにします。
アドマイヤフライト
前走は外外を回され続け惨敗。前々走は外を回されながらも2着を確保しました。
テンの緩いレースでパフォーマンスを上げており、長距離戦は向くと考えられます。
先行して最内を確保出来そうな点は大きなプラスですが、実力が少し不足しています。
妙味ある押さえまで。
アドマイヤラクティ
前走は非効率なスパートをしながらも2着。ゴールドシップとの差は大きいものではありません。
長距離なら適性で前進がありますが、外枠となると後手に回りそうで、妙味無い押さえの評価にしておきたいです。
ホッコーヴレーヴ
直線だけ脚を使わせるような戦法で好走を重ねており、捲り性能に疑問が残ります。
・馬場
少し内有利な馬場。相変わらずの高速度。
・予想
さてさて、非常に難解を極めております。
キズナにとってこの舞台はベストではありませんが、「長距離戦&武豊」ということもあり、弱点の「一気に高スピードに乗せる競馬」にはなりにくいですね。
ゴールドシップもやはりベストの条件とは言えないのですが、研究熱心なウィリアムズ騎手が常識的なレースをさせてくれることでしょう。
ペースが遅く、内で包まれる危険もありますが。
ウインバリアシオンにとっては最高の舞台と言えそうですが、乗り替わりと前走派手に勝ちすぎた点が嫌な要素です。
前走の脚の使わせ方は合理的でしたから、「強引な競馬で捩じ伏せた」印象とは少し違います。
フェノーメノは追走力を活かして後続を完封したいところですが、引っ張ってくれる馬がいないので競馬がしにくいはずです。
デスペラードは直線まで追い出しを遅らせるために、道中でリードを取りたいところです。
大外枠から好スタートを切れば、同馬のゾーンで他馬が戦うことになりますね。
フェノーメノが勝利した時の天皇賞(春)のように、タイムトライアルのようなレースになる可能性もありますが、基本は例年のようにスローからのロングスパートを想定しておきたいですね。
◎ウインバリアシオン
長距離適性・持続力・捲りスピードの高さを考慮して本命を打ちました。
有馬記念はオルフェーヴルに大差を付けられての2着でしたが、タイトなペースになればオルフェーヴルが有利になるのは明白でした。
スロー(=長距離寄りの流れ)ならオルフェーヴルとの差は詰まるはずで、そうなれば自然とキズナ・ゴールドシップに対しても優位だと考えます。
△アドマイヤフライト
長距離適性・内枠を評価して、相手妙味として。
日経新春杯から、サトノノブレスより強いと推測される点もプラス。
△アドマイヤラクティ
長距離適性・前走のパフォーマンスを評価して相手に。
非効率なスパート(超スローからスパート)をかけても好走できるのは、それだけスローで余力が残すのが上手いということで、ステイヤーの資質を備えていると言えます。
以下、
ウィリアムズが常識的なレースをさせて、多頭数の壁で包まれなければ好走有る▽ゴールドシップ
徐々にスパートをかけて、自分のペースを守って後手に回りつつ直線で差し込む▽キズナ
の2頭を評価しておきます。
フェノーメノは調子落ち&追走力を活かせそうにない点を考慮し評価せず。
デスペラードは他馬に追い立てられると直線まで追い出しを我慢できず、パフォーマンスを落とすとみて評価せず。
ここも単騎なら怖いが。 05/03 22:10
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