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展開のカギを握るのはウインフルブルーム。
このウインフルブルームはNHKマイルCに挑戦のプランもあったが、ダービーに出走となる。
ウインフルブルーム自体はたんたんと少し速いラップを刻む馬で、私的には1600mの持久戦が得意。その馬がダービーという舞台の2400mでどういうレースをするのか、少し楽しみ。
逃げたウインフルブルームを軸に皐月賞を回顧してみる。
2014 皐月賞
12.3 - 11.4 - 11.9 - 11.9 - 12.7 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 11.7 - 12.0
前半600m 35.6
後半600m 35.3
前半1000m 60.2
後半1000m 59.4
ラップの流れも問題なく、1000m地点で一息入り各馬にとって有利不利がそこまで発生しないレースだった。
先頭で最終コーナーを曲がるウインフルブルームに一気に二番手のアジアエクスプレス、三番手のトゥザワールド、四番手のイスラボニータが襲いかかる。
コーナーを過ぎるとイスラボニータは少し外に膨れます。
そして、ラスト200m地点でレースをリアルタイムで見ていると、ここでイスラボニータが突き抜けるかな、と思いました。
ただ、ラスト100m地点ではトゥザワールドはイスラボニータを差し返しています。
イスラボニータがダントツで抜けているとはいえない内容
トゥザワールドは力尽きての二着。
ウインフルブルームは展開と距離の恩恵で三着。
ワンアンドオンリーは一番枠があだとなり一番展開の不利を受けました。
また出走しませんが、アジアエクスプレスは前に行きすぎたのと距離の壁に負けた感じがしますが、この馬の能力があることを証明できました。自身の適距離なら爆発があると思います。
パドックを踏まえて皐月賞組から買える馬は、イスラボニータ、トゥザワールド、落着いていればの条件でワンアンドオンリーになりそう。また穴ではトーセンスターダムをあげたいところ。
トーセンスターダムについては、私のきさらぎ賞回顧より引用。
『レースはトーセンスターダムの武豊騎手が測ったようにバンドワゴンを差し切りました。
バンドワゴンの進路ですが、ピークトラムの内に入ったことによりスタートしてすぐになくなり、外からオールステイを交わして先頭に行き逃げる展開でした。
このレースの勝ちタイムの1:47.6は特に速いというわけではありません。
バンドワゴンの一馬身差の三着にエイシンエルヴィンがいるので、二頭の力が圧倒的という印象も疑問ですね。
まず、注目したいのは序盤のラップタイムです。
13.0 - 11.5 - 11.3 - 11.6 - 12.5 - 12.2 - 11.9 - 11.6 - 12.0
レースの位置取りで必然的に速くなる400mはわかるのですが、そこから11.3秒と11.6秒が連続しています。
これはオールステイが強引にハナを主張しかけたが、結局バンドワゴンが交わして先頭に立ったから。
バンドワゴンのこれまでは結構楽にハナに行けていたのですが、今回のレースは初めてのラップを経験しました。
序盤から和田騎手が馬に任せてハナへ行き、序盤から11秒台を連発するレース。今までは12秒台を連発して最速上がりでまとめていたので、序盤のこの負荷は終盤に倍にかかってきたことでしょう。そこを安定した位置から最速上がりでトーセンスターダムが差し切った。
私のレース見解としては、能力はバンドワゴンが上かもしれないが、今後クラシックを戦っていくとなると、このパターンの逃げが通用するかは疑問。
それに対して、トーセンスターダムは武豊騎手がレースを教えて、さすが武豊騎手といった感じですね。おそらくこういう差しタイプのディープインパクト産駒は武豊騎手の手も合っているのでしょう。
この日の馬場状態はやや重、芝のレースは全体的に時計が遅かったです。
まあ、メンバーレベル、レース展開もあるので一概にいえないのですが、時計がかかりやすかったのは間違いないのかと。そして、そこで序盤の11秒台のラップは平常時よりも価値があると思っています。』
皐月賞はディープインパクト産駒にとっては鬼門。パドックを見た印象ではまだ少し馬体に余裕が感じられた。武豊騎手が皐月賞後にしたコメントでは、「三コーナーから一気に行きっぷりが悪くなり、ビックリしたような走りになった」とのこと。経験が少なく中山の馬場が合わなかった様子(^^;)
武豊騎手ほど冷静に乗れる騎手はいないので、人気が下がり気楽にポジションを取り自分のペースで追い出すことができたなら、もしかしたら一発があるかもしれません。
まあ、条件が上昇するのは間違いない。
オークスに向かわずにダービー挑戦を表明したレッドリヴェール。
で、今年の牝馬が牡馬に対抗できるのか・・・・・・はい、阪神ジュベナイルフィリーズのレベルを引用します(笑)
1着 レッドリヴェール 札幌二歳S1着
2着 ハープスター 新潟二歳S1着 チューリップ賞1着
3着 フォーエバーモア クィーンS1着
4着 クリスマス 函館二歳S1着
5着 マーブルカテドラル アルテミスS1着
6着 マジックタイム クィーンS2着
7着 ホウライアキコ 小倉二歳S1着 デイリー杯1着
8着 モズハツコイ ファンタジーS2着
8着までが重賞連対馬だけ・・・(^_^;)
重賞連対だけでもすごいのですが、この馬たちは牡馬たちと戦って優勝しています。
レッドリヴェール 札幌二歳S1着
ハープスター 新潟二歳S1着
クリスマス 函館二歳S1着
ホウライアキコ 小倉二歳S1着 デイリー杯1着
ですね。
ホウライアキコは牡馬GⅠのNHKマイルCでも圧倒的一番人気のミッキーアイルに勝負を挑んで五着に負けました。しかし、二着~六着まで全然差がなく、能力がなければできない芸当でした。』
今年の牝馬がレベルが高いのは疑いの余地がありません。
しかしですよ!牡馬とのレベル差が全然なくて対等とはいえないです。そして、日本ダービーは超一流の牡馬が相手です。レッドリヴェールは札幌二歳Sで牡馬に勝っていますが、その戦った牡馬がハイアーレート(500万下で苦戦)、ピオネロ(GⅢで四着、五着、GⅡで五着)、マイネルフロスト(GⅢ勝ち)、となんとも自慢し難いメンバー。
レッドリヴェールについてのマイナス要素というか、疑問点はふたつ。
ひとつは、馬体が小さく牡馬たちがぶつかるレースで力が発揮できるのか、またダービーで体調維持ができているのか。
もうひとつは、乗り替わりで福永騎手に替わったこと。
これも私の記事から引用。
『レッドリヴェールが福永騎手でダービー挑戦するらしいですね。
桜花賞での戸崎騎手の騎乗は全然問題がないと思っているので、ここでの乗り替わりはよくわからない。
アジアエクスプレスはダービー挑戦しないので、戸崎騎手のスケジュール的にはいけると思うに・・・・・・。
で、気になったのがダービーを乗り替わりで優勝した馬がいたのか、軽く調べると過去二十年では該当馬なし。
前走で乗り替わりわりで優勝したケースはふたつあり、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ダービーという大舞台ではそれまでの癖の把握がいると思っているので、これはマイナス要素といいたい』
レッドリヴェールが人気するのなら、思い切って『消す』のもありかと。
すべてのラップを経験して、皐月賞でもイスラボニータに迫りマイナス要素が限りなく少ないトゥザワールドが本命。
ワンアンドオンリーはラジオNIKKEIで覚醒したような走り、その後の弥生賞では少し速めに仕掛けたトゥザワールドに迫っており、皐月賞ではもろに枠順の不利が響いた形になりました。ベテランの横山典騎手なのでここでも期待したい。
そして、気になる馬のイメージを書いておきます。
ワールドインパクトは大寒桜賞では圧巻の追い込みを決めて、ハギノハイブリッドを完封しました。
ただ、この馬はかなり乗りにくいと思います。すみれS、青葉賞では好位から交わされています。
思うに力を発揮するのは大寒桜賞の追い込みがいいと思うのですが、あくまで一着にこだわるのなら好位にいける自在性があるので、そこからベストタイミングで追い出すことになるでしょう。
ハギノハイブリッドは大寒桜賞では勝ちパターンに近かったのに、ワールドインオパクトに交わされています。
その後に、新緑賞、京都新聞杯を連勝していて充実がわかるのですが、やはりローテーション的にどうかな、と思ってしまいます。
ショウナンラグーンは青葉賞を最速上がりでワールドインパクトを差し切っています。
ラップ的にも問題なさそうなので、後ろからいって、「追い込むだけ追い込むよ~」と腹を括って乗れば二着、三着があるかも。
印をつけておきましょう。
◎トゥザワールド
〇ワンアンドオンリー
▲トーセンスターダム
△ハギノハイブリッド
あれ、イスラボニータ入ってない(笑)
いや、フジキセキ産駒のダービーって、ダイタクリーヴァでトラウマになっているんで(T_T)
同じフジキキセキ産駒のドリームパスポートは胴が長かったのでこなすと思っていたのですが、イスラボニータは「距離もつの?」って方が大きくて、それにイスラボニータ外すと配当もいいですし(笑)
皆さんも競馬の祭典を楽しみましょう。何かコメント、メッセージを送っていただけると嬉しいです(^^)
馬券をアップ予定ですので、ツッコミもお待ちしています。
(次回に続きます) 05/28 16:28
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