|
★傾向分析★
2010年 タイム 1'51"7 (不良) 1FAve=12.41 3FAve=37.23
テン36.6-中盤36.9-上がり38.2 『前傾』
1着トーセンクラウン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-e〕 9-6
2着テイエムアンコール・・・オペラハウス×ブライアンズタイム=サドラーズウェルズ×ロベルト 〔7〕 9-14
3着ショウワモダン・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔10-a〕 9-4
2011年 タイム 1'46"0 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン36.3-中盤35.2-上がり34.5 『加速』
1着ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 8-6
2着キャプテントゥーレ・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-l〕 1-1
3着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕10-10
2012年 タイム 1’47”3 (重) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン36.0-中盤34.3-上がり37.0 『前傾・ハイレベル』
1着フェデラリスト・・・Empire Maker×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7〕 5-6
2着シルポート・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔3-n〕 1-1
3着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 3-3
2013年 タイム 1’47”3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン36.2-中盤33.8-上がり37.3 『前傾・ハイレベル』
1着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 4-3
2着ダイワファルコン・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 2-2
3着シルポート・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔3-n〕 1-1
2014年 タイム 1’49”8 (稍重) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン37.3-中盤35.6-上がり36.9 『裏「へ」』
1着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 4-3
2着アルキメデス・・・アドマイヤムーン×Seeking the Gold=フォーティナイナー×ミスプロ 〔8-c〕 8-7
3着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 6-3
数少ない中盤が弛まない重賞。例年中盤のラップタイムが厳しく底力が要求されることが多く、中距離特化型の馬が良く好走する傾向。小回りコースの中山芝コースということもあり、4コーナー5番手以内に位置する馬の好走が多く、先行できるかもポイントとなる。さらに開幕週ということもあり、逃げ・先行馬が残りやすく有利な傾向にあります。
血統の傾向は、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、リファール系、サドラーズウェルズ系、ノーザンテースト系など)が強く、スタミナ持続型の特徴が良くでているトニービン系も好走が多い。
サンデーサイレンス系は、ダンスインザダーク、ステイゴールド、ネオユニヴァース、アグネスタキオン、スペシャルウィーク、ハーツクライなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多いと考えます。特に有馬記念好走血統ならば適性が向くと考えます。
またバランスオブゲーム、ダイワメジャー、カンパニー、サイドワインダー、リアルインパクトなどの好走から、新潟芝1600mや東京芝1800mを好走した馬に適性が向いていそうな傾向もあり(=特に関屋記念と毎日王冠)。
近年は有馬記念好走馬の好走も多く(=07年2着・08年3着エアシェイディ、09年2着ドリームジャーニー、11年1着ヴィクトワールピサなど)、小回りコースの中山芝コース適性と距離短縮が嵌るものと考えます。
それ以外にこの重賞は、リピーターの好走も多く、しかし「老馬の法則」が当てはまりにくい=適性重視のレースと思われます。
過去に好走した馬は近走が悪くても復活する可能性あり。
★予想★
中山記念のポイントは、
①中盤の弛まないレース。持続型の流れに強い馬が好走しやすい。
②小回り中山コース、開幕週ということもあり、内枠の逃げ・先行馬が強いレース。馬場が悪化すればなおその傾向は顕著になる(=不良馬場の場合は個々の不良馬場適性が問われるため例外で差しも決まる)。大逃げする馬も逃げ粘れる。
③スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、欧州スタミナ型血統向き。大系統ノーザンダンサー系が強い。
④非根幹距離実績が重要。
⑤中山芝コース好走実績も重視。非根幹距離重賞好走実績もあるなら、要注意となる。
⑥リピーターの好走が多く、何度も着順を下げずに好走する馬がいる、「老馬の法則」が当てはまらない適性重視のレース。
⑦前年の関屋記念と毎日王冠好走馬には注目。コースは異なるのだが、何故か適性は嵌る。
◎イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕
前走JC9着(=東京芝2400m:1.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(3-0-0-0)。今回約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-0)と苦にせず好走している馬にて、休み明けでも好走は十分可能と考えて期待する。内枠の先行馬の好走が多いレースだが、今回は11頭立ての小頭数でもあり、外枠だがそれほど割引の必要はないと考えて、先行力にも期待する。また前走JC9着は、1.3秒差と惨敗の様相だが、芝2400mは14年ダービー2着の好走はあるが、本質はマイル~中距離で本領発揮の馬と思うので、距離適性によるものも大きな敗因と思われる。今回は崩れていない芝1800mでもあり、また14年皐月賞1着(=中山芝2000m)で中山芝コース好走歴もあるし、反撃必至と考えて堅軸として評価する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、秋シーズン以降は成長力も豊富で本格化する。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
○ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕
前走根岸S8着(=東京D1400m:0.5秒差)。中山芝コースは(3-1-1-0)、芝1800m戦は(1-0-1-2)。14年中山記念3着馬でもあり、中山芝コースでは崩れずに好走する馬でもあり、コース巧者としてリピーターとしての好走に期待する。本馬も先行して好走する馬でもあり、前走ダート戦だが短距離よりの1400m戦を使用したことも今回プラスに働くはず(=短距離→中距離で、流れが緩く感じることでより先行しやすいはず)。中山芝コースではプラスαの能力を発揮する馬でもあり、好走に期待して評価する。
ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
▲ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
前走エリザベス女王杯2着(=京都芝2200m:0.0秒差)。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(1-0-0-0)。今回約3か月半の休み明けとなるが、休み明けは(1-1-0-0)と崩れずに好走していて、それほど割引の必要はないと考えて好走に期待する。今回斤量54kgと恵まれているのだが、牡馬混合戦は初にて、鮮度は高く血統的にも強敵相手に真価を発揮するタイプなので好走に期待できると考えるが、それでも小回り適性が未知数な点を割り引いて、評価しました。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
△タガノグランパ・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-e〕
前走東京新聞杯10着(=東京芝1600m:0.5秒差)。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝1800m戦は初。前走東京新聞杯10着は、着順こそ悪いが着差は0.5秒差と善戦していると思われ、道悪の影響もあったと思われる。良馬場だとGⅠを除けば(3-1-2-0)と好走しているし、14年ダービー4着・菊花賞4着と能力的には侮れない馬と考えて好走に期待する。イスラボニータが好走しているダービーやセントライト記念で僅差に好走している馬でもあり、イスラボニータとセットで好走しやすい馬では?(=テイエムオペラオーの法則)と考えて、連下候補と評価する。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。 03/01 11:28
軍神マルス
予想歴17年 回収率137% | 過去のレースからラップ・血統・ステップなどの傾向を考えて、好走しそうな馬を狙い撃つ!! 総拍手獲得数:3788 | |
|