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まず土曜日の馬場を見ると、思ったより雨が残っている印象で自分のイメージよりも一つ時計がかかっていたかなという感じ。まあ日曜は晴れるので恐らく馬場は回復してくるだろうと思うが、騎手のイメージ的に見ても基本外差しが利いていた土曜の馬場の傾向を考えると、前への意識はそんなにきつくはならないだろうとみるのが妥当かなと。
さて、そのうえで展開だが非常に悩ましい。行くのは恐らくケイアイエレガント、ベルルミエールが純粋な参加なのか、ヌーヴォレコルトに対するラビット的な感じになるのかに依るが、ヌーヴォを走りやすくさせるならやはりペースはある程度落としたいところで、この馬個人としてもペースが早いと甘くなるのでそんなにきつくはつつかない。その外からミナレット、ドスローでもきついしかといって飛ばしてもきつい、出も安定しないという点もありこのミナレットの出方がポイントになる。内の馬はカフェブリリアントも前走同様のスタートが切れるかどうか、という面も含めて非常に読みにくいし、ベルルより内の馬は恐らくポケットに入り込まされるレースになる。外枠からポジションを取っていくのがリトルゲルダは距離不安があり、ヌーヴォレコルトが2~3列目外に楽につけられる条件はそろいつつあるのかなという印象。少なくともスローに振れる可能性の方が高い枠順の配置だと思っていて、馬場の意識もあるので47-46をベースにそれより緩い流れになる可能性も考えておいた方が良いかなと。平均ペースまで上がる可能性の方が低いだろうとみる。
まず非常に悩んだ上での結論ということで。◎、〇、▲とスマートレイアーまでこの印の上下にはかなり悩んだ。その結果こういう形になったと。どちらかというと消去法的に決めていった形。
◎ヌーヴォレコルトは何がネックだったかというと、やっぱり前半のペースになる。ローズSでも一定レベル対応しているのでもちろんディアデラあたりに比べれば随分不安は小さいとはいえ、圧倒的人気になると少々不安材料として出てくると。ただ今回枠順を見てもペースがそこまで上がる可能性は低い。突くとしてベルルミエールがどう出るかぐらいで、ベルルは同じ社台ファームの馬、自身の適性的にも無茶をしないだろうし、無茶をしないことでヌーヴォのアシストもできるのでペースそのものは落ち着く可能性が高い。その中で、大外に近い枠だが、他にこれといった先行勢もおらず、無理をせずにじわっと2~3列目の外という可能性が非常に高くなったなと。スローからのギアチェンジ伴うトップスピード戦の適性が非常に高い馬で、オークスでも12.8 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 11.3 - 11.8と緩い流れからL2最速、スッと加速する流れの中で中団からしっかりと反応して伸び切っている、エリ女でもスローから12.9 - 12.2 - 11.5 - 11.3 - 11.3のラップ推移で2列目ポケットからスッと出し抜いているように、この馬の良さはとにかく後半の総合力にある。後は前半をいかに楽することができるか、その点でこの枠、馬場状態からも騎手の意識がそこまで前がかりにならないという条件ならこの馬が主導権を取れると。3~4角で外を回されてL1で甘くならないかがポイントにはなるが、土曜でパンパン良馬場ではなかった分、騎手の仕掛けの意識もなかなか難しいと思うし、まあローズS、エリ女でもL1で甘くなったとはいっても完勝、エリ女で負けたのはラキシスだったわけで。基礎スピードもやはり不安は不安だが、ローズSだって中弛みはもちろんあったが800通過は46.5だからね。マイルでもう少し速いペースだと不安だったが、まあ馬場がこういう状況で土曜を終えたこと、枠順的にもこの馬の競馬がしやすい流れになる可能性が高いとみる。少なくとも完全な一貫ペースにはなりにくいだろうとみて。まあ正直追切ももうちょっとぴんとは来なかったけど、そこまで悪くはないし1週前でハードにやっているのもあるからまあスロー気味ならまず勝負圏内には食い込んでくるだろうと。連軸としてマイルでも今回の枠や条件なら信頼していいかな。
〇ストレイトガールはこれもかなり悩んだ。前走の宮記念の内容が物足りない、かつ同じく物足りないスマートレイアーとの比較でみると、ヌーヴォを目標にしながら外からじわっとエンジンをかけながらしっかりと脚を出し切れそうな今回の条件のスマートと、内から器用に立ち回れる馬とはいえそういう馬でも器用に立ち回れないことが多い戸崎とのコンビになってしまうこちら。スローの団子になる可能性が高いことは良い材料だが、隊列を考えると恐らくケイアイエレガント、ベルルのポケットにカフェブリリアント。この直後か末脚を活かすというコメントを額面通り受け取ればそれより後ろもありうる範囲。ただ、昨年のヴィクトリアマイルでは最上位のパフォーマンスで、平均ペースから11.8-11.4-11.2-11.7と徐々に加速、総合力が問われる中で中団内目から進路確保で後手を踏みながらもしっかり反応できたしL1の伸びは流石。短距離戦でも京都1200適性が高くトップスピードの質、そしてそこから持続させるTS持続力が高かった総合力タイプの馬だったし昨年のVM見ても距離は問題ない。また昨年のスプリンターズSでも新潟内1200らしい11.3 - 11.9 - 11.3 - 11.9とコーナーで緩んでからの加速の地点で中団馬群の中から前を向けない中でも直線入りで反応できていたギアチェンジ面の高さも持っている。今回の内目の中で後半の総合力だけなら間違いなく2枚上の存在。スローからのトップスピード戦で包まれながらも反応して最後までいい脚を使ってくるこの馬はやはり怖い。前走は遠征明けも響いた。戸崎は差し馬では基本的に信用はできないけど、まあ京王杯でしっかりサクラゴスペルを勝たせてくれたし、信頼はしていないけど今回応援はしたい。ストレイトの器用さ武器だしスローになる可能性も高い今回の配置なので、積極的に3列目をとってほしい。CW出の追い切りを見る限りしっかりと走れていたし、問題はないはず。
▲ケイアイエレガント
この馬も相当に悩んだ。正直本命にしたかったんだけど、今週の追い切りが良くなかったと思う。休み明け自体は全然気にしていないんだけど、ここまで順調ではない中でこの追切というのがね。ただ、スローからのTS持続戦では全く底を見せていない不気味な馬であることは間違いなく、当該コースの東京1600m準OP戦の勝ち上りが圧倒的。スローから12.1 - 12.1 - 10.9 - 11.1 - 11.4と一気に加速ラップを踏んでじわっと伸び、L1で突き抜けている。このパフォーマンスはやはり馬鹿に出来ない。基本逃げの手に出れば安定する馬で、前走でも上手くスローに落としてそこから12.4 - 11.9 - 11.7 - 11.0 - 11.5と徐々には加速しつつもL2最速、直線入りで明確に出し抜いてきている。スローにコントロールしてからの競馬が理想で昨年のVMは46.2-46.1と平均ペースの中でポジションで優位性を取れなかったのが大きい。スローに落とせそうな今回はやはり上位の扱いをとるべき馬…なのだが、やはり追い切りとここまでの臨戦過程を考えると本命を打つことはできなかったかなというのが率直なところ。まあ前走時本命を打てなかったのはかなり悔やんでいるけど、それでも今回は冷静に見て打てない材料があるから仕方ない。単穴扱いだが条件、メンバー構成、枠の配置は良い。嵌る可能性が高いので一発は軽快しておくべきだろう。ギアチェンジも武器なので京都より府中の方が合うというのもある。
完全予想はこちら↓ 05/17 13:13
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