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・2013年 ジェンティルドンナ(オークス馬)
・2012年 ジェンティルドンナ(オークス馬)
・2011年 ブエナビスタ(オークス馬)
・2009年 ウォッカ(ダービー馬)
・2006年 ディープインパクト(ダービー馬)
過去10年の勝馬の半数はダービー馬またはオークス馬。府中の根幹距離適性が問われているかが解る。
そんな訳でミッキークイーンが非常に面白い馬だと思うのだが…前走の秋華賞のレースがあまりにもハード過ぎた。
ダービー馬のワンアンドオンリーも相変わらずのスランプ。
となると、他の馬を探さざるを得ない。
・2014年 エピファネイア(2014年天皇賞・秋6着)
②→③→④→1着
・2013年 ジェンティルドンナ(2013年天皇賞・秋2着、2014年天皇賞・秋2着)
③→③→④→1着
・2012年 ジェンティルドンナ(2013年天皇賞・秋2着、2014年天皇賞・秋2着)
②→③→⑥→1着
・2008年 スクリーンヒーロー(2009年天皇賞・秋2着)
⑤→⑤→⑤→1着
・2007年 アドマイヤムーン(2006年天皇賞・秋3着、2007年天皇賞・秋6着)
⑤→⑥→④→1着
…というように、天皇賞・秋で一歩足りなかった馬が先行策を取って巻き返すというパターンが多く存在する。
即ち、レース適性が天皇賞・秋よりも体力的な方向にちょっとズレているという事だ。
そこで、天皇賞・秋でちょっと足りなかった馬をピックアップしてみた。
・ショウナンパンドラ(2015年4着)
・ヒットザターゲット(2014年5着)
・ペルーサ(2015年7着、2011年天皇賞・秋3着、2010年年2着)
この中で一番勢いがあり、馬的に一番面白いのはショウナンパンドラだが、鞍上の思考パターンから今回先行策に回る可能性を考えると『?』がつく。
基本的に馬の気持ちや性格や体質を考慮した乗り方をしてこない。何でも自分の型にはめ込んでしまうのだ。
その結果が阪神大賞典と天皇賞・春のオルフェーヴルなのである。
阪神大賞典では馬のはやる気持ちを無理矢理抑え込んだ結果馬を止めてしまい、天皇賞・春では、それこそ追い切り時から性格を矯正しにかかり、結果がアレである。
そもそも、オルフェーヴルの走る原動力は『燃え盛る闘志』である。
それを矯正してしまったら、オルフェーヴルは『ただの馬』になってしまう事すら理解出来ていないという事だ。
逆にルメールは、馬の気持ちや個性を十分に考慮に入れて騎乗する。
ペルーサは今年の夏、5年振りにレースを勝利した。
ペルーサと言えば、気の良さを生かして道中はじっくり構え、終いの脚に掛けるのが定番化していたが、テン乗りのルメールはそれをかなぐり捨てている。
1周目のホームストレッチでハナに立つと後続を一気に突き放した。
自分の前に馬ゴミどころか1頭も他馬が存在しない開けた視界が、この馬のヤル気を解放させたのであろう。
ゴール前では、更にしぶとさを発揮し久しぶりの勝利を手にした。
最後に粘り腰を見せているように、最近のこの馬にはない『ヤル気』をうかがわせていた事にも注目していただきたい。
この馬のスランプは、体調云々の問題ではなく、『ヤル気』の問題だったという事だ。
ルメールは、今までの競馬に『飽き』を感じ『ヤル気をなくした』ペルーサの気持ちを理解したから、スタート時から手綱をしごき、更にペースの落ち着いたホームストレッチで『ハナを奪う』というペルーサにとって未体験な競馬を体験させたのだ。
新しい世界を見せて、再び競馬に興味を持って貰おうと試みたのである。
単なるオープン特別のレースにもかかわらず、ルメールはゴール板を過ぎた時にガッツポーズを見せている。
いかに、この馬の復活させる為にさまざまな思考を繰り広げていたかを私は理解した。
前走の天皇賞・秋は中断からの競馬ながらも、勝馬からコンマ5秒差とそこそこにまとめている。
ジャパンカップは、天皇賞・秋からの距離延長ステップとなる為にペースが比較的落ち着き易い。
ルメールの事だから、おそらく先行策を取って馬が気持ち良く感じるレースをさせてくれる事だろう。
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外国招待馬で評価したいのは、ナイトフラワー。
血統表を見てノーザンダンサーの3×3のクロスの影響が気になったが、オイロパ賞とバーデン大賞のレース内容から、日本向きの柔軟性や瞬発力がありそうな感じ。
父ディラントーマスはダンチヒラインのまとまり系タイプ。
母父パントレセレブルもヌレイエフラインのまとまり系タイプ。
牝馬だけに、まとまり系血統は日本の競馬体系にハマり易いのも特徴。
オイロパ賞は直線で最内から抜け出して来る競馬。
バーデン大賞では、好位置から抜け出したが、大外一気の強襲に捕まった形。
どちらも末脚の持続性というよりは、キレ味で抜け出して、最後の踏ん張りに掛けるような競馬を見せている。日本的な競馬をする馬だなぁという印象。
逆に切り捨てたいのはイトウ。
父父インザウイングスはシングスピールを輩出し、ジャパンカップに実績のある血。
父母父のラストタイクーンの系統もサトノクラウンが活躍中。
母父父のデインヒルもファインモーションを輩出しており日本の競馬にマッチしそうな感じだが、レース振りをみていると、いかにも4本のノーザンダンサーラインの影響ばかりが強く出ている感じ。
何が言いたいのかと言えば、持続力オンリーで一本調子なのだ。
その結果があの逃げ脚質なのかなぁ?と…
そんな訳で、柔軟性が問われる日本の競馬には向かないかなぁ?と見ている。
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今年G1レース2勝のラブリーデイですが、その勝った2勝というのがいかにも『どスローの流れがハマった』といった内容のもの。
巷の評価がちょっと大袈裟過ぎるかなぁ…といった感じ。
おそらく、今回のジャパンカップもゆったりとした流れが期待出来るので悪くはない。
良馬場なら馬券に絡んでくる可能性は結構あるかな?ていった感じ。
しかし、そんな流れになるならペルーサのノーマークの逃げを期待してみるのが穴党の習性です(笑)。
タフさの求められる流れになるようならナイトフラワーの末脚に期待したい。
同じ斤量53㎏でも、激ペースのハイレベルな1戦で疲労を残したミッキークイーンよりは、2ヶ月レース間隔を開けて激戦の疲れを癒したナイトフラワーを上に取りたい。
スローでなければ、ショウナンパンドラも十分あり。こちらもミッキークイーンよりも上位の評価をしたい。
ゴールドシップはいつも言うように、広いコースでは長いバックストレッチがネックに。
天皇賞・春のような戦法もあるが(笑)、いくら体力オバケと言えども、レース中盤から脚を使い続け、上り坂のある府中長いホームストレッチを克服出来るとは到底思えない。
ここ凡走後の有馬記念に期待だ。
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ああだこうだと能書きをたれている間に枠順決まりましたね…
◎⑦ショウナンバッハ
これも普段から述べている事だが、ステイゴールド産駒は集中力が高く、厳しい攻防になってその集中力が最大限に発揮出来る。
今回は自己条件から勝ち上がり、一気にG1参戦。
生温い攻防の自己条件レースでは、なかなか持ち前の集中力が生かされず出世するのにモタついたが、さすがに今回は究極の攻防を体験する事により、持ち前の集中力が覚醒し本来のショウナンバッハを披露してくれるのではないか?と期待している。
前走は少頭数、外枠、スローの三重苦の競馬。
離れた殿追走からの直線一気。
本来気の悪いステイゴールド産駒なら、道中気持ちがキレてしまうはずの内容の競馬だったが、しっかりと集中してレースをしていたのが印象的だった。
完璧な集中状態と見て良いだろう
断然の最速上がりも、最後は手綱を抑える余裕も見せており、文字通りの楽勝。
疲労も考え辛いし、ストレスの残りようもない。
非常に良い形でこのレースに挑めるはず。
府中コースは2勝と府中根幹距離適性が高く、且つ初重賞で新鮮味を感じるタイミング。
弟キタサンブラックに続いて、兄貴もG1制覇といきたい。
○⑱ナイトフラワー
外過ぎる枠順が気になるが、海外馬は基本的に普段とは異質の競馬になる為、新鮮味を有し精神的にアドバンテージを持つ。
レース間隔が開き疲労が無い上に、臨戦過程をみてもリズムが非常に良い。
日本の競馬にも向きそうな雰囲気を持っているので、思い切って狙ってみたい。
▲⑤ペルーサ
どうしても、『ノーマークの逃げが成立すれば…』という条件がつく為に、流石に馬券の中心には出来ないも、そもそも体力豊富な上に気の良さがあり、揉まれず気分良く競馬が出来ればいくらでも変わり身を見せるタイプ。
この枠だけに、出遅れればその場で終りだ。
『単穴』が一番相応しい評価だろう。
△⑮ショウナンパンドラ
臨戦過程や適性的に一番無難も、牡馬混合戦出走が続きレースに対する新鮮味が無くなっているのが気になる。
上記3頭ほどの、パフォーマンスを期待するのはどんなものか?と思う。
△⑨ダービーフィズ
天皇賞・秋よりも体力寄りになるだけに、前走からのパフォーマンスアップが見込める。
ただ、前走あまりにも負け過ぎのような気も…。 11/29 05:52
夏影 予想歴32年 回収率% | 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。 総拍手獲得数:1260 | |
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