|
チューリップ賞の予想の前に、まずは馬場から考えておきたい。先週の馬場を考えると、正直例年の重い阪神よりは2段階ぐらい軽いのかなという感覚だった。阪急杯はもちろんだが、古馬500万下のマイルでの好時計、未勝利戦でも好ラップを踏めているし、ちょっと上方修正してやや高速馬場ぐらいで考えておきたい。結構レベル的にも高いと思うし、このメンバー構成なら47-47辺りで緩まなければ走破時計も33秒台に入ってくる可能性も有ると思う。
そのうえで展開予想だが、このレースは確たる逃げ馬は不在で、行ければクイーンズベストがハナを主張したい、ブランボヌール岩田がスピードの違いでドンキよろしくじわっとハナを狙うかもしれない。内からサクレディーヴァや外枠からクリノラホールが主張していくかもしれない。この辺はあまり決めつけない方が良さそうだけど、基本的には外から内に切り込んでいく方が主導権を取りやすいコースなので、岩田ブランと小牧クリノを中心に進めていきたいかな。クィーンもゲートが安定しているわけでもなくこの距離でスッと行けるかは怪しいし。外が主体的に内に切り込みながらで、ひとまずはそれなりの流れから入っていく。サクレディーヴァやヴィブロスの抵抗次第というところもあるし、内のスペースもそれなりにはありそうだがデンコウアンジュもこの枠だと最内は確定なので多少出負けしてもリカバーしていきそうだし、内の各馬の動きが読みにくいので中目でポジションを取りたい馬にはちょっと難しい競馬になるかもなあという感覚かな。全体で見ると恐らくだが入りの3Fは35秒台で入っていくと思うが恐らくイメージ的には中弛みになる可能性が高いかな。48-46.5ぐらいの可能性は考えておきたいし、まあ一応前述のとおり47秒台のペースには対応できれば理想だが、個人的には後半のトップスピードの質を高いレベルで要求される可能性が高いとみる。阪神マイルなので下りで勢いをつけられる舞台だし、ギアチェンジよりはTS持続力面を重視したい。後半ラップのイメージは12.5-12.0-11.5-11-12ぐらいの感覚かな。中弛みの可能性が高い、基礎スピード面よりもしっかりとトップスピードの質、持続力を持った馬を狙いたい。
◎クロコスミアは想定する展開的に後半のトップスピードの質、持続力という観点で見るならアルテミス組との比較、枠の並びで本命に、ということに。自分でも驚くほどに人気がないんだけど、アルテミスSの内容はかなり良かったはずで、東京芝1600m戦で良馬場、ペースバランスも47.3-46.8、12.4 - 12.6 - 11.9 - 11.1 - 11.2と確かにかなりの中弛みがあったのは確かなんだが、前半はこの馬自身35.5で入っているようにある程度流れに沿った競馬をしている。中団の外で進めながら中団の外で3~4角の緩みで我慢する競馬になったし、勢いをつけてきたデンコウの方が先にトップスピードに乗っていたがそれでもこの馬も徐々にエンジンがかかってくるとL1での伸びそのものはメジャー比較でしっかりと差を詰めて来ていた。個人的にはこの一戦は確かにトリッキーな競馬にはなっているにせよ評価すべきだと思っているし、外から前を向いて直線でのトップスピードの質、持続力という観点で底を見せなかったのは好印象。赤松賞では仕掛けを遅らせての加速でスッと伸びての完勝だったしL1も寄せ付けず。前走は46.9-47.6と年末でそこまで高速ではない中での47秒を切る厳しい流れ、一応平均だが完勝したメジャーが叩きだした時計で、ウイン以下で測ればハイペース。枠も半端でポジションを取りに行こうとして窮屈になって下げながらになったし最序盤のそこそこ速い流れの中で巻き込まれたのも痛かった。12.1 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.6と淀みもなくメジャーが早めにじわっとコーナーで分散させるような競馬でメリハリが利かずの内容だった。個人的には札幌2歳Sで1800でも完全な平均ペースで脚を溜めてポテンシャルで一応プロフェット辺りと比較できるレベルだったなら厳しい流れそのものが合わないとは思っていないんだが、本質的にマイルはちょっと短いと考えるとアルテミスや赤松賞みたいにペースが落ち着いて後半の総合力の高さを引き出せたと言えるのかなと。基礎スピード特化戦には基本的になりにくいチューリップ賞の舞台、展開が読みにくい中で外枠から自由にポジションを取っていける立場、中弛み傾向なら3~4角での外々もメリットの方が大きい。その点も含めてここは本命にというところ。▲とは枠や競馬の仕方で評価を替えた形で、▲はもう外枠なら本命打ってたというレベル。
〇レッドアヴァンセはペースが上がらなければ不安は少ない。少なくとも外から自由に自分のタイミングで動けるトップスピードタイプの中では一枚上だと思っているので素直に対抗。◎クロコスミアとの比較はやっぱりポジションかな。3~4角でペースが上がりにくいレースなのでここで外を回すロス自体はさほどないと思うが、クロコスミアは好位列から2F戦ならトップスピードの質を高いレベルで引き出してきているし、これを後方から押し上げつつ年てもL1だけで呑み込むのは楽じゃないなと感じたのがまず一つかな。一応流れてもやれる可能性はあるとは思うが、血統的にもクラレントやレッドアリオンやサトノルパンの妹、トップスピードの質が最大の武器ではあると思うし、その点では今回の馬場や読みにくいメンバー構成の中での外枠というのは歓迎できる材料。今回に限ってはミルコをあまり意識しすぎずに4角までに前を向ける優位性でしっかりと押し上げながら直線に入ってきてほしい。
▲デンコウアンジュ
クロコスミアのところでも書いているが枠がなあ、という感じ。想定する展開になるので有れば最上位で狙いたい馬ではあるのだが、この馬はしっかりと勢いをつけてトップスピードに乗せてやりたいタイプではあり、2走前はそれが噛み合ったのも大きい。大外8枠から後方で脚を溜めつつ、12.4 - 12.6 - 11.9 - 11.1 - 11.2と中弛みに見事に合わせた騎乗でコーナーで前を向いて外から捲り気味にポジションを上げて勢いに乗せて直線に入ってきているし、そこから質の高いトップスピードを維持してきた。レッドのところで限定的に書いているが、単純にトップスピードの質、持続力だけで考えればこちらの方がまだ上だと思う。ある程度前につけるにしても後ろから行くにしても腹をくくった競馬が必要で、まあここはこの騎手に期待したいと言っておく。前につけるのであればスペースをしっかりと保ってスペースを潰しながら上手く進路をイメージできる騎乗が欲しい。前走崩れたのはクロコスミア同様47秒を切るペースにこちらは外から乗って行ったのが大きい。人気がどの程度か読めない馬だが、後半の要素だけなら最上位だと思っている。今回の枠の並びだと半端に中目の枠に入るよりはまだマシかな。
完全予想はこちら↓ 03/05 11:48
|