| 3連複 1-3-8番
850円的中 |
競馬の祭典ダービーということで、久々に予想文を投稿してみました。
無駄に長いのはご容赦ください。
まず、東京の馬場とコースを考えてみます。
近年、Cコース変わりでの開催ということで、内々がかなり有利になることが通例です。
この影響でほぼ毎回、内枠馬の好走を招いているところは必ずチェックしておかなければならないと思います。
今日土曜日の状態を見てみても、先行馬が止まりにくい馬場であり、後ろすぎると力差があっても差しとどかない可能性があるように見えました。
ということで、まず内枠の逃げ・先行・好位差し馬は、穴候補として挙げておきたいです。
馬柱的に、あるいはオッズ的に一見厳しそうな馬であっても、ダービーに出走できるくらいの馬であれば、この有利を活かしての激走は可能と考えてしかるべきというのが過去の傾向かと思います。
よって、かなり厳しそうではあるマイネルハニー、レインボーライン、実力は十分なエアスピネル、この辺りは頭は無いとは思いますが、3着に食い込む可能性があるのでは。
一方、真ん中~外の枠からは、ある程度の実力を持った馬でない限り、馬券内進出は極めて困難という見解です。
人気薄で外枠というのは、非常に強い消し材料であると考えます。
また、特徴的なのが今回のようなフルゲートでの7番枠と8番枠の低迷です。
どうも、下げるにしても位置を取るにしても、左右両方から寄られやすく、特に揉まれ弱い馬やナイーブなところがある馬にとっては、極端な競馬や厳しい競馬を強いられる傾向にあり、他の枠と比べて著しく成績が悪いです。
この傾向はダービーとJCで特に顕著であり、確かな意味を持つと考えています。
ただ、上位の実力を持った馬であれば、連対まではそれなりに望めると捉えています。
脚質的には、勝ち馬は差し・追い込みが大半であり、逃げ・先行で勝ちきるのも上位人気であることがほとんどということで、優勝馬に関しては人気どころから出ると見てほぼ間違いないと思われます。
ただし、前述のように、相手以下には逃げ・先行・好位馬が度々出現します。
そして、その多くが内枠馬です。
外枠から人気薄が好走するには、上手く内に潜り込ませる騎手の好騎乗が必要となると考えられます。
次に、各馬の力差を考えてみたいと思います。
先に結論しておくと、やはり勝ち馬は皐月賞組からの出現が濃厚と見ています。
まずは勝ち馬を考えてみます。
冗長になりますが、皐月賞を振り返ります。
皐月賞は、ディーマジェスティが大外から豪快に追い込んで差し切りました。
この勝ち方は、無論、ディーマジェスティが強かったからですが、レースの推移から純粋な強さ以外の要素を探ってみたいと思います。
まず、スタートは良くなく、大きく外に寄れました。
この時、スタンド前では強い追い風が吹いていました(私は当日現地観戦していました)。
したがって、スタートのロスは、大外で風の影響を最も強く受けた可能性のあるディーマジェスティにとって、何ら問題なく、強風でテンの加速が楽にできたと見ています。
これによって、スタートが上手くなかった割に、スムーズに中団やや後ろ、サトノダイヤモンドの直後につけることに成功したのではないでしょうか。
そのままいつでも動けるポジションで折り合い良く進み、向こう上面の苦しい向かい風地帯も上手く壁を作ってスタミナの温存につなげることができたように思います。
勝負所の3,4コーナーでは、抜群の手応えのサトノダイヤモンドの真後ろを追走し、ここでも風の影響を最小限に抑えながら、有力馬を射程に収めつつ、最高の形で加速していくことができたと思われます。
直線では最初、サトノダイヤモンドと脚色はほぼ同等だったように見えます。
しかし、サトノダイヤモンドがリオンディーズの斜行の影響によって、さぁ加速という坂のところで不利を受け、失速した瞬間に、脚色が逆転。
ディーマジェスティが急激に加速して(したように見えて)差し切っています。
この時、直線は強い追い風であり、この恩恵を最大限受けられるポジションにいたのが、ディーマジェスティとマカヒキであったのではないかと考えています。
2頭の急激な(ように見える)加速は、もちろん、脚質的なものと脚が十分に溜められたからというのもあるでしょうが、風の恩恵を受けたからというのもあるのではないでしょうか。
このように振り返ると、ディーマジェスティには当日の天候から有力馬のいざこざまで全てがプラスに働いたと捉えることもできます。
ちなみに、風が競走馬に与える影響がどの程度なのかということについては、はっきりしたデータは持ち合わせていません。
当日の気象データによると、風速は大体5m~10m以上はあったようです。
この数値は私の体感的なものよりもやや弱いくらいですが、まぁ平均するとこんなものだったのでしょう。
これを人間の陸上競技に当てはめると、風速1mで0.1秒のタイム差があるらしいので、かなりの差です(風速2m以上で参考記録になってしまうそうです)。
私は競走馬の場合であっても、強風によって大きな影響があるのではないかと考える方です。
そう考えるならば、ディーマジェスティと2着以下との差は、ダービーで縮まっても些かも驚くことができません。
では、2着のマカヒキはどうだったか。
こちらは後方からじっくり脚を溜めて、自身の強みを活かす競馬でした。
注目すべきは3,4コーナーで、サトノダイヤモンドの真後ろを通ったディーマジェスティのさらに真後ろを、このマカヒキが突いたところにあると考えます。
つまり、マカヒキもディーマジェスティ同様、風の影響を最小限にコーナーを終え、最後の直線で自慢の末脚を如何なく発揮したことになります。
加えて、前述のように、風の恩恵を最大限受けられる位置にいました。
これで勝ちきれなかったというのは、ディーマジェスティとの位置取りの差だったとも言えるし、鞍上の川田騎手にしてみればディーマジェスティの存在は誤算そのものだったのではないかと想像します。
サトノダイヤモンド以下はきっちり差し切っていますし。
それと、最後の脚色が最も良かったのがこのマカヒキであり、脚を余したように見えるので、普通に考えれば、このタイムで脚を余しているというのは非常に高い能力ということになります。
ただし、パトロールビデオを見ると良く分かりますが、マカヒキは直線で一頭大外も大外を通っており、風の影響が強かったと見ることもできると思います。
風は馬の真後ろから吹いていたというよりも、スタンド側から向こう上面にかけて、やや斜めに吹いていましたので、外側斜め後方に馬がいれば風の強さは減衰していたのではないかと考えています。
そう考えると、ディーマジェスティよりもマカヒキの方が風の恩恵を受けていた可能性はあると思います。
こういった考えをもとに、個人的には3着サトノダイヤモンドの方が、ディーマジェスティとマカヒキよりも強い競馬をしたのではないかと推測しています。
それは、ディーマジェスティの何もかもが上手くいった競馬と表裏一体と言えます。
サトノダイヤモンドはスタートから道中までは素晴らしい流れだったためか、3,4コーナーでは自信を持って勝ちに行ったことが、結果的には仇となってしまったように思います。
先陣を切って大外から仕掛けたため、風の影響を受けたと考えられますし、何より直後のディーマジェスティ、マカヒキの良い風除けになってしまいました。
加えて、脚を引きだそうとした時にリオンディーズからの不利を受け、かなり怯んでしまいました。
そこをタイミング悪くディーマジェスティに突かれる形になりました。
しかし、すぐさま体制を立て直し、エアスピネルとリオンディーズを抜き去っている点は、強さを見せたと言って良いのではないでしょうか。
とはいえ、向こう上面で強風を受けまくっていたであろうリオンディーズが垂れてきたのと、そもそも距離がベストではなさそうな上にもろに馬体をぶつけられていたエアスピネルを交わしているだけとも言えますから、五十歩百歩ではないかとも判断できます。
そこで、その内にいたマウントロブソンとの脚色の違いに注目したいと思います。
サトノダイヤモンドとマウントロブソンの脚色を比べると、サトノダイヤモンド、不利を受けた直後はマウントロブソンに脚色で劣りかけているのですが、そこから盛り返して最終的には脚色で勝っています。
マウントロブソン自体の脚色は、エアスピネルより若干劣り、リオンディーズよりも気持ち上かなという感じに落ち着いてゴールしています。
内の馬場がかなり荒れていたことも加味すると、エアスピネルとほぼ同等、リオンディーズよりも若干上程度、このような余力だったと推測したいと思います。
それに沿うと、サトノダイヤモンドが不利を受けた後、マウントロブソンの脚色を上回ったというのは、確固たる実力の証と考えます。
また、当日、私はパドックでサトノダイヤモンドを見たのですが、どうにも仕上がり切っておらず、不調なのではないかとさえ見えました。
これも加味するとすれば、名門・池江厩舎がメイチに仕上げてきたサトノダイヤモンドの能力というのは、リベンジに足るのではないかと思えます。
脚質的にも最もスムーズに競馬ができそうなのがサトノダイヤモンドであり、今の東京の馬場にもマッチしていると言えます。
これで内枠だったら間違いなく本命でした。
4着エアスピネルは、正直、皐月賞であそこまで頑張るとは思いませんでした。
もっと大敗するのではと見ていました。
しかし、私が思った以上に力があるのか、ディーマジェスティや3強に肉薄してきました。
今回は好枠です。
勝つまでは厳しいとは思うのですが、相手以下としては十分ありだと考えています。
5着リオンディーズは、サトノダイヤモンドの次に強い競馬をしたと見ています。
ポテンシャルの高さで言えば、ナンバーワンかもしれないです。
しかしながら、ここまでの出走レースとそのレースぶりを見ていると、ダービーでは逃げるか多少折り合いを欠いてでもの苦肉の策としての番手での競馬か、あるいは力で抑え込んでの最後方近辺からの競馬か、どちらかしかできないのではないかと予想しています。
その点、枠もあまり良いところではなく、そもそもしっかり競馬できるのかというのが心配です。
かかってしまえばこのメンバーですし、当然好走が難しくなります。
かといって力で抑え込んでも差し届かない、あるいはキレで他馬に劣るというのは濃厚です。
勝利という観点から見ると、兄・エピファネイアがJCを制した時のように、鞍上と喧嘩しながらでも逃げるしかないのではないかと見ているのですが、そんな走りをさせるでしょうか。
角居厩舎とM.デムーロ騎手の手腕に注目です。
6着マウントロブソンは、この馬も個人的にはパドックで調子が良く無さそうに見えた一頭。
さらに道中ではリオンディーズのすぐ後ろで先行していたにも関わらず、最後まで抵抗するというタフなレースぶりを見せていました。
今回、ダービーでメイチで出てこれるのだとすれば、枠はあまり良くありませんが、相手候補として考えても良いのではと考えています。
勝つまでは正直どうかと思いますが、上手く内に潜り込めれば、激走はあり得るはずです。
7着以下に関しては、勝利という面においては、巻き返しはかなり難しいだろうと思うので、省略します。
皐月賞の振り返りはここまでにして、別路線組をチェックしていきます。
まずはプリンシパルSの勝ち馬・アジュールローズ。
これが内枠だったら間違いなく買い目に入れていたと思うのですが、中途半端な枠になってしまいました。
他の馬との兼ね合いで、切ってしまって良いだろうと思っています。
青葉賞の勝ち馬はヴァンキッシュラン。
強い勝ち方でしたし、母系がスタミナに溢れる欧州血統ということで、消耗戦には強そうですし、上りもかなりのものを持っていそうなので、意外性に富んでいます。
菊花賞で狙ってみたいところで、ダービーでもヒモには入れておくべきレベルかなと思っています。
青葉賞2着のレッドエルディスト、こちらも素質的には強いと思いますが、現時点では相対的に良くて掲示板までかなと思っています。
京都新聞杯組のスマートオーディンは、上り最速を連発していますし、上りの質も段違いではあるので、ヒモには入れておかなければならないだろうと思います。
ただ、いずれもペース自体は落ち着いてのものなので、ハイペースになると脆さが出るかもしれないです。
ドスローのヨーイドンなら非常に恐いという立ち位置。
京都新聞杯2着のアグネスフォルテ、こちらももっと内枠だったなら、狙ってみたかったです。
良くて掲示板ではないでしょうか。
NHKマイルカップ組は、ロードクエストがはまればかろうじて、という気もしますが、中距離以上では皐月賞で勝負付けが済んでいるようにも思えます。
さらに前述のように7番枠は相当な死に枠ということで、ここはバッサリ切ります。
ということで、私の考える各馬の能力的な比較順位付けは、サトノダイヤモンド≧リオンディーズ≧マカヒキ≧ディーマジェスティ>エアスピネル≧マウントロブソン≒ヴァンキッシュラン≒スマートオーディン(≧ロードクエスト)、こういった序列です。
>は明確な力差、≧は微差、≒は同等、こういう意味で捉えていただければと思います。
で、サトノダイヤモンドは枠が死に枠ということで若干割引、リオンディーズについては極端な競馬しかできないのではないか、つまり実力を出しきれないのではないかという懸念から割引、ということでこの2頭の評価は下げます。
ここまでで勝ち馬候補に関しては、ディーマジェスティ、マカヒキ、の2頭に絞ります。
相手候補は、サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マウントロブソン、ヴァンキッシュラン、スマートオーディン、の5頭。
穴候補に、マイネルハニー、レインボーライン、エアスピネル、の3頭。
ディーマジェスティとマカヒキ、、勝ちきるのはどちらかということを考えると、実力的にも枠的にもは微差の2頭、結果を左右するのは、最後は騎手でしょう。
蛯名騎手、川田騎手ともにダービー未制覇で、実績的にはそれほど差がありません。
では、過去の同条件のレースでは二人はどうか。
恐らく多くの人が想像する通り、私も蛯名騎手が勝っていると考えています。
絶好の1番枠を活かしきる、ディーマジェスティの力を引きだしきっての、最高の騎乗を見せてくれるのではないかと。
一方の川田騎手、彼がダービージョッキーになれるのかどうか、ここが今までで最大のチャンスでしょう。
これを活かしきればさらに一皮むけるのではないかと思ってみているのですが、個人的には彼は先行した方が持ち味の活きる騎手で、差し・追い込みでは脚を余すことが多いのが気にかかっています。
この大一番で、それを克服するような騎乗ができるのか。
老獪な蛯名騎手が手玉に取るのか。
非常に楽しみです。
馬券的には今回はディーマジェスティを上に取りたいと思います。
よって、本命:ディーマジェスティ、相手:マカヒキ、サトノダイヤモンドとし、3着以下はオッズが付きそうなマイネルハニー、レインボーライン、エアスピネルをメインに据えたいと思います。
買い目は、馬連1-3,8の2点。3連複1-1,3,8-1,2,3,4,5,8の7点。
加えて、普段は買わないのですが、ダービーと言うことで3連単を買うことにします。
1-3,8-2,3,4,5,8,9,10,12,14の16点買いです。
予想は以上となります。
ご覧いただきありがとうございました。 05/28 21:45
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