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今月の府中2400mの1~3着の血統を見ていたら、理由はわかりませんがタニノギムレットを父か母父に持つ馬が好走していました。
5月6日メトロポリタンSは産駒のシルクドリーマーが10人気2着。5月13日緑風Sは母父タニノギムレットのパフォーマプロミスが4人気2着、産駒のネイチャーレットが5人気3着。5月21日のオークス当日の3歳未勝利戦は産駒のサンデームーティエが4人気1着、産駒のベストプライドが5人気3着。
タニノギムレット自体ダービーで力強い勝ち方をしているのだから何ら珍しい事ではないかもしれませんが、府中2400m4戦中3戦で、サイアーランクで30位前後の種牡馬を持つ馬が馬場状態も関係なく9頭中5頭も馬券になっているというのが不思議でなりません。もう少し遡れば、距離は違いますがブラックスピネルやハギノハイブリッドが府中で勝ったのもなかなか自分では呑み込めない部分があります。
そしてもう一つの2400m先週のオークス。今度は1~4着迄デインヒル(父ダンジグ)を持つ馬が占める格好に(1着ソウルスターリングの父母父、2着モズカッチャンの父父、3着アドマイヤミヤビの母母父、4着ディアドラの父父)なりました。デインヒルといえば直線的に走る推進力(自分だけのイメージです)で父ダンジグも似たような印象。
タニノギムレットとデインヒル・・・無理矢理共通点を探せば、タニノギムレットはグロースターク(リボー)の奇跡の血量(3×4)を持ち、デインヒルは自身の母父がヒズマジェスティ(リボー)ということで、大舞台に強い底力の血が比較的近めにある・・ぐらい。
参考にするならスピード傾倒より重たいくらいの血からということになるでしょうか。
◎サトノアーサー
まさかサトノの馬で川田が2年連続でダービーを・・・なんて思いますが、サトノは殻を破ったし四位だってウォッカ、ディープスカイで連覇しているし、無い事もないと根拠なく考えたりしております。
最初に切ってしまう方も結構いるかもしれません。第一旧来から云われているダービーポジションから進めていくのは難しいし、最初に脚を使うと後半の脚に影響し兼ねませんからね。
しかしながら戦績を振り返ると・・・
新馬阪神内回2000は早めに仕掛けていき最後の最後に1着同着迄長く良い脚を繰り出し、シクラメン賞はスロー⇒トップスピード戦で相手弱いのもあり3馬身以上の差で楽勝、きさらぎ賞道悪は4角で置かれぎみになるも渋とい脚で2着に滑り込み、前走毎日杯は前後半差0.8ややスローを最後方から進めてアルアインを半馬身差迄詰めての2着。全てのレースで出遅れというわけではありませんがソーっと出して後半勝負の形ばかりですが、4戦とも川田で通しているのは感触を掴んでいるという意味では良いですね。血統や伸び方からも距離は長いほうが良いと思います。
ディープに母方ND系2本で走る確率が高まる事は巷間言われてますが、この馬は3本のND幹、母父リダウツチョイス(デインヒル)、母母父ヌレイエフ、4代マニラ(リファール)があります。リファール(4×5)、ND(5×5×4)は先週のアドマイヤミヤビに似てますね。(因みにマニラはダンシングブレーヴがブリーダーズカップ・ターフで4着に沈んだ際の勝ち馬です)。
ペース如何に拘らず最後は一番良い脚を出してくると信じて本命。
ウイナーズサクルが勝った時のサーペンアップくらいの脚、あるいはそれ以上の脚を期待。
◯ベストアプローチ
下記の通りの半数絞り込みでダンビュライトが洩れてしまったので傾向及び改めてレースを見直してこの馬をピックアップ。機敏性が無いというか不運というか、よく見直してみると結構不利を被っていたりスムーズに運べなかったりと損をしている面がありました。ソコソコのトップスピードもありますが、ニューアプローチ(ガリレオ⇦サドラーズウェルズ)に母父エフィシオ(ハイペリオン系)なのである程度流れて底力を要求されたほうが良い筈です。日本では最近見られない母父ハイペリオン⇨フォルリの直系なので父方同様成長血統である事も併せて今後注目したいところ。気掛かりはやはり青葉賞からというところですがハイペリオン色濃い馬は回復力が早いという特性を持っているので力は出せる筈。
〇ダンビュライト
よくよく見ると馬券になってないのは朝日杯FSだけなんですね。何で惨敗したのか見ていてもよくわかりませんが、進路どりに失敗したか余力がなかったか直線はあまり押してない様に感じました。その1戦を除けば、馬場、場所、ペース関係なく上に来ている事からも能力は高いんでしょうね。皐月賞も強い3着だったし、この馬も上にラブラドライト(近走、万葉S・ダイヤモンドS共に8歳ながら2着)がいるように距離が伸びて更に強さを見せてくる可能性もあるので注目したいところです。
不良の道悪実績もあればマンボ系で高速馬場も良いでしょうし、スタートも悪くなくペース不問・・・と一番不安が少ない馬かもしれません。(スローからのトップスピード戦のみ優位性は無いかもしれません)。
何といっても血統的特徴はファミリーライン上にキャサリーンパー(リヴァーマン×母父リボー)があり、底力を強烈に伝えてくる牝系はマリアライト、クリソライト等を出しています。
▲アドミラブル
チョウカイフリート以来青葉賞馬を何度となく軸にして外してきた過去から、中心にとはいきませんが、やはり3連勝の中身と府中2400mで好走出来るスピード、スタミナ、血統からも今度こそと思われる馬かと思い単穴。
序盤こそよくないかもしれませんが道中動けて尚且つ最後に良い脚を引き出せるのは強みで血統に違わぬ走りを見せています。
ディープインパクト産駒と同時に母方が強力です。
母父シンボリクリスエス(スタミナ型ボールドルーラーを引いたロベルト系)、母母父トニービン(グレイソヴリン系)、4代サドラーズウェルズと骨太なイメージ。
ファミリーラインがまた強烈で、母母グレースアドマイヤはリンカーン(日経賞、阪神大賞典、京都大賞典勝ち、春の天皇賞2着)、ヴィクトリー(皐月賞馬)を、3代母バレークイーンはフサイチコンコルド(ダービー馬)、アンライバルド(皐月賞馬)、ボーンキング(京成杯勝ち、ダービー4着)を送り出しています。
不安はやはり青葉賞での走りの影響が出ないかどうかだけで、ラスト5Fを切った付近から捲り気味に動いて行って最後まで脚を絞っているわけでして、昨年のヴァンキッシュラン程ではないにせよ、最後の最後に鈍るなんてことも無いことも無いですね。
△ペルシアンナイト
ダンビュライト同様、色々違った条件で好走してきており、血統的にも切れない一頭。
従来のハービンジャー産駒とは違う印象、母父サンデーサイレンス、母母父ヌレイエフ、4代ホステージ(ニジンスキー)。ただどちらかというと急坂があったほうが良さがでているような気はします。
△スワーヴリチャード
ソツなく乗れた共同通信杯の楽勝振りを見ていると、ここも良さそうです。
血統と人気からの絞り込み
府中2400mや新潟外回で結構な確率で好走するのが、母方2代か3代にND系を持つ馬をチョイスする事。過去5年のダービー結果に当て嵌めると15頭中11頭で73.3%。これに1番人気と3番人気及びND系サイアーを拾えば15頭中15頭で100%となります。
これを今年の出走馬に当てはめますと・・
母2代か3代にND系を持つ馬
カデナ
クリンチャー
サトノアーサー
ジョーストリクトリ
ペルシアンナイト
マイスタイル
1番人気と3番人気馬(現時点)
アドミラブル
スワーヴリチャード
ND系サイアー
ベストアプローチ
以上半数の9頭になりました。
果たしてこの中の3頭できまるかどうか。
過去5年以前は見ていません。 05/27 22:58
下彦
予想歴31年 回収率% | 総拍手獲得数:1600 | |
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