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◎アエロリット
本命は割とスッと。と言っても不安がないわけじゃない、できればカワキタエンカより外で外過ぎない枠が理想だったので、最内枠でカワキタが外から内に切り込んでくるまでに五分以上のスタートでしっかりとペースに対して主導権をとれるかどうか?というのがリスクとしてはある。一番厄介なパターンがドスローからの2F戦みたいなトップスピードの質を高く要求されるパターンで、それを除けばどういう展開でも対応してくると思っている。また雨もぱらぱらとは思っているが、ここは読みにくいし仮に思ったよりも降って標準ぐらいの馬場になったとしても、桜花賞では時計が掛かった稍重の中で46.5-48.0とハイペースからの11.1 - 11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.9 - 12.8と淀みない中で出負けして後方からの競馬になったがL1までしぶとく伸びて一番いい脚をラストで使ってきているようにタフな馬場でペースが上がっても脚を削がれていないのが強み。なので仮に雨が結構降ったとしても対応できる。そのうえで、ペースが速い中で末脚を引き出せる基礎スピードの高さ、そしてクロフネ産駒にありがちなTS持続が甘い、というのがこの馬には無い。クイーンCでも46.8-46.4と平均ペースを好位で進めて11.4 - 12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6と中弛みからの再加速でしっかりとL1まで食らいついての2着。L2最速地点ではミヤビにキレ負けもL1はむしろ食らいついていた。このミヤビがオークスではL1でもしぶとく伸びてきていて、単純な末脚比べという観点で見ても結構やれている。これまでのクロフネ産駒の中でも最高傑作になる可能性が高い馬で、非常に高いレベルで言えばトップスピードの質だけ最上位相手に足りない、後は全てにおいて高いレベルでまとめてきている。出負けして仮に中団ぐらいになったとしてもスローで3角の下りからの4F戦なら多分対応して差し込んでくると思うし、それでも理想は平均ペースの中で2列目のポケットで進める形。逃げてもいいしどういう競馬でも大丈夫だと思う。距離も2400ぐらいまでは行けると思っているので、素直に信じたいかな。この世代の牝馬でも総合的に見れば最強かも?と思っているぐらい強い馬。
〇ディアドラ
対抗はこの馬にした。秋華賞というのは基本的にはTS持続型が優位でディープ産駒が結構結果を出しているのもその辺がある。基礎スピードを最低限問われるレースなので、この馬の場合はひとまずタフな馬場だが桜花賞で46.5-48.0と1.5のハイペースでしっかりと後方から脚を引き出せているのが大きいし、オークスの場合は流石にアドマイヤミヤビには見劣ったが4秒近い超超スローからの12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.2 - 11.6と4F戦の中で中団内内から上手く立ち回ったと言ってもしぶとく伸びて3着争いでもアドマイヤミヤビとの比較。リスグラシューは撃破できている。スローのTS持続特化に近い競馬の中でも末脚の絶対量で一定以上の結果を見せてきた。紫苑Sでは61.3-58.5と3秒近い超スローからの12.8 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 11.4 - 11.4と3~4角以降加速していく中で大外ぶん回しと苦しい展開になりながら、L1の地点で一気に詰めてきて推定で10秒台の脚を使っているか?というレベル。桜花賞・オークスのパフォーマンスとしてリスグラシューとの比較でみても互角にやれているし、前走の内容も良かった。ペースが上がっても問題なく脚を使えるのが魅力で基本は出し切りたいので外枠がそこまでデメリットにならない。平均ペースが理想だが、ファンディーナ辺りを目標に各馬が3角の下りで動いてくれればそこで我慢して直線勝負も可能だし、この面子なら通用すると思う。
▲リカビトス
3戦3勝無敗なんだが、何よりも言えるのがエンジンが掛かってからが良い。基本的には秋華賞で求められるのは基礎スピードを最低限持っていること、3角の下り以降じわっと加速していくという流れで長くトップスピードを維持できるか?がポイントでこの馬の場合は少なくとも後者は見せていると。前走の八ヶ岳特別が48.6-45.7と3秒近い超スローだが、12.0 - 11.8 - 11.4 - 11.0 - 11.3 - 12.0と5F勝負でTS持続戦を後方中目から直線で序盤は少し反応が鈍かったが外に出して減速ラップから徐々に伸び始めてL1でグンと来た。このレースは5Fで見れば上がり57.5なので少なくとも後半1000mは中長距離的なレベルを要求されている、その中でL1で余裕をもって突き抜けていてTS持続力が高い。後は基礎スピード面だがここまで来ると血統を頼る。ディープブリランテは本人がそうだったように高速馬場で平均ぐらいで流れる競馬で結果が出ていた。産駒傾向も結構そのイメージが強くて、セダブリランテスや早熟だったがディーパワンサなんかも上がり勝負よりある程度流れた方が良い、そういう馬が多い。母系は遡ればグロースターク(リボー系)がいるし、中距離での厳しい流れで噛み合いそうな感じはある。一発を秘めていると思うので思い切って。
△ファンディーナ(変更)
雨の影響が小さいかなと思っていたんだが、思ったよりも雨が降っていて時計がある程度掛かっていたと。この馬の場合皐月賞もローズSも言えることは高速馬場状態で平均ペースで流れていたのでそこで脚を削がれていた可能性が一つあるのと、もう一つは本仕掛けが早いと甘くなる可能性が高いというのが一つあった。なので高速秋華賞だとどちらも起こり得ることなので難しいなと思っていたんだが、雨の影響が顕著に出そう。この馬はつばき賞でも驚かされたしフラワーCでも驚かされたが、どちらも共通点は時計が掛かっていた馬場で圧巻のパフォーマンス、というところ。この馬は恐らくパワー型で、他の馬が速い脚を使えないようなタフな馬場でもそこで速い脚を使えるというのが魅力になる。緩い流れから一気にタフな馬場で速い脚を使ってくるタイプなので、雨が降って他が鋭い脚を封印される、他の馬の仕掛けが遅れるパターンになればそれだけこの馬のタフな馬場での瞬間的な反応が武器になりやすい。今の雨の馬場だと3角の下りの地点で勝負にという意識は恐らく薄れてくると思うので、それならばこの馬にとってチャンスは大いにある。フラワーCは相手が弱かったのは間違いないが、あの時の馬場で12.3 - 12.3 - 12.4 - 11.2 - 11.7とL3-2で1.2もの加速で一気にスピードに乗るギアチェンジってのはえげつない。一瞬の脚は間違いなく怪物レベル、雨の影響で基礎スピードもパワー型になると思うし、仕掛けの意識も下がってくれば怖い。流石に後で変更して重い印、というのはあれなんだけど、これだけ雨の影響があればこの馬の良さが出る可能性が高い思う。連下だけど1着も十分期待できるかな。
△リスグラシュー
もうちょっと明確に渋れば面白かったけど、現状1番人気で軽い馬場で信頼できる武器というのはちょっとないかなと。例えばローズSにしてもチューリップ賞にしてもある程度流れてはいるが軽い馬場だとどうしたって速いラップを要求される。ここでトップスピードに乗るまでに時間が掛かってしまってL1でバテ差し。これはギアチェンジ面だけでなく単純に質的に最上位相手に見劣っていると考える必要があると。まあいい物差し馬ではあると思うが、良馬場で各馬が余力があり質的なレベルを要求されてしまうと…まあ京都の内回りの方がこの馬にとっては脚を出し切りやすい、3角下りから分散してというのは適性的にはラビットランが分からない中で恐らくこの馬はエンジンがかかりにくい分、またトップスピードの質で少し見劣る分、噛み合う可能性が高い。ただやはり少し渋ってもう少しポテンシャル寄りの競馬になってこないとと思う。連下までかな。 10/15 14:05
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