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12月15日(日) 阪神11R 芝1600m 朝日杯FS
1.ジュンライトボルト(キングカメハメハ)[D]
2.ビアンフェ(キズナ)[D+]
3.ペールエール(ダイワメジャー){s}[C-]
4.トリプルエース(Shamardal)[D+]
5.マイネルグリット(スクリーンヒーロー)[D+]
6.サリオス(ハーツクライ)[C-]
7.ウイングレイテスト(スクリーンヒーロー)[D+]
8.タイセイビジョン(タートルボウル){fe}[C-]
9.グランレイ(ルーラーシップ)[D+]
10.エグレムニ(キズナ)[D]
11.カリニート(ルーラーシップ)[D-]
12.レッドベルジュール(ディープインパクト)[D+]
13.プリンスリターン(ストロングリターン)[D]
14.タガノビューティー(ヘニーヒューズ)[D]
15.メイショウチタン(ロードカナロア)[D]
16.ラウダシオン(リアルインパクト)[C]
先週の阪神JFでは短距離実績先行馬として軽視が基本パターンであるレシステンシアが圧勝したことで、馬場の高速化による影響(皐月賞やダービー予想では近年相当に意識する必要がある)をこの条件でも踏まえなければならないことを痛感したが、よくよくレシステンシアの能力を検討していく中で、ファンタジーSの内容が実は1頭抜けていたことが判明(指数出しをしていなかったことで、僅差であれば強くないと簡単に割り切ってしまっていた)。想定指数1位もレシステンシアだった可能性が高かった。また、マルターズディオサの好走も見抜けていなかったが、こちらは上がり実績を過少評価していた。それならばこの条件でのデータ予想はまだ見切る必要はないのかもしれず、朝日杯でも掲載するが、予想は若干変化をつけてみたい。
まずは伝統的な消去法から。
このコース条件で求められるのはスタミナと末脚。スタミナに関しては、距離実績(とその内容)である程度の判断が可能である。ベストパフォーマンスレース(BPR)とセカンドパフォーマンスレース(SPR)の距離実績が1200m以下までの馬は消しで、1400m以下の馬は、GS(グレイソヴリン)系の血統系統を有する場合、Aランク騎手又はBランクの外国人又は地方出身騎手が騎乗する場合、指数2位以内かつ調教評価が[B-]以上の場合を除いて軽視する。
※BPRは一番近走の重賞3着以内、OP連対、条件戦以下勝利に該当するレースのことであり、SPRは二番目に近走の前記を満たすレースである
スタミナ判定の次に末脚の分析を行う。阪神マイルは、外回りコースができてから末脚が非常に重要となっているが、中団で折り合って、流れに乗った上で速い末脚が使えることが望ましい。第一に、上がり2位以内経験を必須とする。
末脚の力を測る具体的な判断基準として、A.BPRまたはSPRにおいて、3角12番手以降または4角11番手以降の追い込みではなく(上がりが2位より0.8秒差以上速い場合を除く)、B.当該レースにおいて上がり2位以内経験がある(A.が1番手の場合は3位まで可)、とする。阪神芝コースが改修された2006年以降の阪神JFと阪神に舞台が移った2014年以降の朝日杯(19回分)で、近2走に上がり2位以内がなく馬券に絡んだ馬は4頭しかいない(レシステンシア、ウインファビラス、クロフネサプライズ、ライステラス)。
続いて能力である。これは、(距離調整後の)指数1位馬を有力視する。なお、1800m以上からの臨戦馬の指数は多少低くても先行馬かつ当日5番人気以内であれば注視する必要がある。
次に、未知馬や1800m以上での低指数馬の手応えを確認する。手応えが並み以下だった馬については、中弛み超高速上がり又は重馬場等の条件、持続SHPに注目する。
以上のデータ項目を土台にして、2019年のメンバーを分析していく。
スタミナの土台として、BPRとSPRが1200mの軽視対象馬は、カリニート、トリプルエース、マイネルグリット。トリプルエースは前走、和田騎手の下手乗りのせいもあるので、保留として、他は消しで良いだろう。
BPRとSPRが1400m以下という馬に該当するのは、エグレムニ、タイセイビジョン、ビアンフェ、プリンスリターン、メイショウチタン、ラウダシオン。超高速馬場なのでこのあたりまでは警戒する必要があると思われるが、過去は基本的に軽視してきた組。今回の指数2位以内馬は、サリオスとタイセイビジョンだろうか。少なくともタイセイビジョンは消さないほうが良いだろうし、ルメール騎手の乗るラウダシオンも残る。
続いて、末脚を確認する。近2走に上がり2位以内がなく、条件戦以上で上がり2位以内もないカリニート、ビアンフェ、メイショウチタンは軽視対象。
指数については、今期は算出していないところ、相手関係等から低いと思われる馬を抽出すると、エグレムニ、カリニート、グランレイ、ジュンライトボルト、プリンスリターン、マイネルグリット、メイショウチタン。ダートからのタガノビューティーは掻き込み走法なので消し。
ここまでで軽視対象とならなかった馬はウイングレイテスト、サリオス、タイセイビジョン、トリプルエース、ペールエール、ラウダシオン、レッドベルジュールの7頭。
さて、続いて昨年導入した前走条件を主に上がりの切り口により選別するデータを照合していく。前述した阪神JFと朝日杯FSの過去19回をサンプルとしている。
まず、実績の出ていないのが以下の前走ローテ。
ダートからの臨戦馬(0.0.0.0.0.14)
芝1200mからの臨戦馬(0.0.0.0.0.23)
人気馬もそうそういないので簡易な消去データといったところだ。
続いて、芝1400mからの臨戦馬。以下1~3の条件をクリアすること。
1.全成績において、以下(1)~(4)のいずれかに該当すること
(1)新馬戦を除き、上がり1位が100%
(2)上がり2位以内が75%以上
(3)上がり2位以内が66%以上かつ上がり3位以内が100%
(4)ディープインパクト産駒で上がり2位以内が66%以上
2.前走が非重賞戦なら上がり1位。ただし、東京の条件戦は2位も可
3.前走が非重賞戦なら2勝以上
上記1~3を全てクリアした馬の成績は(3.5.7.4.3.5)。一方、クリアできなかった馬は(1.1.2.3.9.87)となっている。馬券圏好走馬は、レシステンシア、クロフネサプライズ、ライステラス、エイムアットビップだが、BPRが逃げ又は番手で指数も高かった(レシステンシアは想定1位か)3頭と、M.デムーロ騎手が乗った1頭となる。
続いて1600m以上からの臨戦馬。こちらは前走が条件戦以上の馬と新馬戦又は未勝利戦の馬との2パターンに分ける。それぞれいくつかデータ条件を付すが、まずは条件戦以上の馬から。
1.前2走で上がり2位以内がある
2.前2走に重賞戦がない場合、(1)2レース中で上がり2位以内が1つ以下、(2)前走の上がりが2位以下、のいずれかに該当しない
3.前走が条件戦なら2着以内
4.未勝利戦で敗戦歴のある1勝馬(重賞連対馬を除く)
5.未勝利戦で2回以上負けていない
6.前走が上がり3位以下の場合、(1)0.5秒差以上勝ち、(2)0.5秒以上差での上がり1位(ただし、前走の上がり2Fがともに11.4秒以下で前後3Fのラップ差が1秒以上ある場合、上がり1位のみで可)、(3)マイル重賞連対、(4)マイル未使用かつ重賞0.5秒差以内のBPR3以内、のいずれかの実績がある
7.前走が9月以前の場合、(1)0.5秒差以上勝ち、(2)0.5秒以上差での上がり1位(ただし、前走の上がり2Fがともに11.4秒以下で前後3Fのラップ差が1秒以上ある場合、上がり1位のみで可)、(3)マイル重賞連対、のいずれかの実績がある
上記1~7を全てクリアした馬は(12.12.8.10.4.30)。クリアできなかった馬は(0.0.0.2.3.48)。最も活躍馬の多いゾーンだが、凡走馬も多数いる。
次に前走が芝1600m以上の新馬戦又は未勝利戦の馬。こちらのデータはシンプル。
1.当日の人気が4番人気以内
2.キャリア2戦以内で、前走の上がりが2位に0.3秒以上差での1位(11番人気以下馬を除く)
上記1,2の「いずれか」をクリアした馬は(3.1.2.0.0.2)。クリアできなかった馬は(0.0.0.0.0.19)。当日上位人気でダメだったのはロカ、クリアザトラック。
(参考1)データクリア馬の分布
【朝日杯FS】
2018 1~3、10、12、13、15着の7頭
2017 1~3、5、8、9着の6頭
2016 1~4、7、13着の6頭
2015 1~5、9、12着の7頭
2014 1~4、6~8、11着の8頭
【阪神JF】
2019 2~4、6着の4頭(レシステンシア抜け)
2018 1~4、15着の5頭
2017 1~5着の5頭
2016 1~4、11着の5頭
2015 1~5、7~9、12、13着の10頭
2014 1~3、8着の4頭
2013 1~7、9着の8頭
2012 1、3、4、6~8着の6頭(クロフネサプライズ抜け)
2011 1~4、10、15着の6頭
2010 1、2、4、9着の4頭(ライステラス抜け)
2009 1~6着の6頭
2008 1~3、6、13着の5頭
2007 1、2、4~6、8着の6頭(エイムアットビップ抜け)
2006 1~3、8着の4頭
このデータによって今回のメンバーを選別した結果は以下のとおり。
1400m…タイセイビジョン、ラウダシオン
1600m(条件戦以上)…ウイングレイテスト、サリオス、ペールエール、レッドベルジュール
1600m(新馬・未勝利戦)…なし
両方のデータで残ったのは、タイセイビジョン、ラウダシオン、ウイングレイテスト、サリオス、ペールエール、レッドベルジュールの6頭。
(参考2)指数1位馬の成績
2006年以降の阪神JFの指数1位馬(距離調整後)は、アストンマーチャン(2着)、エイムアットビップ(3着)、ダノンベルベール(2着)、アパパネ(1着)、レーヴディソール(1着)、サウンドオブハート(3着)、サウンドリアーナ(17着)、ハープスター(2着)、レッツゴードンキ(2着)、メジャーエンブレム(1着)、リスグラシュー(2着)、コーディエライト(13着)、シェーングランツ(4着)、レシステンシア(想定・1着)。
2014年以降の朝日杯FSの指数1位馬(距離調整後)は、ダノンプラチナ(1着)、エアスピネル(2着)、モンドキャンノ(2着)、ダノンプレミアム(1着)、グランアレグリア(3着)。
合計すると、(6.7.3.1.0.2)。更に当日2番人気以下の1400m臨戦馬を除くと、(5.6.2.1.0.0)と好走率はかなり高くなる。
2006年以降の阪神JF及び2014年以降の朝日杯FSにおいて、当日のレースで上がり1位だった馬の成績は、(10.5.0.4)。上がり2位だった馬の成績が(5.5.4.8)、上がり3位だった馬の成績は(3.2.3.9)となっており、合計すると(18.12.7.21)。コース特性から、上がりの速さはこのコースでの勝ち負けに重要な要素となっているが、今年は馬場がかなり高速化しているので、内枠や前残りにも注意を払いたい。
前残りについて検討しておく。2014年以降の阪神JF及び朝日杯で、3~4角が4番手以内で馬券に絡んだ馬はダノンプレミアム(サウジアラビアRC1着)、ボンセルヴィーソ(デイリー杯2着)、レシステンシア(ファンタジーS1着)、マルターズディオサ(サフラン賞1着)、ソウルスターリング(アイビーS1着)、メジャーエンブレム(アルテミスS2着)の4頭が該当。5着で見るとトラスト(札幌2歳S1着)、シュウジ(デイリー杯2着)、アクティブミノル(函館2歳S1着)、ウーマンズハート(新潟2歳S1着)、ムーンエクスプレス(秋明菊賞1着)が加わる(更に2006年まで遡ると、馬券圏ではクロフネサプライズ、アイムユアーズ、サウンドオブハート、アストンマーチャン、ルミナスハーバーが加わる)。
近年のこの条件のG1は、マイル以上かつOP以上での連対実績のない逃げ先行馬を軽視できると考えていたが、2019年の高速馬場下では距離実績が短い馬や条件戦レベルでもOKとするなど、もう少し幅を広げて考えたほうが良さそうだ。
土曜日の馬場傾向を見るに、引き続きの超高速馬場であり、逃げ馬や内枠馬、内を通った馬の好走が目立っていたことから、バイアス予想にしてみる。
(参考3)土曜日の芝レース3着以内馬の成績(着順,馬番,4角通過順位-レーン,人気)
4R(未勝利2000m):(1着,1番,1-1,8人気)(2着,2番,2-2,5人気)(3着,3番,4-4,1人気)
5R(新馬1600m):(1着,5番,1-1,8人気)(2着,8番,4-2,1人気)(3着,7番,7-2,9人気)
7R(条件1800m):(1着,4番,1-1,5人気)(2着,7番,8-1,3人気)(3着,5番,5-2,2人気)
9R(サザンカ1200m):(1着,8番,1-1,2人気)(2着,3番,3-1,4人気)(3着,6番,6-2,7人気)
10R(条件2000m):(1着,3番,2-1,2人気)(2着,4番,3-2,4人気)(3着,2番,3-2,8人気)
11R(OP1200m):(1着,6番,14-5,5人気)(2着,9番,1-1,1人気)(3着,4番,4-1,6人気)
※逃げ馬が6レース中3勝2着1回3着1回4着1回(3着とハナ差)
※16頭立てが3回、15頭立て1回、12頭立て1回、10頭立て1回で、二桁馬番の馬券圏内なし
※4角3レーンより外から馬券圏内に入ったのは2頭のみ
逃げ馬候補はデータで消えているビアンフェ。能力的に通用しないわけではなく、データで消えているものの、馬券に入れないわけにはいかない。また、2レーンまでで4角を回ることが重要。2レーンまでに入れる可能性が高い馬は、ジュンライトボルト、ペールエール、トリプルエース。
微妙なところにいるのがマイネルグリット、サリオス、ウイングレイテスト、タイセイビジョン、エグレムニ、メイショウチタン。3レーンよりも外に出る可能性もある程度高いので信頼はできない。
それ以外は、外からの差しに回りそうな馬。人気所のレッドベルジュール、ラウダシオンは軽視方向で考える。ラウダシオンは2戦目以降、悪い馬場で走っているため能力が読めず、ルメール騎手が継続騎乗しているところ、タイセイビジョンもいるのにこちらを選んでいる点は気になるが、距離伸びて良いともあまり思えず、大外枠は運がない印象。
デイリー杯組は距離ロスや直線の動きを踏まえると1~4馬ともそれほど力差を感じない結果なのだが、当日はやや外差し馬場だったと考えており、また、サクセッションが早仕掛けをしたため追い込みがききやすい展開でもあったため、ペールエール=レッドベルジュール>ウイングレイテスト、トリプルエースと評価。今回のバイアスや馬番も踏まえた期待値は、ペールエール>トリプルエース>ウイングレイテスト、レッドベルジュールか。
サリオスは、クラヴァシュドールが阪神JFで2着争いをしていたことで能力はそれなりに評価して良いと思うが、初の右回りコースという点とハーツクライ産駒という点で軸の信頼はやや微妙に思う。
(参考4)2014年以降の朝日杯及び2006年以降の阪神JFにおいて、初の右回りコースだった当日6番人気以内馬の成績(2.1.3.3.1.9)。
※馬券圏内馬6頭中4頭はディープインパクト産駒
2014 ネオルミエール 6番人気4着
2015 イモータル 5番人気9着
2015 ショウナンライズ 6番人気14着
2016 ダンビュライト 2番人気13着
2018 グランアレグリア 1番人気3着(ディープインパクト産駒)
2018 ドゴール 6番人気12着
2018 ケイデンスコール 4番人気14着
2007 ラルケット 5番人気10着
2008 ミクロコスモス 4番人気3着
2010 ダンスファンタジア2番人気9着
2011 イチオクノホシ 5番人気4着
2012 アユサン 4番人気7着
2013 ハープスター 1番人気2着(ディープインパクト産駒)
2014 ショウナンアデラ 5番人気1着(ディープインパクト産駒)
2016 ヴゼットジョリー 6番人気5着
2017 ラッキーライラック2番人気1着
2017 マウレア 4番人気3着(ディープインパクト産駒)
2018 タニノミッション 5番人気7着
2019 ウーマンズハート 2番人気4着
逃げ馬のビアンフェを本命にする手もあるが、ここまで逃げ有利ということが騎手にも知れ渡れば、ハイペースになりすぎるおそれもある。その場合、ビアンフェは潰れるので、距離実績もありタフ系の評価指針となる調教時計も踏まえるとペールエールが安定するのではないか。
結論
◎ペールエール(データとアナログの両方とも推せるため本命)
○ビアンフェ(データでは消しも、逃げ脚質を評価)
▲トリプルエース(内を通れれば穴の期待)
△サリオス(能力は上位。外国人騎手ならコースロス少なく立ち回るか)
△タイセイビジョン(能力は上位。武騎手なので後方から外を回すおそれ)
注ウイングレイテスト(内にこだわって乗れば可能性も)
注ジュンライトボルト(データでは消しだが最内で回ることは可能。激走留意)
消レッドベルジュール(圏内に入る可能性がないわけではないが、妙味薄) 12/14 18:07
スカイポット
予想歴22年 回収率130% | また、こちらでも投稿させていただくこととなりました。多忙のため、投稿数はかなり少ないと思いますが、よろしくお願いいたします。 総拍手獲得数:2730 | |
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