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先週日曜日の木更津特別とオールカマーの勝馬について見ると、面白い共通点がある。
下記は、木更津特別、オールカマーの勝馬、逃げ馬、3角でポジションを上げた馬の最先着馬の着順、2角、3角、4角の通過順位と上がりタイムである。
・中山9R「木更津特別」(1600㍍2勝クラス)
1着 ゴールデンシロップ 4→5→3(34.7)
12着 ショウナンアストラ 1→2→3(36.5)
3着 ヘイワノツカイ 2→1→1(35.5)
・中山11R「オールカマー」(2200㍍G2)
1着 ウインマリリン 2→3→3(35.1)
10着 ロザムール 1→1→1(36.3)
3着 グローリーヴェイズ 15→4→3(35.2)
木更津特別の勝馬ゴールデンシロップは、スタート直後は先頭に競り掛けておきながら、1ハロン過ぎから控えてポジションを下げた。
更に3角で更にポジションを更に落として、終いに二の脚を使って差し切る内容。
オールカマーの勝馬ウインマリリンは、1番良いスタートを切りなから、すぐに控えて番手の競馬に徹した。
ゴールデンシロップと同じように、3角でポジションを落とている。
そして、仕掛けをギリギリまで待ち直線半ばから追い出す競馬で差し切った。
両馬とも、ポジション争いで前目の位置が確保出来たらひと息入れ、ラストに二の脚を使っていた。
両レースとも、ハナを奪い切った馬は共にラストは脚が上がり2桁着順。
3角でポジションを上げてしまった馬は、ゴール前で脚が止まり最後に差される傾向があった。
つまり何が言いたいのかと言えば、「持続的に脚を使うとより大きく体力を消耗する」という事だ。
テンとラストの要所でしっかりした加速を見せ、道中は息が入れられるタイプが理想だ。
短時間でしっかりした加速が求められる為、やはりダンチヒの血には注目したい。
ちなみに、ゴールデンシロップの父母はダンチヒ系、ウインマリリンの父父母と母父母もダンチヒ系だ。
スプリンターズSのプレ予想として取り上げたのは、土曜中山10R「勝浦特別」(1200㍍2勝クラス)。
本命に挙げた6番人気のサトノファビュラスが1着。
サトノファビュラスは前々走で、3角4番手→4角7番手とポジションを落としての勝利。
今回は4か月半の休み明けを叩かれ、10kg馬体を絞っての出走。
「ひと呼吸入れられる脚質」と評した通り、上に挙げた理由と同じ理由で本命に挙げた次第である。
スタートはハナを切る勢いだったが、すぐに控えてコスモアンジュを先に行かせる。
コスモアンジュが2着に粘ったように、逃げ馬でも息が入る流れ。
3角では3馬身ほど引き離された通り、しっかり息を入れてきた。
息が入った分コスモアンジュも2着粘れたが、逃げ馬の揃ったレースだとこうはいかないだろう。
1番人気のプレシオーソは力はあるが、スプリント的スピードに乏しいブラックタイド産駒。
タフさに欠ける競馬では、やはりスピードに屈する。
クリノガウディーと重なるイメージで良い。
勝馬サトノファビュラスは、父ロードカナロア、母にダンチヒの血を保有しており、血統面でもファストフォース、ダノンスマッシュと重なる。
◎ファストフォース
前走の内容を非常に高く評価。
スタート直後モズスーパーフレアに競り掛ける勢いを見せたが、すぐに抑えが利いた。
更にはボンセルヴィーソにも前を譲り3番手までポジションを下げ息を入れると、直線では馬場の良い大外に持ち出す余裕すらあった。
4角でヨカヨカに並ばれたタイミングで仕掛けると、末脚を伸ばしてモズスーパーフレアを差して2着を確保した。
逃げたCBC賞のテン3ハロンは32.3。
レコード決着のレースでガンガン逃げでおきながら、次の競馬で息が入れる事が出来ている。
非常に柔軟な心身構造をしており、ロードカナロア産駒の傑作の1頭と考えている。
このレースの結果如何に関わらず、今後も注目してみたい。
母母はダンチヒ系。
更に父母母母はインリアリティ系、母はサクラバクシンオー産駒と最速レベルの血を2本内包しているのも魅力。
春の覇者ダノンスマッシュに一泡吹かせる馬はこの馬だと考える。
多少疲労の不安はあるが、狙ってみたい。
○ダノンスマッシュ
香港スプリントの内容を評価。
外枠から一番良いスタートを切ったが、すぐに控え馬群中断からの競馬。
直線に出てからスパート。
抜群の加速力を見せ、抜け出した。
こちらもロードカナロア産駒。
父母母母はインリアリティ系、母はダンチヒ系。
加速力とスピードに秀たスプリンターらしいスプリンター。
▲クリノガウディー
前走の内容を評価。
一番良いスタートを決めながら、すぐに好位に控える競馬。
スプリント的スピードが薄いタイプゆえに、タフさに欠けるレースではスピード負けしてしまう。
タフなレースになって、ある程度終いが掛かるレースが合う。
前走は、メンバーの大半が33秒台、ないし32秒台の上がりを使っており、タフというにはほど遠いレース内容。
今回は強力な逃げ馬が存在し、且つ体力消耗の激しい馬場となり、パフォーマンスアップがあっても良いと考える。
△シヴァージ
前走軽い凡走で、ストレス疲労無く。
後方待機策からのなだれ込みでどこまで?
抑えの利かないタイプは、今の馬場では厳しいと考える。
メイケイエールは心身が硬直しており、現状では1000直競馬でもない限り無理。
モズスーパーフレアは大外枠からハナを奪おうとすると、どうしても力んだ走りをする時間が長くなる。
その上ビアンフェやメイケイエールあたりに絡まれるとなると、全く息が入らない展開すら予想される。
そんな理由から評価を下げてみたい。
レシステンシアを予想から外した理由は、やはりスプリントとしてのスピードが足りない事。
結果持続力勝負を余儀なくされる為に、一歩足りない競馬になると考える。
宮記念では、仕掛けを遅らせたダノンスマッシュに直線半ばであっさり交わされたように、これが真のスプリンターとのスピードの違いである。
巷では、ある程度前目のポジションに付けるだろうと目されているが、わたし的には差す競馬の方がマシな結果になると考えている。
気性的に勝った性格なので、先行すると前半から脚を持続させる事になる。
差しならば後半脚を持続させる事にはなるが、とりあえず前半は息が入る。
巷で思われているほど、器用な馬ではない。
一度入れたスイッチをオフには出来ないタイプだ。
差し競馬での入着はあるので、3連系の馬券で攻めるなら押さえは必要だろう。
凱旋門賞注目馬。
https://timeline.line.me/post/_dcIpBLirTRuJ7XsEygcR8wS4Su... 10/03 08:32
夏影 予想歴38年 回収率% | 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。 総拍手獲得数:1260 | |
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