|
(レースに対するイメージ)
金曜土曜の降雨少なく、オークスは良馬場での開催となりそう。
ハナは常識的にパーソナルハイだが、ホウオウバニラあたりもありそう。
パーソナルハイは前走のストレスを残した状態。
ホウオウバニラは馬体が小さく体力的な厳しさあり、スローの大逃げといった恵まれた展開にでもならない限り苦戦は免れないだろう。
共に、今回は道中無理はしたくないクチ。
スローでレースは進み、3コーナー辺りから馬群は密集して団子状態になるものと考えられる。
馬場状態云々よりも重要なのは、適性と疲労ストレスの有無。
意外と大逃げや、道中死んだ振りといった両極端な競馬が面白そうな気も。
(ステップ考察)
近年の桜花賞はスプリント向きのスピードが問われており、特に先行して好走するような馬は前向き過ぎる気性がネックとなる。
位置取りショックを施して激走した馬ならば、距離延長による体力負荷増加が辛く感じるステップでもある。
狙うべきは、差し競馬で足りなかった馬だろう。
サークルオブライフ、ベルクレスタ、プレサージュリフトあたりが狙い目と言えよう。
逆にフローラS好走組の活躍が目立つ。
中長距離適性が問われるレースなので、適性の合う馬が好走しやすいのが特徴。
ただ、重賞を激走しての中3週。
圧勝後なら良いが、接戦後だとストレス疲労が残るタイミングでもある。
逆に凡走馬は、適性面や力量面を疑いたい。
忘れな草賞は低い格付けのリステッド競走で、レースによる消耗が比較的低いレース。
このレースの勝馬は常に注意が必要。
近年の活躍馬は無いが、面白そうなのはフラワーカップ直行組。
フローラSや忘れな草賞以上にレース間隔が開くので、ストレス疲労を抜きやすい。
非根幹距離レースなので、根幹距離レースよりも体力負荷小さい事もメリットとなる。
非主流要素が問われるレースだけに、もっとこのレースからの活躍馬があっても良い。
特に今年の上位2頭は3着以下を2馬身以上突き放しており、明らかに能力差を感じたレースでもあった。
オークスとの相性の悪さの原因は、どうしても小回り適性が問われてしまうところ。
逃げ先行有利か、差し競馬なら末脚の持続力ではなく「加速力」が求められてしまう。
この路線からの取捨は、直線の長いコースでの差し好走歴を持つか否かで決まる。
直行ではないものの、2013年の2着馬エバーブロッサムや昨年の勝馬ユーバーレーベンはこのレースを好走すると同時に、府中の差し競馬でも好走している。
(結論)
◎サークルオブライフ
父エピファネイア、母父アドマイヤジャパン
「1600→2400㍍」距離延長、「差し→先行」位置取りショック、「広いコース」。
父、母父より体力と気の良さが受け継がれ、更に母母よりスピード面が強化され決め手のある中距離タイプ。
桜花賞は予想通り、スピード不足で一歩足りない競馬となったが、中距離ならば血統のバランスが良い方向にシフトしてくる。
決め手鋭い差し脚を披露してくれるはずだ。
○スタニングローズ
父キングカメハメハ、母父クロフネ
「多頭数内枠」、「生涯初のG1挑戦」、「先行→差し」位置取りショック。
一見スピード色の強い血統背景も、経歴から薔薇一族の血の影響が強そうな感じ。
シャーリーハイツ産駒の母母母ロゼカラーは秋華賞3着。
母母ローズバドは父にサンデーサイレンスを迎え日本競馬に対する適応力を強化。
オークス、秋華賞、エリザベス女王杯を2着。
伯父のローズキングダムは、曰く付きではあるもののジャパンCを制覇。
スタニングローズはローズキングダムと同じ血にクロフネの血を付加し、スピード色の味付けがなされている。
ちょっと主流色に近づいたタイプだろう。
2歳のマイル重賞で足りなかったあたりクロフネの影響は薄く、クラッシック直前の非根幹距離重賞でパフォーマンスを上げてくるところはやはり薔薇一族の影響なのだろう。
相性の悪いフラワーC勝馬だが、サウジRCで差しによる好走歴あり。
逆に先行したデイリー杯で凡走している事から。
府中コースでの差し競馬に適性を感じる。
更に相性の悪いキンカメ産駒でもあるが、体力補完があるようなら心強い。
2番枠は絶好枠、脚を矯める競馬で。
▲ニシノラヴウインク
父エピファネイア、母父アグネスタキオン
「1800→2400㍍」距離延長、「生涯初のG1挑戦」、「広いコース」、「外枠」。
エピファネイア←アグネスタキオン←カーリアン←レインボウクエスト…と代々気の良さと体力のある種牡馬を重ねて生産された馬で、距離延長での大一番に期待が持てる血統背景が魅力。
5戦目使われて初勝利、休養を入れず使われ続け、距離延長の前走で変わり身を見せるあたりは、基本はやはり叩き良化型のステイヤーだろう。
前走フラワーCを先行して好走も、唯一の勝鞍が府中マイルの差し競馬。
逆に前々走の中山マイルでは加速力乏しさがネックとなる。
フェアリーSは、馬券圏に馬番を連ねる事出来なかった唯一レース。
加速力ではなく、持続力で勝負するタイプだ。
決め手不足気味も、距離適性、距離延長適性高く条件はドンピシャ。
この馬のしぶとい末脚に期待したい。
☆プレサージュリフト
父ハービンジャー、母父ディープインパクト
「1600→2400㍍」距離延長、「外枠」、「広いコース」。
気の良いタイプで、凡走後からでもコロっと巻き返せるタイプ。
距離延長も良く、揉まれ弱いので外枠も向く。
前走の凡走でストレス疲労抜けた。
道中団子で馬群が密集する展開が予想されるだけに、道中「死んだ振り」の競馬で面白そう。
△ベルクレスタ
父ドゥラメンテ、母父ニューメラス
「1600→2400」距離延長、「直線の長いコース」、「広いコース」。
父と父父はダービー馬、父母母と父母母母はオークス馬。
母はフランス産で、直線の長いコースで末脚を伸ばすレースに適した血統背景を持つ。
マイル重賞でちょっと足り無かったあたりは、やはり中距離向きなのだろう。
気の良さもあり、府中の2400㍍での変わり身に期待。
✕ナミュールは母の影響を強く受けたスピードタイプ。
昨年減った馬体も戻っておらず、体力が問われると厳しい。
反応良すぎる一面も、オークスでは諸刃の剣。
✕ウォーターナビレラも母父キングヘイローの影響強くスピード競馬向き。
前走12kgの馬体減を堪え、先行しての2着。
流石に反動必至の状態。
✕スターズオンアースは、位置取りショック激走の反動必至。
✕ピンハイは体力ストックが枯渇している状態。
休養を入れないと。
✕パーソナルハイは、疲労に脆いディープ産駒。
中2週→中1週→中3週の強行ローテに加え、前走位置取りショック激走による反動を抱えている状態でもあり。
✕エリカヴィータは、前走長時間叩き合ってストレス残す。
前走は体力充填後の勝利。
馬を勝って2戦目を凡走したように、叩いた後ではなく心身共にフレッシュなタイミングの方が良いタイプだろう。
その他
(無印)アートハウス
前走圧勝は良かったが、こちらもエリカヴィータ同様。
叩いた後よりも、心身フレッシュな状態がベスト。
ナムラクレア回避は、陣営の理解ある判断。
切り馬多数で、予想が絞りやすいレース。
久しぶりに厚めの馬券で勝負してみたい。 05/22 06:18
夏影 予想歴39年 回収率% | 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。 総拍手獲得数:1260 | |
|