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下記は近5年の、1〜3着馬の馬体重と父、母父がサンデーサイレンスの直系かどうかを示したものである。
2023年
レモンポップ 518 父非サンデー系 母父非サンデー
レッドルゼル 488 父非サンデー系 母父非サンデー
メイショウハリオ 508 父非サンデー系 母父サンデー系
2022年
カフェファラオ 526 父非サンデー系 母父非サンデー系
テイエムサウスダン 546 父非サンデー系 母父非サンデー系
ソダシ 476 父非サンデー系 母父非サンデー系
2021年
カフェファラオ 514 父非サンデー系 母父非サンデー系
エアスピネル 488 父非サンデー系 母父サンデー系
ワンダーリーデル 534 父非サンデー系 母父非サンデー系
2020年
モズアスコット 494 父非サンデー系 母父非サンデー系
ケイティブレイブ 524 父サンデー系 母父非サンデー系
サンライズノヴァ 534 父サンデー系 母父非サンデー系
2019年
インティ 514 父非サンデー系 母父非サンデー系
ゴールドドリーム 528 父サンデー系 母父非サンデー系
ユラノト 508 父非サンデー系 母父サンデー系
500kg以上の馬体重の馬の活躍が目立つし、父と母父共にサンデーサイレンスの直系でない馬が活躍している。プラス、勝馬には南部杯とかしわ記念以外の地方交流G1好走歴が無いところがミソ。交流G1でも、上がりが掛かる中距離レースのみの勝馬では厳しい。パワーはしっかり問われるが、パワ一辺倒では通用しない。しっかり、スピード要素は問われている。好位付けの競馬で、上がり35秒台の脚が使えるのが理想である。
2022年にはソダシ、2021年にはエアスピネル、2020年にはモズアスコットと、芝で活躍した馬はこのレースでも活躍できるように、芝レース向きのスピードはこのレースでも生かされやすい。
しかし、サンデーサイレンスの直系が活躍出来ないように、芝クラッシック路線のような要素は問われていない。
馬体重が500kg以上、中距離の地方交流G1の勝鞍がない馬に注目。特に1400〜1600㍍や芝での実績は重要視したい。
父、母父はサンデーサイレンスの直系でない事は勿論、クラッシックに適性が非常に高いドゥラメンテの血も避けたいところ。
◎カラテ
(血統)
父トゥザグローリー
母父フレンチデピュティ
(オプション)
「芝→ダート」、「2200→1600㍍」距離短縮、外枠、生涯初ダートG1。
この馬のダート適性に関しては、過去にほんの少し触れた記憶がある。出来れば安田記念でコケたあたりから、ダートへの路線変更を考えて欲しかった、というのが正直なところだ。
理由は父母がヌレイエフの血を持つダート適性馬である事。母父にヴァイスリージェント系の血を持つ牡馬だという事により、更にダート適性を高める血統背景があるからに他ならない。父母トゥザビクトリーはサイレントディールの全姉、母父がフレンチデピュという事で、2017年の勝ち馬ゴールドドリームに似た血統背景なのである。
そして、530kgを超す巨体の持ち主でパワーがある事もそうだ。
この馬を今回本命視する理由は、血統や馬体の他に、ちょっと変わった個性を持っている事による。
その個性とは…
根幹距離を得意としている割に、芝レースでのキレやスピードに欠け、更に非日本的要素が問われるレースにも適性を示している
…という部分。この馬の勝鞍8勝全てが1600㍍と2000㍍でのもの、スピードやキレが無い割に、やたらと根幹距離を得意としているのだ。
このカラクラは簡単。主流脚質馬の脚が鈍る条件で、この馬はキレやスピードが発揮されるからである。不良馬場で行われた昨年の新潟大賞典でも一頭だけ次元の違う脚色で差して来た。
つまりが、パワーが問われる根幹距離こそが、この馬の本領を発揮するレースだという事だ。
そこで、マイル女王ソングラインとの比較をしてみる事にする。下記は、ソングラインとカラテが馬券に絡んだレースでの上がりタイムと上がり順位である。
ソングライン
2023年
安田記念 1着 33.1(2位)
ヴィクトリアM 1着 33.2(2位)
2022年
安田記念 1着 32.9(3位)
2021年
富士S 1着 33.9(2位)
関谷記念 3着 34.0(3位)
NHKマイルC 2着 34.3(3位)
2020年
未勝利戦 1着 34.1(2位)
上がり平均 33.64
カラテ
2022年
東京新聞杯 3着 33.9(2位)
ニューイヤーS 1着 34.3(1位)
2021年
関谷記念 2着 34.0(3位)
東京新聞杯 1着 34.0(6位)
若潮S 1着 34.7(2位)
2勝クラス 1着 34.6(1位)
2020年
八丈島特別 1着 37.4(1位)
上がり平均 34.70
好走する時の上がりタイムは、平均で1秒ソングラインの方が速い。特に古馬になってからというもの、ソングラインは33.0前後の末脚を繰り出して強いレースを見せている。逆にカラテは33秒台前半の末脚を繰り出してマイルを好走した経験はない。しかし、東京新聞杯以外は上がり上位をマーク。つまりが、カラテは、スピードが出にくいパワー馬場で、根幹距離的向きのスピードやキレを発揮する」タイプなのである。
特に、それが言えるは2021年の関屋記念だ。ソングラインとカラテの初対決となったレースで、共に上がりが34.0と平凡な時計をマーク。ソングラインの斤量が51kgだったのに対し、カラテは56kg。5kgの斤量がありながら、外からソングラインをぶっ差してしまったのである。上がりの掛かる馬場ならば、ソングラインを上回るキレを発揮する事を証明しているのだ。
あくまで私の想像の域での話ではあるが、カラテは「ダートや海外の洋芝といった力の要る馬場の根幹距離レースならば、パフォーマンスを上げるのではないか?」とか、「この馬が海外の馬主さんに買われていれば、もっと出世出来たのではないか?」とか考えている。
このフェブラリーSは海外的要素が非常に問われるレースである。ここ4年は連続で外国産馬が優勝。更に遡ると、モーニン、テスタマッタ、アグネスデジタル、ノボトゥルー…と、とにかく外国産馬の活躍が目立つのだ。それ故に、日本的な高速指向からズレた芝実績馬を狙ってみるのも面白いと考える。
先ほど例に挙げた2021年関屋記念の勝馬ロータスランドは、ポイントオブエントリー産駒の『アメリカ産馬』である。この年の関谷記念は、海外的要素が問われたレースだったのである。そんなレースでカラテは無類のキレを発揮し、後の日本最強マイラーは日本的な要素が問われなかった為に3着と凡走した、という話にまとまる。
○オメガギネス
(血統)
父ロゴタイプ
母父ハービンジャー
(オプション)
「1600→1800→1600㍍」バウンド距離短縮、「先行→差し」位置取りショック。
ここ3走の内容を評価。レパードSは牝馬に体力負け。前々走は湿った馬場になりスピードが問われ圧勝。前走もウイリアムバローズに体力負け。つまりが、体力勝負になると微妙に足りないが、スピード勝負になると本領を発揮するパターン。物理的にベストと考える。血統面も、父、母共にサンデーの直系ではなく申し分ない。
人気になりそうだが、しっかり押さえておきたい。
▲ウィルソンテソーロ
(血統)
父キタサンブラック
母父アンクルモー
(オプション)
「2000→1600㍍」距離短縮、「差し→逃げ→差し」バウンド位置取りショック。
湿った馬場で極端にパフォーマンスをあげているように、スピードが問われて持ち味が生きるタイプ。
チャンピオンずCは、前残りの競馬を位置取りショックによる体力補完で2着。「格上げ」、「前残り馬場での差し」という内容からも、精神力の高さが窺える内容。今回もかなり有効な体力補完が期待出来るだけに、かなり期待が持てる。三度目の正直があって良い。
原優介が非常に良く乗れていただけに、この乗り替わりは残念。
父はクラッシック勝馬を出したサンデーの直系だが、血統面を無視してでも評価してみたい。
△スピーディキック
(血統)
父タイセイレジェンド
母父サイレントディール
(オプション)
「S3→G1」格上げ、多頭数、「差し→先行」位置取りショック。
6着ではあったが、昨年のレース内容を高く評価。
道中後方からの競馬。直線に入り、かなり勢いのある脚で馬群を縫って来たが、直線半ばで前が詰まり、レースが終わった。その不利が無ければ、もっと着差が詰められたはず。
公営でのレースを改めて振り返って見たが、進出する時のスピードがとにかく速い。母母のスピードと父系の精神力が高く感じられる。プラス母父からダート適性が強化されたといった感じだろう。公営組の中では一番良く感じる馬だ。
父は非サンデー系で、このレースに好走実績のある産駒を持つキングカメハメハの直仔。キングカメハメハ系は、昨年2着のレッドルゼル、2021年2着のエアスピネル、2019年3着馬ユラノト、2014年には2着ホッコータルマエと3着ベルシャザールの2頭が馬券に絡んでいる。
母父は、一時期産駒がダート界で猛威を振るったサイレントディール。2014、2015年と連覇を果たしたコパノリッキー、2017年の勝馬ゴールドドリームといった活躍馬を輩出。
血統背景の素晴らしさは、メンバー中1、2を争う。
✕シャンパンカラー
✕ドゥラエレーデ
NHKマイルC勝馬という事自体は評価出来るも、父は完全なる芝クラッシック血統で、このレースに対する適性に疑問を感じる。
カラテの本命は、リスク以上に的中した時の報酬の大きさゆえの評価。確実性ならオメガやウィルソンだろう。しっかり縦目は押さえておきたい。 02/18 07:56
夏影 予想歴41年 回収率% | 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。 総拍手獲得数:1260 | |
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