|
細かいレース分析はしていませんが、ものすごいレースだったので思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
オルフェーヴルは強いですね。あの競馬で2着に来ちゃうんですね。
気性面で脆さを見せたのは間違いないですが、逆に言えば「あれくらいのアクシデントがあっても連には来る」ということもわかりました。
武豊TVか何かで池添騎手が「オルフェーヴルには乗った人にしかわからない癖がある。言わないけど」と言っていました。その癖っていうのが今回のこれなんでしょうか。
何が原因なのかははっきりとはわからないですが、一頭になると制御不能になるのはレース後の騎手振り落としにもあらわれていますし、とにかく馬を前に置いたレース運びが必要な馬なのでしょう。
一叩きして、修正をして臨む春天では、このようなことは起こらないと思います。負けはしましたが、桁外れのポテンシャルを見せつけてくれましたし、今年の主役はやはりこの馬なのでしょう。
で、忘れちゃいけないのがギュスターヴクライ。
内をロス無く走ったとは言え、GⅠ実績馬達を相手にしませんでした。乱ペースにも巻き込まれること無くしっかりと折り合っていたので、長距離では大崩れしないタイプでしょう。
春天は4歳が強いレースで、去年も4歳がワンツー。
今年はオルフェ-ヴル以外は小粒と言われてきましたが、ここへ来て大物候補が出現してきました。
春天でも期待したい一頭です。
本命にしたナムラクレセントも頑張ってくれました。
乱ペースを自ら作りながらも粘り込む、ナムラクレセントの持ち味を最大限に活かした見事な騎乗でした。
ただ、コース適性も道悪も騎乗も完璧にはまっての3着では、本番も馬場が渋ってくれない限りは厳しいと思います。
----------------------------------------------------
しかし、注目度の高い馬のあまりにも衝撃的なレースぶりに、いろんなところからいろんな意見が出ていますね。
どうしてああなったのか?誰の責任なのか?極端なところでは、次の騎手は誰がいいのかとか、日本競馬全体にまで言及したりする人もいるようです。
私もそんな流れに触発されて、ちょっと感想を書いてみようかなと思いまして、追記してみます。
私の感想としては「オルフェつえー」「騎手って大変だなー」「競馬ってやっぱりおもしれー」って感じです。
オルフェーヴルの関係者や、調教や騎乗に造詣が深い方はもっと思うところがあったのでしょうが、私は所詮一競馬ファンですからこういうスタンスでいいんじゃないかと思ってます。
騎乗に関してはお怒りの方もたくさんいらっしゃるようです。馬券を買っている身とすれば「最低限コース通りに走らせてくれよ……」と思うのはもっともです。
ただ私は、オルフェ-ヴルの暴走っぷりを見ると「馬をコース通りに走らせて当たり前」なんて思われている競馬の騎手って、大変な仕事なんだなぁと改めて思いましたね。
そう考えると、馬券を外したときについつい思ってしまいがちな「大外ぶん回ししなければ」とか「上手く折り合ってくれていれば」とか、実際にはとても難しいことなんだと気付かされます。
レース内容に関しては、とても面白かったというのが正直な感想。だって、折り合いが全くつかずに、カーブを曲がりきれないほど暴走して、それでも追い込んで2着まで来たんですよ?!地方競馬では「スピードマンテン」のレースとか、見たことはありましたけど、中央競馬の伝統あるGⅡでこれは凄いと思います。もう今後は見れないかも知れないですよ。
こういうアクシデント的なレースには批判がつきものですが、その批判が過激になって「今の競馬はつまらない」だとか「今の騎手は技術がない」だとか言い出す評論家やファンが少なくないのは、私としては非常に残念です。
ちょっと話は逸れますが、大逃げ馬の逃げ残りなんかもそうですね。「追いかけない騎手が悪い」という意見が大半を占めてしまいます。
私も全く批判しないわけではないですが、それ以上に私は大逃げがハマるレースは見ていて面白いと思うんですよ。だって、見た目のインパクトは絶大でしょう?実際私はイングランディーレの春天を見て競馬にハマりましたし、競馬を知らない人が見ても「スゲー」と思える大逃げレースは、むしろ好レースとすら思えます。クイーンスプマンテとテイエムプリキュアの行った行ったで決まった10年エリ女の時、馬場アナウンサーも言っていました。「これが競馬の恐ろしさで、おもしろさ」だと。
ここからはもうレースの感想とかじゃなくて私の個人的な意見になっちゃうんですが、今回の阪神大賞典のような衝撃的なレースは、もっとポジティブに、もっと単純に楽しんでいいんじゃないかと思うんです。
このレースを見た感想が「池添下手すぎ、騎手変えろ」では悲しすぎます。
凄い追い込みや、ぶっちぎりのレースを見て、第一声が「まぁ、相手が弱かったからね」では寂しすぎます。
競馬歴がそれほど長くない私がこんなことを言うのもなんですが、競馬人気の低迷には、既存の競馬ファンにも責任があると思っているんです。
競馬が最も盛り上がっていた時代には「素直な競馬ファン」が多かったように思うんです。
一方で、今は「賢い競馬ファン」が多いように思います。馬券は投資、予想は理詰め、情報をインターネットでかき集め、冷静沈着にレース回顧……私は賢くは無いですが「予想」に魅力を感じていますので後者に当てはまると思うのですが、この「予想」の魅力はあまりにも一般の人に理解されにくいんですよね。周囲の競馬を知らない人達に「一生懸命予想して、外して、何が楽しいの?」と何度言われたことか。
予想を楽しむ行為は一見すると全然楽しそうに見えないので、予想している私を見ていても、競馬の魅力は伝わらないわけです。
でも、競走馬に関して熱く語ったり、インパクトのあるレース動画を見せたりすると、食いついてくる人は食いついてきます。競馬のスポーツ的な側面こそ、もっとも人を引き付けるんだと実感する瞬間ですね。
私達ファンが、競馬をもっと素直に楽しむことが、新規の競馬ファンの開拓にもつながるのではないかなと。例えば、今回のオルフェーヴルのレースを「折り合いがつかずに暴走して酷いレースだった」ではなく「こんなアクシデントがあっても、好走できるなんて凄い馬だな!」と捉えることで、競馬を知らない人たちが興味を持つきっかけになる可能性が広がる気がするんです。
「一競馬ファンのくせに、新規ファンの開拓とか語ってんじゃねーよ」と思われた方も多いでしょう。まぁ、その通りですね。反論の余地はありません。
でも、私達競馬ファンが楽しんで、それに惹かれて新しい仲間が生まれて、輪が広がって行ったら素敵じゃないですか。
競馬ナンデで予想を投稿したり、他の方の予想を拝見したり、コメントをもらったり、コメントしたりで楽しませてもらっている私としては、もっと多くの人にこの楽しさを知ってもらいたいし、競馬人気に陰りだとか言われるのはとても寂しいので、こんなこともふと考えてしまうことがあるのです。
なんかダラダラと書いてしまいました。思うがままに書いたので、文章が無茶苦茶かも知れません。かなり生意気だったり、自分の意見を押し付けているかも知れません。見苦しい文章だと感じられた方がいらっしゃったら、申し訳ないです。
03/20 00:51 回顧アクセス:5332 |