1000m通過が60.3でほとんど緩んでいない。3コーナー過ぎにミッキーデータあたりがずるずる後退しているように追いかけた馬はかなり苦しい流れになってしまっている。10着以下は7馬身、1/2、3馬身、6馬身、3馬身、クビとかなりバタバタになっているようにスピードだけではどうにもならないタフな馬場だった。ちょっと非力な馬には厳しいレースになっていて適正さは大きく出ていると思われる。

◎ベルキャニオン（2番人気6着）
普通にレースを見ているとちょっと不可解なぐらい伸びていないが福永騎手のコメント「1コーナー過ぎからずっと外に逃げるように走っていた。」とあるように、パトロール映像を見るとまさにその通りでずっと力んで走っていて脚が溜まるはずもないなという感じ。あれで勝ち負けしていたら恐ろしい馬だ。ホープフルSではそんな様子を見せているような感じもなかったが・・・
左回りの方がいいのか。賞金的に500万勝ちがない重賞2着馬ということで皐月賞は厳しくなったので恐らくダービーのトライアルだろうか。右回りが不得手であれば却って好都合と考えるか・・・本命馬がこの結果ではそう考えないと納得いかない。

○クラリティシチー（4番人気3着）
脚の使い所さえ間違えなければと予想に書いたのだがまぁまさにそんな感じのレースになってしまった形に。勝ちに（権利を獲りに）行っての結果ならば早仕掛けも当然で納得の騎乗である。
早く仕掛けて最後は何かに差されるという形はホープフルSと同じ。動きたいところで動ける強みは今後も生きてくると思うので意外と切れを生かす東京よりも中山の混戦でも面白いかもしれないと思いつつも距離面ではあまり伸びてもなぁというところ。内田騎手も「溜める形なら本番でも距離は持つ」と敢えて距離はギリギリですというコメントをしていて・・・とりあえず内枠がほしいというところか。

▲モーリス（5番人気4着）
後方で折り合いをつける。勝負所でスッと外に出す判断力はさすが川田騎手と言わざるを得ないだろう。短い距離を使っていた軽いイメージのある中でこのタフな馬場をこなしたのは大きいがもう一つ着順をあげなければ次はない。マイル路線に切り替えるにしてもニュージーランドトロフィーでは強行軍。次走選択が難しくなったか。

△ロサギガンティア（3番人気1着）
奇しくも金曜日に重賞を制した同厩舎のバウンスシャッセ同様パワー型の体の作り。今まで中山を使ってこなかったのが不可解なほど馬場が合ったのではないだろうか。スタートで後手を踏んで却って開き直ってロスなく立ち回っていて一番ロスが少なく乗っていると思われる。当然ミルコ・デムーロによるものが大きい。次週でミルコ・デムーロの短期免許期間が終了。本番では誰が・・・柴田善臣という声があるがG1で敢えてという起用としては微妙。往年の藤澤厩舎であればスポット的に腕の立つ騎手を連れてくるのだろうが果たして・・・

△アジアエクスプレス（1番人気2着）
またタフな競馬になってくれたのが大きい。そうなれば出走馬中最高馬体重タイの2頭でレースが決まるだろうか。フラワーカップも大きい馬の順でワンツーだった。（2着は同着だが）
本番も厳しい流れでタフな馬場が継続されれば出番が出てきそうだがスピードが生きる馬場になればやはりまだ未知数。皐月賞は馬場をよく考えないと。

他

5着　リーゼントロック
ダートからの参戦も大きな体とパワーが生きる展開、馬場だったのでこの好走も頷ける。健闘しているがこれで芝OKとは当然ならない。あえてパワー型が向きそうなここをこの馬で使ってきた矢作調教師ならばそのあたりも当然わかっていると思うが。

03/24 10:11　回顧アクセス：2649