|
今年は例年と違って明らかに時計が掛かっている。50秒台の競馬はまずないとみて、厳しい流れで52秒前後、51秒が出ればいい方だと思う。
展開は恐らくカラパナビーチが主張していく。その外からクロスクリーガーは別に逃げに拘る馬ではないので番手でペースをコントロールしていく可能性が高いのだが、これにノボバカラがある程度ペースを引き上げてくるという感じ。ただ、内からダイワインパルスやディアドムスと言ったところも簡単に包まれたくはないのである程度は出していくだろう。序盤はペースが上がる可能性が高い。52秒前後想定で考えるのであれば50-50ぐらいでほぼ平均的とみたいが恐らく50秒で収まることはないだろうからハイペースになる可能性が非常に高い。例年の様に4角からの出し抜きが今開催の傾向的にも恐らく決定的になりにくいし、置かれるリスクは例年より小さい。それでも外から前を向けてのポテンシャルタイプが強い印象なので、基本的には外から勝ちに行ってばてない馬と、前目の馬は総合力ではなく基礎スピードを最重視して狙っていくスタンスに変更する。
結果的に連下まではかなり穴っぽい馬が並ぶことになったが結構大真面目。
◎ノボバカラからもわかるように、展望の段階ではまだ今週土曜の馬場で変わってくるかもと思っていた部分もあった。例年の傾向からノボバカラのような要所でスッとは動けないタイプの馬は狙いにくかったのだが今年は事情が違う。前述のとおりこの時期にしては時計が掛かっていて恐らくこのレースで問われるのはある程度のペースを追走して一足という総合力よりも、もうハイペースそのものについていける基礎スピード面の方が強くなるだろうとみた。この馬はユニコーンSで狙ったのがハイペースになった時の基礎スピード面で優位に立てるからという点だったわけだが、実際ペースバランス的に見ても46.8-49.1と2秒以上のハイペース、12.3 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.8と淀みない流れで直線序盤に堂々先頭に立っちゃうレベル。少なくとも3着争いのアルタイルやゴールデンバローズは全く問題としなかったしこの流れでついてきて脚を引き出せたノンコノユメにはやられたけど前には厳しい展開だった。1800m戦では中山1800で負けているんだが、黒竹賞でかなり緩めの流れから13.1 - 12.9 - 12.9 - 12.3 - 13.1とL2最速でギアチェンジを要求される中2列目のポケットで直線序盤で置かれていた。1800への対応力というのは未知数ではあると思うが、それでも今回なら基礎スピード戦になる可能性が高い。49-51ぐらいのバランスになってくればこの馬の良さが引き出しやすいかなと思うしそれぐらいは時計が掛かっている。淀みない展開でL2再加速にならなければ速いペースを楽についていける基礎スピードは武器、そこから踏ん張れる一定のポテンシャルも持っている。例年の51秒前後、2F戦なら狙いにくかったがこの条件なら本命視したい。
〇ディアドムスは本命にしようかどうかでかなり悩んだ。ただ前走のJDDは距離や馬場と色々な敗因も考えうるが負け過ぎで、ドバイ遠征帰りの影響も十分あり得たと。そこから1か月そこそこで立て直し切れているかどうかが焦点で底が不安材料としてハッキリあったので一つ下げたが条件は良い。この馬はまず1800は普通に北海道2歳優駿で強い競馬でカラパナビーチらを千切っているし、3~4角でしっかりと動いて早い段階で勝負を決められているというのも大きい。基礎スピード、タフなダート適性は全日本2歳優駿、年末の川崎で見せているわけでここは問題ない。ヒヤシンスSでは47.7-49.4とハイペースだが12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.3と若干の緩みがあった中で先行してしぶとく粘っての4着。58kgを背負っていたわけだし、相手関係を考えても基礎スピード戦で良く踏ん張ったといえる。条件的に見ても1800は良いと思うし、タフな馬場で基礎スピードがより要求されるというのも全日本2歳優駿の内容からいい材料。後は状態面が全てだろうと思う。今の新潟のダートの重さも良いし、普通にここで前走それなりの結果だったら全力で本命にしていたんだがそこだけ。
▲シンゼンガンプ
この馬は穴どころからは確実に狙う予定だった。2走前の内容がやはり何度見ても良い。阪神ダ1800m戦で稍重ではあるがこの時期らしく少し時計が掛かっていた。ペースバランス的にも48.0-50.8と超ハイペースに近い中で、先行策、12.7 - 13.0 - 12.7 - 12.3 - 12.8と中弛みに多少合わせる競馬になりながらもしっかりと押し上げて3~4角では2番手から直線で堂々と抜け出す強い競馬。ここは上位陣が軒並み500万下を勝ちあがっている超ハイレベル戦で、この一戦はその中でも一枚上の競馬だった。今の世代のレベルから考えればここは通用していいはず。前走の敗因が幾らか考えうるんだが、陣営が言うには1~2角に接触があって外傷が結構あったとのこと。それに内ポケットで前を向けない競馬も初めてだったし、この馬の場合は多少ロスがあっても前を向いて力でねじ伏せるパターンがほとんど。ポテンシャル面は底を見せておらず、3走前ラインルーフに敗れたのもペースそのものがあまり早く流れずに12.8 - 12.0 - 12.0 - 12.5 - 13.3とコーナー最速でかなり外を回されて押し上げきれずにL1で突っ込んできたという感じでかなり不気味な内容である。ポテンシャルは底を見せていない、ハイペースで適性を示した。前走は謎で鞍上が不安だがそれでもここに入れば素材や適性としては最上位のはず。
完全予想はこちら↓ 08/09 14:23
|