勝ったグッドキララが直線で内目を抜け出したように、この時点では何が何でも外という馬場ではなかった。ただ、内枠の２頭で決まったのは、スプリント戦にしては落ち着いた流れになったことが多少なりとも影響したか。

　それに私が本命にしたタムロスターディは直線向いて伸びる気配なく大敗。平坦は歓迎でも年齢的なものか、結果論だが速い時計への対応が徐々に難しくなりつつあるようだ。

　注目したいは、右回りが不得手なベイリングボーイが珍しく見せ場を作っての３着。今回は相手関係が低調で展開もキツくなかっただけに、この好走をそのまま評価してよいものか非常に迷うのだが、少なくとも好調時に突入したと受け取るのは問題ないだろう。次走得意の左回りへ出走ならさらに前進も。

　６着のビーチアイドルは格上挑戦を考慮すればそれほど悪い結果ではなかった。ただ、そもそも格上のこのレースに出走してきたこと自体、実績のある小倉で何とか勝負を決めたかったという意図の表れには違いない。言い換えると、現級ならどこでも勝てるだけの自信はないよ、という風にも取れる。となれば、次走自己条件に戻っても過信は禁物。

　むらさき賞、三木特別の内容から夏の上がり馬を予感させたシルポートも博多Ｓでの大暴走以来、何か好調の要因を失ってしまったらしい。今回の距離短縮もこれといって奏功しなかった。敗因を距離に求めることはできず、その原因もよく分からない以上、再び実績のある距離に出走してもしばらくは静観が必要か。

09/09 22:37　回顧アクセス：3049