調布特別で勝ったエオリアンハープに呼応するかの如く、シャインモーメントは今回も直線で迷わず内に進路を取ると最後は突き抜けた。

　昇級戦としては時計や相手に恵まれた面も多かったと思えるが、関西馬ながら東京への適性を見抜いたのか一開催で２回東京へ出走させた陣営の英断はお見事。結果論だが前走の立春賞も1000万としてはなかなか粒のそろったメンバー構成だったということか。

　さすがにオープンに入って３連勝はどうかと思うが、以前ダート戦でもどかしい競馬を続けていた頃とは別馬に見えて、またしても手薄な芝中距離戦へ出走なら勢いで何とかしてしまいそうな雰囲気はある。

　とはいえ、このレース自体が準オープンとしてはやはり低調なメンバー構成だったことも確かで、上位人気でそれに応えられなかった馬達には厳しいジャッジを下さざるを得ない。

　最後ジリジリとは差を詰めていた１番人気スノークラッシャーは、最後突き抜けられなかった辺り08年から09年にかけての調子には及ばない様子。この後主戦場が直線の短い右回りの中山に替るのも割引で、巻き返しは難しくなりそうな気配。

　好位から案外と伸びを欠いたリコリスは脚の持続力と時計勝負に課題が残り、キャリアの浅さからまだ伸びしろはあると思うが、しばらくはこのクラスで揉まれていく必要も。

02/26 11:50　回顧アクセス：3329