勝ったストラテジーの大外強襲には驚いた。どちらかと言えば前々で粘り込むパターンでの活躍が多く、控える競馬で切れる脚を使えるイメージは全くなかった。しかも、大外枠からの競馬。洋芝で少し時計のかかる決着も良かったか。昇級して即通用はやや疑問だが、脚質に幅が出てきたことは良い傾向。２歳時から淡々と走り続けているが、本格化はむしろこれからかも。

　２着のケイアイアストンは500万を制した勢いそのまま、負けたがほぼ勝ちに等しい好走。小倉・中京とローカルで安定した成績を残しているが、その時の内容と今回を比較しても、同じローカルでも札幌により適性を感じる。連戦で馬体増というも好調の証で、次走も同条件へ出走なら相当の安定株に。

　最後に内を突いて伸びてきた３着ヴェリタスは、うまくコースロスを避けてさばいてこれた点が大きく、時計面では今回の着順が精一杯かも。ただ、開催後半で時計がかかってくれば再度見直す手も。

　◎としたトウカイミステリーが４着で、危険視したアグネスナチュラルは５着。狙い撃沈で消しは正解と五分五分の結果となったが、どちらもスピード面では通用の目途を立てたとはいえ、結果を出すにはもう少し現級で揉まれる必要がありそうだ。

　次走狙いは、しんがり人気ながら６着と健闘したカーリアンダンスと、滞在初戦が裏目に出たか行き脚のつかなかったアイディンパワーの２頭。両者とも着順は別として終いの脚には見るべきものがあった。今後時計のかかっていきそうな札幌芝にも適性がうかがえ、反撃に期待。

07/09 16:06　回顧アクセス：3883