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2009年 タイム 2'00"6 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.18
ラップ
①12.4-②11.6-③12.1-④12.4-⑤12.3-⑥12.3-⑦12.0-⑧11.7-⑨11.5-⑩12.3
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-0.5 ③±0 ④+0.3 ⑤+0.2 ⑥+0.2 ⑦-0.1 ⑧-0.4 ⑨-0.6 ⑩+0.2
テン36.1-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり35.5 『加速・中弛み』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着サクラオリオン・・・エルコンドルパサー×Danzig=ミスプロ×ダンチヒ 〔2-f〕 7-7
2着マヤノライジン・・・マヤノトップガン×Danzig=ロベルト×ダンチヒ 〔2〕 4-2
3着メイショウレガーロ・・・マンハッタンカフェ×Carson City=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7〕 1-1
今年は函館競馬場馬場改修のため、札幌開催での函館記念。函館記念というものの札幌記念のハンデ戦バージョンと考えて良いのでは?と思いました。
流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も有利な流れで、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
ここで例年の札幌記念と今年の函館記念を比較してみたいのだが、
2004年 タイム 2'00"4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン35.6-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり36.1 『前傾・一貫』
1着ファインモーション・・・Danehill×Troy=ダンチヒ×フェアウエイ 〔11〕 11-5
2着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 2-2
3着ローエングリン・・・Singspiel×Garde Royale=サドラーズウェルズ×ネヴァーベンド 〔4-p〕 1-1
2005年 タイム 2'01"1 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン36.2-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり36.7 『前傾・一貫』
1着ヘヴンリーロマンス・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-c〕 11-8
2着ファストタテヤマ・・・ダンスインザダーク×ターゴワイス=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔4-m〕 12-10
3着コイントス・・・サンデーサイレンス×Egg Toss=サンデーサイレンス×フェアウエイ 〔8-c〕 1-1
2006年 タイム 2'00"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.09
テン36.0-中盤50.0(3F換算37.5)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着アドマイヤムーン・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 11-9
2着レクレドール・・・サンデーサイレンス×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔1-t〕 4-4
3着マチカネキララ・・・サンデーサイレンス×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔10-a〕 4-5
2007年 タイム 2'00"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.5-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり34.8 『中弛み』
1着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 1-1
2着アグネスアーク・・・アグネスタキオン×ベリファ=サンデーサイレンス×リファール 〔4-r〕 5-5
3着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 11-10
2008年 タイム 1'58"6 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.58
テン34.7-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着タスカータソルテ・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔11〕 8-7
2着マツリダゴッホ・・・サンデーサイレンス×Bel Bolide=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔18〕 4-1
3着フィールドベアー・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-d〕 6-4
例年よりも開催が1ヶ月以上早くすでに第1回12日目の開催というのも影響していると思うのだが、タイムは例年とほぼ変わらず。小回りコースということもあり好位で展開した馬がやはり好走。小回りローカルコースの鉄則が活きているものと思われる。
ただここで注意したいことは、札幌記念が別定戦に対し函館記念がハンデ戦ということ。札幌記念では人気馬が重い斤量でもきっちり好走するのに対し、ハンデ戦の函館記念ではハンデの重い馬が凡走(=1番人気57kg:マイネルチャールズは12着、2番人気58kg:インティライミは7着、3番人気57kg:マンハッタンスカイは6着)。ハンデ戦の利を活かせた馬が好走できたと考える。
今年の函館記念の好走馬の血統は、札幌記念に似てサンデーサイレンス系×欧州スタミナ型のノーザンダンサー系配合に似たタイプが好走したと思う。
1着サクラオリオンの父はエルコンドルパサーなので凱旋門賞好走血統だし、ミスプロ系なのだが父母父サドラーズウェルズ系の良さが良く出ている産駒が多いのが特徴。母父ダンチヒ系なので大系統ノーザンダンサー系。欧州型の要素がさらに強まった好走に向いた血統だったと思う。
2着マヤノライジンはマヤノトップガン産駒で、ロベルト系。ロベルト系は欧州型の要素も多いのだが、さらに父母父Blushing Groomなので凱旋門賞血統の要素も強かった馬(=ブラッシンググルーム系は凱旋門賞好走馬多いので)。母父ダンチヒ系で、サクラオリオン同様好走に向いた血統だったと考える。
ちなみに1・2着馬の牝系はともにNo.〔2〕。本来直線の長いコース向きが多く、スピードにも長けている馬が多い牝系。ハンデ戦だったことも影響して、スピードを活かしやすい状態だったのではと考える。好走しやすいブラッドバイアスも発生していた可能性あり。
3着メイショウレガーロはマンハッタンカフェ産駒で、スタミナ型サンデーサイレンス系。母父Carson Cityはミスプロ系だが、母母父はBlushing Groomなので欧州型の要素が少しはあった感じ。父×母父の傾向は例年の傾向に近かったと考える。
No.〔7〕の牝系で、間隔を詰めての好走が多いのも特性なので、この特性が活きたのだと考える。
とりあえず今年の札幌記念は、今の馬場でさえスタミナ型が好走しやすい結果になっているので、例年以上にスタミナ型向きの馬場になる可能性が高く、流れにもよると思うが例年よりは差しが決まる馬場になるのでは?と考えます。
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