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12.2 - 11.0 - 11.1 - 11.4 - 11.0 - 12.2
基本的には差し有利だったのは間違いないと思う。まだ内1頭分はマシだったのか、それとも
ヘッドライナーが時計の掛るタフな馬場でパフォーマンスを上げたのか、いろんな余地は
あると思うけどこの条件下、前半34.3で押し切ったヘッドライナーはやはり強いとみるのが
妥当でしょうね。直後の1000万下で1600m勝ち馬が1:35.6、36.3という時計を考えても、
この馬場に近い状況で1:09.0を切ってきたってのはまずまずの時計ではないかと思う。
1着ヘッドライナーはスタート五分から押してハナを取った。溜め逃げの形になり、3角手前では
半馬身程のリード。そこから4角までの間でリードを1馬身保ったまま、直線入り口で最内を通って
エンジン点火。直線最初の段階で3馬身のリードを広げて突き放す形に。残り200mで馬場の差と
ペースの差で差し馬に差を詰められたものの何とか凌ぎきった。特筆すべきは、この時計が掛る馬場で
4角~直線入り口での突き放し方。ここでのレースラップは11.0と、馬場とペースを考えるとかなり
破格のパフォーマンスで、なかなかのペースから早い脚を使えていることになる。ハンデも56kgで、
スズカの次ということを考えても、力的には1枚上だったかなという内容。勝因は3角過ぎから
11.4と緩めながらもリードを保てたことが4角での鋭い二の脚に繋がったのかなという印象。
中京の高速馬場をスピードで押し切った馬だけど、この競馬を見るとある程度の先行から鋭い脚を
使う競馬が案外似合っているし、今日も出はそれほど良くなかったので、京都1400や東京1400mのような
切れを問われる1400mの方が安定するかもしれない。
2着ダッシャーゴーゴーはまずまずのスタートから中団でレースを運ぶ。3~4角で大外をまわすが、
コーナーワークと早い脚を使われてヘッドライナーとは差を広げられて直線へ。内からワンカラットが
併せてきて併走状態になり、直線でヘッドライナーを強襲するも3/4までが精いっぱいだった。
敗因としてはやっぱり3~4角で先行勢が内を選択せず、その外をまわされた点かな。結果的に
この辺のロスが響いた。でも力負けかな。もう少し前で競馬できれば、メリッサぐらいの位置取りで
競馬していたらどうだったかなとも思う。まあこれは分からないんだけど。今回は混戦で低レベルな
一戦だったので、ここで2着だからと言って一線級相手に通用するかと言われると微妙。逆に3歳で
足りなかったこの馬がここで上位なら、3歳スプリント路線は意外とやれるかもしれない。
いずれにせよ夏競馬は3歳の力関係を把握する絶好の機会でしょう。
3着ワンカラットは好スタートからすっと下げて中団に。3~4角で終始窮屈な形で外目を走る。
直線入り口で、他の差し馬が加速しながらの流れに対して、この馬は進路が確保できずに外に出すのが
一歩後れ、そこから直線。ダッシャーと併せることができて、ぐいぐいと伸びては来ているものの
届かず、ダッシャーとも競り負けての3着。ん~、敗因は一杯あるけど、やっぱ4角で進路が無くて
仕掛けが一歩遅れちゃったのがね。直線前半でダッシャーにクビぐらい遅れてしまってて、途中並んで
最後突き放されたってのを考えても、4角ですっと進路を確保して直線までに加速して入っていたら
結果は変わったかもと思わせる内容。それに3角で緩んだ時に前が壁になって窮屈になったと言うのも
4角への流れという点では痛かったし、このコーナーワークの差で負けたとみていいんじゃないかな。
スムーズならもしかしたら頭まであったかもしれない。ハンデ54kgを考えると流石にここでは格上の
パフォーマンス。タフさが問われての差し込みだと安定してるのよね。
4着メリッサは出は悪かったが好位の外で競馬。3角の緩んだところを馬なりで外目から進出。4角では
すっと外に進路を取るものの、ここで11.1と最速のラップだったため、結果的にロスとなった。最後は直線で
それほど伸びるわけでもなく、外の2頭に差されての4着。敗因は4角かな。4角だけで3馬身ほど遅れを
取ってしまっている。まあ最後も伸びてないので力的には厳しかったと思う。むしろ前半流れに乗れた
好騎乗の分、4着で粘れたと見れなくもないし、正直上位3頭とはかなりの力差を感じます。
5着エーシンビーセルズは好スタートからす~っと下げて後方外へ。3~4角ではダッシャーゴーゴーの
後方を追走する形で直線へ。前半では伸びが足りなかったが、後半で急追してきた。それでも脚色自体は
ダッシャーやワンカラットと終始同じだったので、あの位置からではどう競馬しても厳しかっただろう。
好スタートしすぎて前半に急に下げてしまった。結果的にペースの割には後方に下げ過ぎたことに。
3~4角は極端に外をまわさず、あの位置を考えれば悪くない。斤量54kgも恵まれたし、休み明けを
考慮すると、まあ悪くない内容でしょう。次走も条件次第で。
6着シンボリグランは五分のスタートから中団で。ただ、スタートしてから終始岩田が腰を上げ気味の競馬。
徐々にポジションを下げていく。3角の緩んだところでもまだ控え加減の競馬で、4角で前にスペースが
できてから追い出した。直線までに外へ進路を取って追い出すものの伸びずの6着。いやあ、岩田の弱点が
もろに出た競馬になりましたな。終始抑え加減で、ラップが最速のところで一気に押し出す。これじゃあ
負担が大きいしそもそも手遅れ。岩田自身が緩急のついた競馬に弱い印象がぬぐえない。だから中山2000
のような向こう正面の下り坂から緩まないレースやマイル戦のように極端なペースにならない距離だと強い
んだろうな。1200だと前半のポジション争いに屈して良い位置を確保できないケースが多いように思う。
騎手は置いといて、馬自体は3角までにポジションを不当に下げ過ぎただけで、そんなに悪くないと思う。
次走ここでの敗戦と年齢で人気を落とすようなら注意したい。
7着アポロフェニックスは好スタートからすっと下げて好位。ちょっと緩んだ3角から外目を押し上げようと
仕掛けるが反応が悪く4角のコーナーワークでヘッドライナーに突き離される。直線では伸び切れなかったが
意外とばてなかった印象。ただ、早さ負けの感は否めませんね。
8着スズカコーズウェイは出は悪くなかったが二の脚がつかず最後方からの競馬。3~4角でも外目を追走。
直線ではもう絶望的な位置取りで、何とかばてたところを食い込んできたものの勝負にならずと言うところ。
1200が駄目って訳では無いと思うんだけど、スタート後のダッシュがあまりにもつかなくて位置取りが
悪すぎたね。自分の脚は使えているし悲観する必要はないかと。
10着カノヤザクラは五分のスタートから内を見ながら3角までに押し上げる競馬。3~4角でもスムーズ
だったが、直線で馬場の悪いところを走らされたかな。10着だけど、基本高速馬場向きの馬なので
今の重い馬場は合わなかったんでしょうね。この馬も悲観するほどのことは無いと思います。
前半までの流れは悪くなかったし。
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06/15 22:44 回顧アクセス:1974 |