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13.0 - 11.5 - 13.2 - 12.9 - 12.5 - 12.2 - 12.7 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 10.6 - 11.6
前半は超スロー。1000通過が1:03.1で、ラスト5F目からのペースアップで、3F切れ勝負。それでもラストが11.6となっており、馬場を考えると少し落としすぎな印象はある。まあ上位2頭の上がりは共に33.3なので、ラス111.6を引くと、序盤2Fで21.7の脚を使っていることになる。そう考えれば、2Fでかなりの切れを使っているのである程度は仕方ない。
1着ローズキングダムはまずまずのスタートから無理に抑えずに出たなりの好位で運ぶ。序盤で少し掛っていたが、2角までにはすんなり折り合っていた。3~4角でも抑えているような感じで最内を立ち回って直線。直線ではエイシンと激しく馬体をぶつかり合わせる。内に進路があると見ると、すっとそこにもっていくと、馬群を割って鋭く伸びてくる。後は襲いかかってくるエイシンフラッシュをクビ差しっかり退けての1着となった。強さは関係ないけど、4角~直線で2頭がぶつかり合ったシーンは熱かった。久しぶりにライバルと言うか、ダービーの雪辱って言うローズとダービー馬の意地を見られたレースで、3着以下を千切ったのも良かった。字面で見ると、すんなり折り合って、3~4角で最内で競馬、直線でも進路をうまく確保できたので、勝つべくして勝ったという内容。ただ、ラス1を落としているのと、ラス2最速で11秒を切るような適性は菊花賞では求められないので、ここでこういう勝ち方をして菊花賞でどうこうというのは早計。ただ、この馬自体、もともとは長く良い脚を使えていた馬なので、距離さえこなせれば、案外やれるかもしれない。
2着エイシンフラッシュは五分のスタートから抑えにかかって、中団の競馬。ローズキングダムを見るような競馬になるが、終始道中掛りながらの苦しい競馬に。3~4角も中目でローズを見ながら馬なりで競馬。4角で大名マークにあってかなり窮屈そう。馬よりも騎手がばたつく。直線では中に進路を取る。馬群をこじ開けると鋭く伸びてくる。しかし内から出し抜いたローズキングダムを懸命に追うも、クビからなかなか差が縮まらず。最後は脚色が同じになっての2着に屈した。ダービー馬の休み明けと言う出来を考えれば、こんなもんでしょう。強い競馬はできたと思います。ただ、道中掛りすぎ、4角でも掛っていて、進路が確保できないまま無理やり直線を向いての競馬。いつもの切れが無かったのは、前半や勝負どころでのスムーズさがダービーほど無かったと言うことでしょう。菊花賞向きの競馬はしてませんが、タフな皐月賞で差しこんできているし、問題は無いかもしれませんね。
3着ビッグウィークは好スタートからハナを切る。そこからスローに落としてレースを引っ張るが、緩めすぎて、向こう正面で早めに捲られてしまい、ポジションを3番手まで落とす。ここで先手を取られたネオヴァンドームを内ポケットで見ながら3~4角を進み直線。直線半ばでは一気に先頭に立つほど良いキレを見せたが、残り200mで力尽きてしまい、2強にあっさり交わされる。それでも4着以下をしっかり振り切って、権利を確保。特筆すべきは、ラス2で先頭に立つほど切れる脚を使った点ですね。叩いてきた強みを考慮しても、この相手に切れる脚で見劣らなかったというのは評価できます。菊花賞向きとは思わないけど、いずれ面白い存在になりそうですね。
4着タニノエポレットは五分のスタートから抑えて後方からの競馬。他馬と比較すると、割としっかり折り合ってレースを進める。3~4角でも最内にこだわって進めて直線。直線ではローズキングダムの真後ろを突いて進路確保。序盤は割と鋭く伸びてきたが、残り200を過ぎて少し脚色が鈍って、優先出走権までは届かず、残念な4着に屈した。最内を突いたけど、ローズキングダムの後ろと言う絶好の進路を通れたおかげで、ロスなく脚を出せましたね。2強以外で唯一の33秒台の上がりだけど、ラップを考えると、最後の伸びを欠いたのは力負けですね。菊花賞血統だけに、権利を取れなかったのは残念。
5着レーヴドリアンは出負けして後方から。やや折合に苦労して進める。3~4角で大外から徐々に押し上げていき、直線。直線では射程圏内の位置にもってくるものの、入り口の切れ勝負で分が悪くポジションを下げる。最後はそのままなだれこんでの5着。やっぱり切れ勝負では厳しいですね。折合云々に関してはともかく、外から早めに仕掛ける競馬をして持ち味を出そうとした騎乗は悪くなかったと思います。ただ、切れが無かったので序盤の位置取りの問題はあるでしょう。ただこういう馬なので。京都の本番でこその馬だとは思ったけど、賞金的にはどうなんでしょうかね。
10着シルクオールディーはやや出負けして中団からの競馬。ほとんど掛らずに競馬を進めていく。3角手前でレースが少し動いた時に仕掛けるが、反応が悪くかなり押されている。3~4角で外目を必死に追走して行くが、すでに脚色悪く直線。直線では進路もなかったし、そもそも脚色で見劣っての10着完敗。切れる脚が無かったのと、急なペースアップと言うほどのものでもないのに、対応できなかった反応力の無さを露呈しました。やはりここでは相手が違ったとも言えるけど、ここまで全く見せ場が無いとなると、適性面や状態面での問題もあるかもしれませんね。
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09/29 21:59 回顧アクセス:2492 |