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一緒に行った人(毎週競馬をやるわけではない人)も
「私でも知ってる馬ばっかりで決められない・・・」
そう、メンバーが揃いすぎていました。実力的にはキングトップガンだけが浮いているような凄いメンバー。出走馬を見ているだけ、予想をしているだけでお腹いっぱい、そんな感じでした。
そういうメンバーの時には得てしてペースを握る馬が不在というパターンが多いのですけどまさにその通りになりました。
ファンファーレ後の舩山アナウンサー
「3月11日、東日本大震災が日本を襲いました2011年。自分と向き合い、他人を思い、絆を確かめ合った2011年。
掉尾を飾るG1はもちろん、有馬記念です。」
この民放的なセリフでもうおなかいっぱいでした。
もう外れてもいいや、と思ったと言っても過言・・・過言ですね。
レースはアーネストリーが「誰か行ってくれよ」と外を回ってハナ。緩んで緩んで最初の1000mは8Rのグッドラックハンデよりも遅いもの。そのあとも14秒台のラップがあったりで超スロー。折り合い勝負になりました。
1着 オルフェーヴル
「出遅れ」と「そっと出た」の違いって何でしょうね。ディープインパクトの時は今日もそっと出して後方から的なところでしたけど、この馬の場合は出遅れと表現されるのですね。どうしても3冠馬としての地位は低いのですね。まぁここを勝ったことでようやく完全に認められるというところなんでしょうか。
もしもブエナビスタが勝っていたら3冠を獲ったのに年度代表馬になれないという前代未聞の事態が予測されていただけにとりあえずホッとしましたね。
あの流れでほぼ最後方からじわじわ上がって行って差し切ってしまうのだからもはや国内に敵はいないような・・・
このスローでも折り合いがついたのは春に負けながらも折り合いをつける競馬に終始していた成果でしょうね。それでもまだまだ子供っぽいのだから恐れ入ります。ブエナビスタ他の馬が手綱を絞って走っていたのに向こう正面では手綱を緩めていましたからね。
狙い馬にはしなくていいでしょう。狙う云々よりも普通に強いからね。
2着 エイシンフラッシュ
JCでは乗り替わりと外枠と後方待機といいところなし。天皇賞で追走しすぎて苦しくなってしまっていました。それにしても人気を落とし過ぎていたと思いますね。
秋3戦目でも相変わらずの好馬体を披露して状態キープ。仕上げる厩舎の腕は相変わらず高いです。内枠も良かったですけど結局はスローの瞬発力勝負はダービーで示している通り向くのでしょう。
この馬は決してスローの瞬発力勝負だけの馬じゃないといい続けていたのですけど今回の好走で自信がなくなってしまいました。好きな馬なので買っていましたけどね。
3着 トゥザグローリー
エイシンフラッシュ以外の内を通った馬が思った以上に苦しくなってちょっと外に出したこの馬の急追。秋の天皇賞で見せ場十分でしたけどJCで見せ場なし。これもエイシンフラッシュと同じことを言いますが人気を落としすぎだったのかなと。
結局この時期が向くのか、使い込んだ方がいいのか。ちょっと難しいですね。とりあえず春の天皇賞までは主役級であることに間違いはないと思いますけど、オルフェーヴルと同厩舎なのでどういう風に使い分けてくるかということにも注目していかないといけませんね。
4着 ルーラーシップ
この馬がほぼ一番後ろからここまで追い込んでこれたというのはいかに内側が荒れてきていたのか、JRAさんにしては珍しくローラー掛け的なことをしてなかったのだろうなということでしょう。
力さえ発揮すれば強い馬なわけですからこの馬も人気がなさすぎたという印象ですけどね。今後は順調に使って行けば当然主役級。角居先生もヴィクトワールピサの一変を狙いながらこの馬も出走までこぎつけてきて大変でしたでしょうね。
ピサの引退が決まりましたから来年はこの馬と上を狙って行くのでしょう。ダメならダメと決断できる厩舎ですから当然1戦1戦出走してくれば状態はいいということでいいのでしょうね。当然の狙い馬で。
5着 トーセンジョーダン
去年とほぼ同じ。切れ負けということでいいのだと思います。切れ負けするからJCでは絶対にいらないと思っていてあの好走でしたのでここも当然やれるかと思いましたが・・・まぁ最後までエイシンフラッシュに抵抗していたのですから激走2戦も加味すれば、切れ負けということで片づけてしまうのは失礼な話なのかもしれませんね。
今後は騎手の選択もさることながらオルフェーヴルとトゥザグローリーとの使い分けと課題がありますね。またピンナを呼ぶのかな?秋のピンナなら歓迎ですよ。
6着 ヒルノダムール
JCを回避して有馬1本。正直100%まで持ってくるのは不可能と思っていましたがそこそこ頑張りましたね。そもそもそこそこどこでも頑張るタイプですからこんなもんと言えばこんなもんかもしれませんけどね。
7着 ブエナビスタ
とにかくおつかれさまでした。確実に勝てる(かどうかはわからないけど)限定戦ではなく秋の王道G1ロードを歩んでくれたことに素直に評価し、1つ勝てたことを素直に褒めたたえたいと思います。
中山では差し遅れてしまうというイメージがあって、この最内枠は同じく内枠を引いた天皇賞とJCとは違った苦しさがあったと思います。持っていかれ加減でしたし、まずは無事に回ってきたということで良かったということにしておきましょう。おつかれさまでした。
8着 ヴィクトワールピサ
まさかプラス二桁で出てくるとは思いませんでした。ちょっとうるさいぐらいの方がいいという印象だったのでパドックで買うのをやめてしまいました。
レースはちょっと出負けしたもののスッと2番手。正直「やられた」と思いました。しかし思った以上に外の方が馬場が良かったこと、戻りきっていなかった状態ではやはり苦しくなりましたね。
引退が発表されました。豊騎手がレースを教えて乗り替わった岩田騎手が最内を突いて勝った皐月賞はまさに豊騎手の先を見据えた教育と、それに応えた馬のセンスを見せつけました。馬の力と騎手の先見、いい勉強をさせてもらいました。土曜日のラジオNIKKEI杯での秋山騎手とは大違いだなと思ってしまった次第。(←後日どこかで書ければいいな。)
他
10着 アーネストリー
行きたくなかった気持ちもわかります。しかしスローに落としすぎましたか。いわゆる「後ろに脚を使わせる」哲三騎手らしい騎乗とはあまり言えなかった気がします。ちょっと太かったですし距離も長いのかもしれません。距離はともかくJCを自重して有馬記念1本したわけですからもっといい状態で戦ってほしかった気がします。
レース後、最終レースのパドックでは雪が舞っていましたね。とても幻想的でした。「競馬っていいなぁ」と思いつつ当たった馬券を払い戻して競馬仲間との打ち上げに向かうのでした。
12/28 17:34 回顧アクセス:2859 |